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コーソルでは、2007年にプライバシーマーク及びISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)認証を取得し、ルール策定や教育の実施を通して、情報セキュリティ事故を起こさないよう取り組んで参りました。
しかし、いくらルール策定をし、教育を実施しても、各個人が「どうでもいい」と思っていたのでは、情報セキュリティ事故はなくなりません。今回は、「情報セキュリティ事故に限らず、ヒューマンエラーを無くすためには、各個人の意識を高めることが重要」と考え、新たにHEZ総研株式会社様に研修をお願いすることにいたしました。
12/1(土)に実施されたその研修の模様を、どうぞご覧ください。
HEZ総研様の研修は、もともと中央労働災害防止協会が実施していた「ゼロ災運動・KYT(危険予知訓練)(※)」をIT業界向けにカスタマイズしたもので、IT業界の現場で起こりうる事故を想定した内容となっています。
※ゼロ災運動、KYT(危険予知訓練)とは
(中央労働災害防止協会のホームページより抜粋)
ゼロ災運動とは、人間尊重の理念に基づき、全員参加で安全衛生を先取りし、一切の労働災害を許さずゼロ災害、ゼロ疾病を究極の目標に、働く人々全員が、それぞれの立場、持ち場で労働災害防止活動に参加し、 問題を解決するいきいきとした職場風土づくりをめざす運動のこと。
KYTとは、職場や作業の状況のなかにひそむ危険要因とそれが引き起こす現象を、職場や作業の状況を描いたイラストシートを使って、また、現場で実際に作業をさせたり、作業してみせたりしながら、小集団で話し合い、考え合い、分かり合って、危険のポイントや重点実施項目を指差唱和・指差呼称で確認して、行動する前に解決する訓練のこと。
ゆくゆくは全社員に受講してもらう予定でいますが、まずは、意識を高める“伝道師”となってもらうべく、今回は各チームのリーダー及び情報セキュリティ向上の業務にあたっている部署のメンバーに参加してもらいました。
研修は、講義とワークに分かれており、午前中は、まず講義とビデオで、「ヒューマンエラーとは何か」「ヒューマンエラーを起こすとどういった影響があるのか」「ヒューマンエラーの原因は何にあるのか」「対策には何が有効なのか」といったことを学びました。
休日の朝から熱心に話を聞く参加者たち
次に、ヒューマンエラー事故を防止するための効果的な手法の一つ「指差し呼称」を実際に体験しました。指差し呼称とは、作業を安全に、誤りなく進めていくために、作業行動の要所要所で、自分の確認すべきことを「○○○○ ヨシ!」と対象を、腕を伸ばしてしっかりした声で呼称して確認する行動のことを言います。
実際にやってみると、対象を指差し、声に出すことで、それまで自分が行ってきた作業を一旦立ち止まって確認することができ、確かに事故を防ぐための有効な手段だと感じました。
指差し呼称を実施すると、何も対策をしない場合と比較してヒューマンエラー事故が1/6になるというデータもあるそうです。お金もかからず、事故も減らせる!とても素敵な手段ですね。
午前中の最後に実施したのは「指差し呼称」。
指差し呼称とは、全員で対象を指差し、唱和して確認することにより、その目標について気合いを一致させ、チームの一体感・連帯感を高めることをねらいとした手法のことを言います。チームに分かれ、今回の研修の目標を唱和します。
「ヒューマンエラーゼロでいこう!ヨシ!」
午後は、各グループに分かれて、ワークを実施。
まずはKYT(危険予知訓練)。イラストを見て、この場面ではどういった危険が考えられるか、その危険を解決するためにはどうしたらいいかをチームで考えていきます。
【左】「こういった危険も考えられるのでは?」…話し合いが盛り上がります
【右】 考えられる危険への対応策をチームメンバーで唱和。「目視・登録、ヨシ!」
最後は、問題解決の方法を学ぶワークを実施しました。
自分たちの部署で実際に発生している問題について、原因・問題点を出し合い、それに対する対応策を検討し、最後に発表を行いました。
【左】「私たちのチームの問題は~で、対応策は・・・」【右】最後は指差唱和で確認!
ワークする中で「この原因は何か?なぜそうなるのか?」ということを繰り返し考えたことにより、表面的には見えていなかった根本的な問題点が判明することもあり、「ここまで考えてこそ、本当に効果のある対策を導き出せるのだ」ということに気が付きました。
講義、そしてワークから色々とヒントを得ることができ、非常に有意義な1日となりました。今回の研修だけで終わらせずに、社内で共有し、ヒューマンエラーゼロを目指して、邁進していきたいと思います!
最後に全員で「ヒューマンエラーゼロでいこう!ヨシ!」