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Dbvisit Standbyのアーキクチャと管理コンソール操作

渡部です。Dbvisit Standbyのアーキテクチャと、Dbvisitの「大きなウリ」である、簡単操作を実現するWeb管理コンソールについて説明します。

Dbvisit Standbyとは

災害対策(Distaster Recover, DR)を目的に、Oracle Database → Oracle Databaseの物理レプリケーションを実現する製品です。遠隔地に、物理的に全く同一のデータベースのコピーを作成できます。

Dbvisit Standbyとは

コーソルでは、以下のような点でお困りのお客様にDbvisit Standbyをお勧めしています。

  • Oracle Database Standard EditionでData Guard相当の機能を実現したい
  • YDC社 Standby Expressの後継製品を探している
  • カスタムスクリプトで実装した基本スタンバイを止めたい

物理レプリケーション - Dbvisit Standbyの基盤技術

Dbvisit Standbyは、物理レプリケーションという技術を用いて、遠隔地に、物理的に全く同一のデータベースのコピーを作成することで、データベースの災害対策(Distaster Recover, DR)を実現する製品です。

Dbvisit Standbyの基盤技術は、物理レプリケーションです。物理レプリケーションを基礎とするOracleのソリューションとして最も広く知られているのは、Oracle Data Guardです。

Dbvisit StandbyとOracle Data Guardの比較

Dbvisit StandbyとOracle Data Guardを比較した図を以下に示します。

Dbvisit StandbyとOracle Data Guardの比較

Oracle Data GuardはリアルタイムにREDOデータ(変更データ)をネットワーク転送するため、更新ロスが発生しにくいのが特徴です。非常に優れた製品ですが、Oracle Database Enterprise Editionでしか使用できません。

Oracle Database Standard Edition 2でOracle Data Guardを使用できませんので、代替として、Dbvisit Standbyの使用をオススメしています。

なぜ手組みの基本スタンバイではダメなのか?

基本スタンバイという技術は、カスタムスクリプト(手組みのスクリプト)を作成すると利用できます。しかし、運用が極めて煩雑になるため、Dbvisit Standbyなどの支援ツールを使用することが一般的です。

データベースの災害対策という目的からも、信頼できる方法を使用することを強くお勧めします。

以下も参考にしてくださいませ。

Dbvisitとカスタムスクリプトによる基本スタンバイ管理・運用の比較

Oracle Database Standard Editionの拠点災害対策ソリューションとは (基本スタンバイとDbvisit)

Oracle Database基本スタンバイの各種手順(スタンバイDB構築、ログ転送→適用、スイッチオーバー、フェイルオーバー)

YDC社 Standby Expressとの関係は?

Dbvisit StandbyとYDC社 Standby Expressが基礎とする技術は同じです。基本スタンバイ(物理レプリケーションです。

stdbyexprs_to_dbvisit01.png

Standby Expressが2019年12月に販売を終了することから、 Standby Expressの代替製品としてDbvisit Standbyがお役に立てる状況が増えるのではと考えています。

以下も参考にしてくださいませ。

スタンバイDBを再作成せずにStandby ExpressからDbvisit Standbyへ変更する方法

サポートするOracle Databaseのバージョンと構成

ほぼすべてのOracle Databaseのバージョンをサポートしています。

また、RAC、ASM、OFS、マルチテナント、HA構成など多くの構成をサポートしています。

2022年9月時点の情報は以下のURLをご覧ください。

Dbvisit Standbyバージョンと対応OS/DB (2023年8月時点)

Dbvisitのプロセスアーキテクチャ

Dbvisitのアーキテクチャを以下に示します。

  • 最新版のDbvisit Standby MPでは、プロセスのアーキテクチャが刷新されています。詳細は以下のURLをご覧ください。

Dbvisit Standby MPの新アーキテクチャと管理コンソール画面

Dbvisitを構成するプログラム - Dbvctl, Dbvnet, Dbvagent, Dbvserver

Dbvisitは複数のプログラムが連携して動作します。 Dbvnetはサーバ間のDbvisit用の通信を担い、サーバ間のファイル転送、リモートコマンド実行という機能を持ちます。

DbvserverはWebサーバの機能を持ち、Web管理コンソール機能を提供します。また、実行された操作に従い、Dbvagentに処理リクエストを送信します。処理リクエストを受けたDbvagentは対応する処理を実行します。

図に示したように、DbvserverはDBサーバとは別のサーバに導入するのが望ましい構成です。 ただし、別のサーバを用意することが難しい場合はDBサーバに導入することも可能です。この場合、スタンバイDBサーバにDbvserverを導入します。これは、プライマリDBサーバに障害が発生した場合のフェイルオーバーをWeb管理コンソールから実行可能にするためです。

また、Web管理コンソール機能を使用しない場合は、DbvserverおよびDbvagentを導入しないことも可能です。

  • 最新版のDbvisit Standby MPでは、プロセスのアーキテクチャが刷新されています。詳細は以下のURLをご覧ください。

Dbvisit Standby MPの新アーキテクチャと管理コンソール画面

Dbvisitの管理コンソール

  • 最新版のDbvisit Standby MPでは、管理コンソールが刷新されています。詳細は以下のURLをご覧ください。

Dbvisit Standby MPの新アーキテクチャと管理コンソール画面

Dbvisitの管理コンソールで実行可能な操作

以下にDbvisitの管理コンソールのTOP画面と、実行可能な操作を示します。

なお、以下に示しているのはDbvisitバージョン8の画面で、最新版のバージョン9では日本語化(多言語化)されています。

  • MANAGE HOSTS
  • MANAGE CONFIGURATIONS
  • CREATE STANDBY DATABASE
  • MANAGE USERS
  • UPDATE STANDBY LICENCE
  • DATABASE ACTIONS
  • SYNCHRONIZE STANDBY
  • PERFORM GRACEFUL SWITCHOVER
  • ACTIVATE STANDBY DATABASE
  • ACCESS REPORTING

典型的な使用開始フロー

Dbvisitをインストールし、管理コンソールを使用可能になったら、以下の作業を実行するだけでスタンバイデータベースを作成できます。

スタンバイデータベースの作成画面は以下です。

非常に簡単です。:-)

Dbvisit Standbyの概要

Dbvisit Standby は歴史が長く、全世界および日本での導入実績も多数ある製品で、安心してご利用いただけます。 2021年7月時点での国内での最新バージョンはDbvisit 10.0.0 です。

コーソルでは、以下のような点でお困りのお客様にDbvisit Standbyをお勧めしています。

  • Oracle 災害対策環境を低コストで実現したい
  • Oracle Database Standard EditionでData Guard相当の機能を実現したい
  • YDC社 Standby Expressの後継製品を探している
  • カスタムスクリプトで実装した基本スタンバイを止めたい

なぜコーソルからDbvisit Standbyを購入すべきなのか

コーソルはDbvisit Standbyの一次代理店で、Dbvisit Standbyの製品販売を行います。 加えて、Dbvisitの導入およびサポートを行います。

コーソルのDbvisit Standby販売など

SIer様、販社様がDbvisit Standbyを販売および導入することも可能です。

コーソルのOracle DatabaseおよびDbvisit Standbyの技術力は日本随一です。

コーソルからDbvisit Standbyを購入いただけると、Dbvisit Partner of the Year Award 2021受賞、認定資格Dbvisit Standby Certified Associate取得者数12名、ORACLE MASTER Platinum 単年取得者数7年連続No.1(2014年度~2020年度)、計9冊のOracle関連書籍執筆という指標に裏付けされた高い技術力により責任もって製品を導入いたします。また、導入後も品質の高い製品サポートをご提供いたします。

Dbvisit Partner of the Year Award 2021受賞

販売数 国内No.1!Dbvisit Partner of the Year Award 2021を受賞しました

総勢12名のエンジニアが認定資格Dbvisit Standby Certified Associateを取得

Dbvisitに関わる総勢12名のエンジニアが認定資格Dbvisit Standby Certified Associateを取得しました!

Dbvisitに関する技術的な知見をセミナーおよび技術ブログで発信

Dbvisit関連ブログ記事を多数公開

Dbvisit関連ブログ記事一覧

多数のOracle関連書籍を執筆

ORACLE MASTER Platinum取得者数 No.1

  • 単年度ORACLE MASTER Platinum取得者数7年連続No.1

7年連続ORACLE MASTER Platinum取得者数No.1! Oracle Certification Award 2020

社員のエンジニア教育に尽力

コーソルは、社員のエンジニア教育に多くのリソースを投下しています。主に以下の取り組みを行っています。

  • 資格取得推進(受験料の会社負担など)
  • 社内セミナーの定期的な実施
  • 社内検証環境の整備

db tech showcase Tokyo 2019 コーソルのエンジニア育成セッション 発表骨子と資料の公開 #dbts2019

セキュリティ施策を徹底

  • 専門部署(コンプライアンス推進室)を設定し、セキュリティ施策を徹底
  • プライバシーマーク取得 : 2007年6月
  • ISMS (ISO 27001) 取得 : 2007年10月

Oracle DatabaseのDBAサービスを提供可能

Dbvisit Standbyと併せて使用される、Oracle Databaseについても製品販売、製品サポート、製品の導入を行います。また、リモート回線経由でスポット的なDBA実務を行うリモートDBAサービス、コンサルティングやベンダコントロールを含めたOracle Databaseプロフェッショナルサービスを時間制で提供する時間制DBAサービスも提供しています。

リモートDBAサービス

コーソルのDbvisitサービス

プロフィール

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渡部 亮太

・Oracle ACE
・AWS Certified Solutions Architect - Associate
・ORACLE MASTER Platinum Oracle Database 11g, 12c 他多数

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