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こんにちは!Oracleサポートチームの今泉です。
少し遅くなってしまいましたが、今回は10/22-25日にサンフランシスコで
開催されたOracle OpenWorld 2018(以下、OW)の参加レポートをお届けします!
今年のOOWも全世界より6万人のユーザーやパートナー、
開発者がサンフランシスコに集まりました。
Cosolでは今年から公募ではなくリーダーからの推薦により、
選抜された2名でOOWに参加し、Twitterからリアルタイムでの現地レポートをしています。
2018年および過去のツイートはこちらから。
コーソル社員によるOracle OpenWorld 2018 Tweetsまとめ
コーソル社員によるOracle OpenWorld 2017 Tweetsまとめ
コーソル社員によるOracle OpenWorld 2016 Tweetsまとめ
コーソル社員によるOracle OpenWorld 2015 Tweetsまとめ
コーソル社員によるOracle OpenWorld 2014 Tweetsまとめ
コーソル社員によるOracle OpenWorld 2013 Tweetsまとめ
コーソル社員によるOracle OpenWorld 2012 Tweetsまとめ
因みに私は初のFusion Middleware製品担当からの参加になります!
今回は、OOWでの新発表情報を交えつつ、現地で感じたことを
お伝えしたいと思います。
■ 日本にもデータセンター開設!!
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OOWの目玉でもある新発表は22日のKeyNoteで発表されました。
1時間前に開場前に向かいましたが既に会場前は参加者であふれかえり、
残念ながら会場に入れたのは途中からになってしまいました…
一応、外でも動画として新発表を聞く事は出来ましたが、
冒頭から生で聞きたかった….!!!(大反省)
このKeyNoteの中では、Oracleの経営執行役会長兼CTO(最高技術責任者)である
ラリー・エリソン氏Oracleの第2世代クラウドである
「Oracle Gen 2 Cloud」のビジョンや、Amazon Web Services(AWS)と
Oracle Autonomous Databaseのパフォーマンスを比較したデモにより、
5倍~10倍高速であることやコスト・パフォーマンスの優位性を強調しました。
矢張り、今年も”Oracle Autonomous Database”は熱い!!!
そして、このKeyNoteの発表の中で日本企業にとってのBig Newsは
2019年中に東京と大阪にデータセンターが開設されることですね!!
Cloudを検討している企業にとって、データセンターがアメリカにあるのと、
日本にあるのとでは、心理的なハードルは全然違うはず。
Oracle社が日本のCloud市場拡大に力を入れていく姿勢を感じられる
発表だったと思います。この開設を機に、日本でもDatabaseを始めとした
Oracle Cloudサービスの活用が広がっていくのではないでしょうか。
KeyNoteだけではなく、OOW個別の技術セッションの中でも、
Cloudはアップグレードの延長でしかないことを強調されていましたように感じました。
今回、私はAnalyticsやデータ活用関連のセッションを中心に受講してきましたが、
オンプレミス環境のOBIEEからOracle Analytics Cloudへの移行に関するセッションや、
Oracle Analytics Cloudのみで提供されるサービスや、ツールに関するセッションが殆どでした。
もちろん、Oracle Analytics Cloudで追加された新機能や機能拡張の中には、
OBIEEの次期リリースに組み込まれるものもありますが、先ずはCloudで提供される為、
サービス利用できるタイミングが遅れますし、Iotとの連携など一部機能やサービスは
Cloudのみの提供となるようなので今後の製品導入の選定に際して、
どのようなサービスが必要になるのか、何が必要なのか、どうしたいのかを
今以上に明確にしていく必要がありそうです。
■ “AI”は世界を変える!?SF映画のような技術が現実に
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今回のOOWでは、”Autonomous”、”Coud”で欠かせないテクノロジーである
“AI”についても大きく取り上げられれました。”Cloud”を選択する
大きなメリットとして、AIによる管理タスクの自動化が挙げられます。
2日目のマーク・ハード氏のKeyNoteではIT予算の8割はメンテナンスに
費やされているが、これを逆にしていく必要性が強調されており
人々は無駄な仕事から解放され、より高次元な新しい仕事をすべきと
熱く語っていました。そして、2025年までには今までにない、新しい仕事が生まれるとのこと。
2025年って…そんな早くに?と思いましたが、3日目のラリー・エリソン氏の
KeyNoteでのAlexaを使用したデモは、少し前のSF映画のよう!
単に音声により作業を指示し、実行させるようなものではなく、
例えば、相手が海外にいることを忘れてAlexaに「電話して!」と指示すると、
相手の海外出張のスケジュールを把握し「電話します?メールします?」と、
その状況に合わせた次アクションを指示者に選択を求める気の利かせよう。
もう時差を気にして電話するか迷わなくても大丈夫になりますね。
更には、人材雇用の適正判断を分析して、適合性が高い人材を回答したり、
会食した際のレシートを撮影して送信するとBotがレシートの内容を分析し、
金額が高いと警告してくれたり…ただ、音声指示に従うような自動化ではなく、
過去データを分析した上での回答が、直ぐに返されるのは凄く便利ですね。
2025年に実際にどこまで自動化が広がっているのかは分かりませんが、
私たちが日ごろ当たり前に行っている作業が、AIによって完全自動化される日は
そう遠くないのかな、と実感できるセッションでした。
■ Cloud活用によるセキュリティ対策
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個人的に興味深かったのは3日目のマーク・ハード氏によるKeyNote。
この回では、CIAや米国家安全保障局長官を歴任したマイケル・ヘイデン氏や、
元米国国土安全保障省長官のジェイ・ジョンソン氏など凄い経歴の持ち主を招いて、
グローバル社会におけるセキュリティについて討論されていました。
冷戦時代の体験を振り返りつつ、AIなど新しいテクノロジーにより、
複雑で予測しにくくなっている現代の情勢についてや、同時サイバーテロの脅威について
各人の意見を交わしあう、なかなか濃い内容のセッションとなっていました。
日本にいると”サイバー戦争”や”同時サイバーテロ攻撃”といった話題に触れる機会は
少ないように感じますが、実際に脆弱性を突いた障害は発生しているので、
日本も他人事ではないですね。別の日のKeyNoteでCloudにすることで、
ダウンタイムが無い状況で、自動的に最新のパッチが適用される環境で運用することの
メリットが語られていましたが、その必要性を改めて考えさせられる内容だったと思います。
■ OOWに参加した全体的な感想
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今回のOOW全体を通して、Oracle社に持っていたイメージが変わりました。
これまでは、 Oracle社に対してOracle Databaseというソフトウェアを作って、売る
“メーカー”というイメージを持っていましたが、もう”メーカー”として
“物”を売る会社ではなく、”サービス”を売る会社になったんだ、と実感しました。
例えば、”AI”に関しても、単にAIを実装することがツールを作成し、売るのではなく、
機能としてAIを実装したCloudサービスを提供されているので、ユーザーはどうAIを実装するか、
何をどう学習させるかを考える必要がなくなり、開発コスト、管理コストを削減し、
その分の費用や労力、時間を別のタスクに振り分けることが出来るようになります。
更に、必要に応じて別のクラウド・サービスと組み合わせていくことで、
より柔軟で多様なサービス提供も可能になるので、”製品”という縛りは無くなり、
必要なサービスを選択できるようになるのかなと感じました。
その代わり、きちんと自社に必要なサービスは何か?何をしたいのか?という点は
明確にしておかないと、Cloud導入しても活用できない!という事態に陥ってしまうかもしれません。
既に、新しいサービスの登場により、Cloudサービスの統廃合や名称の変更、
ライセンス契約の種類の拡充が発生しているので、困惑されるお客様も多いはず。
いつ相談されても回答できるように、引き続き、Oracle Cloudのサービス展開については
注目していきたいと思います。
そして、ラリー・エリソン氏の講演も含め、こんなすごい経歴の人たちの生討論を
聴く事が出来た経験はOOWに参加してこそ!!また、是非参加したいです。
長くなりましたが、第一回のレポートは以上です。
拙い文章で恐縮ですが、OOWの魅力を感じて頂けたら嬉しいです。
ありがとうございました!