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コーソルの技術情報

コーソルでは経験豊かなエンジニアが、Oracle Databaseに関するお役立ち情報を発信しています。
データベースのチューニングや設定にお役立ていただけます。

【Oracle版】Toadを使うと移行元・移行先のデータベース比較・修正も簡単

■概要
 ToadのCompare Databasesを使うと、複数のデータベースを比較し、差分を確認、修正するスクリプトを生成することができます。
 本機能は既存システムから新システムへ移行する際のチェックとして非常に有用です。
 通常、新システムへの移行時間は非常に限られています。
 その限られた時間の中で、ディレクトリオブジェクトやロール、権限などが適切に移行できたか否かをチェックするのは
 中々に困難です。
 ToadのCompare Databasesを使えば、限られた時間の中で簡単に移行元と移行先のデータベースレベルの差分を検出でき、
 かつ差分を修正するためのSQLスクリプトを生成可能です。
 本機能に加え、スキーマ比較を行うCompare Schemas、テーブルデータ比較を行うCompare Dataを合わせて使うことで、
 システム移行時の差分チェック、検出を短時間、かつ正確に実施できます。
 是非、システム移行の効率化手段として、Toadのデータベース比較、スキーマ比較、データ比較機能を活用ください。

■利用可能エディション
 Toad for Oracle DBA Edition
 Toad for Oracle DBA RAC Edition
 Toad for Oracle DBA Exadata Edition
 Toad for Oracle Base Edition + Toad DB Admin Module
 Toad for Oracle Professional Edition + Toad DB Admin Module
 Toad for Oracle Xpert Edition + Toad DB Admin Module
 Toad for Oracle Developer Edition + Toad DB Admin Module

■比較・修正手順
 1) デスクトップ上の『Toad for Oracle』アイコンをダブルクリックしToad for Oracleを起動する。

図1:Toad for Oracleアイコン

 2) DBへの接続画面が表示されたら、DB接続に必要な情報を入力して『Connect』をクリックすると、
   Toad for Oracleトップ画面が表示される。
    必要な情報
     - DBユーザ名
     - DBユーザパスワード
     - DBへの接続識別子

図2:DB接続情報入力画面
図3:Toad for Oracleトップ画面

 3) Toadトップ画面が表示されたら、[Database]-[Compare]-[Databases]をクリックする。

図4:Compare Databases起動

 4) Compare Databases画面が表示されたら、下記入力項目を設定し、『Next』をクリック(③)する。
     ①ソースデータベース接続情報(現在Toadを接続しているDBの接続情報がソースとなる)
      ※変更したい場合には『…』ボタンで変更する。
     ②ターゲットデータベース接続情報を入力
   例ではDEMOデータベースを指定している。

図5:比較対象データベース選択画面

 5) Object Types選択画面が表示されたら、比較したいオブジェクトタイプを指定し、『Run』をクリック(①)する。
   デフォルトでは以下が選択されていないが、比較対象に含めたい場合にはチェックボックスにチェックを入れる。
     - Rollback Segments (Private)
     - Rollback Segments (Public)
     - SYS Views
     - User / Role Privileges
   例ではデフォルト設定で比較を行っている。

図6:比較対象オブジェクトタイプ選択画面

 6) データベース比較が完了すると、比較結果が表示される。
   まずは『Summary』タブをクリック(①)し、サマリ情報を確認する。

図7:Summary画面

 7) 次に『Details』タブをクリック(①)し、比較結果詳細を確認する。
   比較結果は、以下の観点で表示される。
     - ソースデータベースにのみ存在するもの
     - ターゲットデータベースにのみ存在するもの
     - 双方に存在するが内容が異なるもの
   相違箇所をダブルクリックすると、違いを修正するためのSQL文が表示される。
   表示された相違箇所は、ターゲット側に反映する・反映しないの取捨選択を行う。
   ターゲット側に反映しなくてよい相違はチェックボックスのチェックを外していく。

図8:Details画面

 8) 次に『Sync Script』タブをクリック(①)し、選択した相違箇所をターゲット側に反映させるためのSQL文を確認する。
   SQL文はCompare Databasesからは実行できないため、別途実行する必要がある。
   別手段でSQL文を実行するために『Save』ボタンをクリックしてSQL文を保存(②)する。
   保存したSQL文を適宜ソース側環境で実行し、差分修正を実施する。

図9:Sync Script画面

データベース比較・修正手順は以上です。

データ移行で本機能を活用される場合、次の確認もできますで合わせてご確認ください。
 - 移行元・移行先のスキーマ比較・修正ができるCompare Schemas
 - 移行元・移行先のテーブルデータ比較・修正ができるCompare Data
 - テーブルデータの重複検出・修正ができるData Duplicates
 - 誰でも簡単にできるデータポンプエクスポート(expdp)
 - 誰でも簡単にできるデータポンプインポート(impdp)
 - 任意のオブジェクトDDLを簡単に抽出できるExport DDL

Toadは30日間、フル機能で無償トライアルも可能です。
Toadに少しでも興味を持っていただけたなら、是非次のページもご参照ください。
 ・トライアルのご依頼はこちら
 ・Spotligh概要ページはこちら
 ・Spotlight on Oracle機能紹介ページはこちら
 ・Spotlight on SQL Server機能紹介ページはこちら
 ・Toad概要ページはこちら
 ・Toad for Oracle機能紹介ページはこちら
 ・Toad for SQL Server機能紹介ページはこちら
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