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人事ブログ
コーソルでは、より技術力の高いエンジニアの育成に向け、
社員に対して様々な支援を行っています。
月1回のペースで行われる社内セミナーもその一つ。
今回のテーマは『90分でわかる!Oracle Databaseパフォーマンス調査方法総ざらい』。
日々の業務に即役立てられる内容でした。
今回の講師は毎度おなじみ名講師、プリンシパルエンジニアの渡部さん。
実は今回の社内セミナーは、社外向けに実施した外部講演を社内用にアレンジしたもの。
新卒1~2年目をターゲットとした、比較的わかりやすい内容です。
福岡にいる若手エンジニアも「是非聴講したい!」と、Skypeで参加!
新卒1~2年目というと、業務にもようやく慣れ、仕事の流れがわかり始め、
ある程度自分で進められるようになる年次だと思います。
良くも悪くも自分のやり方が出来始め、テクニックを駆使し出す頃ではないでしょうか。
今回のセミナー開催には、そのような若手エンジニアに、テクニックだけに留まらない
『考え方』を提供しようという目的もあります。
本日も盛況です!!
—-【Agenda】——————————————-
Ⅰ.パフォーマンス問題と調査
Ⅱ.ユーザーの観点より問題把握
Ⅲ.OSの観点より初期分析
Ⅳ.Oracleインスタンスの観点より初期分析
Ⅴ.セッションの観点より初期分析
Ⅵ.SQLの観点より初期分析
Ⅶ.その他
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全国のプロエンジニアから日々寄せられる、様々なDBパフォーマンス問題。
その問題に対して対処方法を検討する前に必要なこと。
それは『パフォーマンス問題把握と初期分析』。ある意味これが一番重要です。
実際にお客様から問題調査依頼があった際には、なぜ障害が発生しているのか、
どの時点から問題が発生しているのか等、限られた時間の中で
的確な情報収集をしていかなければなりません。
◯ユーザーの観点
・処理遅延の影響範囲
・処理実績、変化点
・再現性
・ビジネスインパクト+解決期限
◯OSの観点
・OSリソースとの関係
・CPU使用率とSQL処理
・メモリとパフォーマンスの関係
・メモリ関連初期化パラメータと自動調整
・プロセスの使用メモリ量の確認方針、方法
・インスタンス全体のメモリ使用量
・I/O帯域に関わる問題
・OSパフォーマンス調査コマンド
・vmstat出力、統計
・プロセスとCPUの割り当て
◯Oracleインスタンスの観点
・Statspackレポート
・AWRレポート
◯セッションの観点
・待機イベント
・V$SESSIONとASH
・Active Session History
・実行中SQL情報とSQL識別子
◯SQLの観点
・SQLトレース
・tkprofレポート
・実行計画
・DBMS_XPLANパッケージ
・過去の実行計画
ざっと挙げただけで、これだけ着目すべき観点があります。
セミナーではその一つ一つの調査ポイントを、わかりやすく
説明してくれました。
問題対処に取り組む前に、あらかじめ必要な情報を収集し
初期分析を行うのと、闇雲に調査を始めるのとでは、
調査にかかる時間・調査回答の質・お客様の満足度など、
はるかに異なります。
問題を多角的に捉え、あらゆる観点から情報を取得していくことは、
サポートという仕事以外でも、あらゆる現場で必要なプロセスです。
若手エンジニアもベテラン講師渡部さんも、お客様にとっては
一人のアナリストに過ぎません。
お客様は当然、両者共に、同様のハイレベルなスキルを求めています。
両者にスキルの違いが発生しないよう、コーソルのエンジニアは
日夜スキルの向上に取り組んでいます。
問題解決は当然必至ですが、お客様が何を求め、どのような期待をしているのか。
我々はお客様に何を提供できるのか。
技術の先にあるプラスα=“心あるサービス” を具現化するために、
知識だけではない考え方そのものを学んだセミナーでした。
伝える方も教わる方も真剣です・・・
セミナー受講後の最終目標は
・Oracle DBのパフォーマンス問題を把握し、初期分析の概要を理解する
・OSリソースとパフォーマンスとの関係を理解する
・正しい実行計画の取得方法を理解する
・数多く存在する診断情報の概要と関係を理解する
と、この4つが設定されていました。
若手エンジニアが多くのことを吸収し、一つでも日々の業務に役立てられる気づきが
あるといいですね。
社内セミナーは、有益な技術情報が盛りだくさん!
次回の社内セミナーレポートをお楽しみに☆