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2013年3月 アーカイブ

2013年3月15日

書籍「7つのデータベース 7つの世界」のご紹介

訳者の 角 征典 さん (kdmsnrさん) から献本いただきました。ありがとうございます。 いただいてから時間がたってしましましたが、読んだ感想を書かせていただきます。

seven_databases_in_seven_weeks.jpg

データベースの世界はさらに百花繚乱

Webの圧倒的な普及にともない、リレーショナルデータベースでは十分にカバーしきれない領域が増え、リレーショナルデータベースとは異なるパラダイムに基づくデータベースが登場してきました。 システムで取り扱うデータのバリエーションが増え、データ構造の柔軟さが求められる一方で、スケーラビリティと可用性が求められたことが背景にあります。

それらは(あまり好きな言葉ではありませんが) "NoSQL"というカテゴリで総称されています。当初頻繁に取り上げられていたプロダクトは memcached, Hadoop などでした。これらのプロダクトはまだまだ現役で広く使用されていますが、さらに技術領域や適用範囲を拡張した他のデータベースが多数開発されています。おそらく、この流れはしばらく収まることはないでしょう。これからも多くの データベースが登場するはずです。

書籍「7つのデータベース 7つの世界」では、現在使用されている多くのデータベースから、以下の7つのデータベースの概要と特徴を分かりやすく説明した書籍です。

  • PostgreSQL : リレーショナルデータベース
  • Riak : キーバリューデータベース
  • HBase : カラム指向データベース
  • MongoDB : ドキュメント指向データベース
  • CouchDB : ドキュメント指向データベース
  • Neo4J : グラフ指向データベース
  • Redis : キーバリューデータベース

なお、これらはすべてオープンソースのプロダクトです。Webとともに広がったオープンソースムーブメントの大きさを感じずにはいられません。

隣の机に座っているスマートな同僚エンジニアからデータベースの即席レクチャーを受けている感じ

文体はとてもテンポが良くスムーズな感じで、自然に読めます。原文が優れているのもあるでしょうが、訳者の角さんに力量に負うところも大でしょう。とても読みやすいです。著者の頭の良さを感じさせます。

それぞれのプロダクトに関する説明は簡潔で分かりやすいです。ポイントを押さえた文章による概念的な説明と、適切なサンプルを題材にしたコマンドと実行結果による具体的な動作の説明が、とてもよいいバランスでまとまっています。簡潔でポイントを押さえた説明なので、あたかも隣の机に座っているスマートな同僚エンジニアからデータベースの即席レクチャーを受けているのに似た感覚を覚えます。

人によっては、すこし簡潔すぎる感じる方もいるかもしれませんが、この書籍の想定される読者は、そのプロダクトの「初心者」ではあっても、データベース一般については「経験者」であるでしょうから、適切ではないかと思います。

最近の技術トピックへのコンパクトでわかりやすい説明も

それぞれのプロダクトの概念説明だけでなく、プロダクトが基礎とする技術やプロダクトが関連する技術について学べるのも隠れたこの書籍の魅力でなないかと思っています。 map-reduceに関する説明は簡潔で分かりやすかったですし、Riakの書き込み・読み込み整合性、ベクタークロックやブルームフィルタに関する説明もいい感じです。他にもREST、Node.jsによるポーリング、Groovyについても触れており、データベースやWeb関連の知識も一緒に学べるようになっています。

Riakに興味をもちました

7つのデータベースのなかでは、Riakに特に興味を持ちました。Webにきわめて親和性が高いインタフェースと、整合性を調整できるという面白い考え方が印象に残りました。 (いわゆる古典的な考え方のデータベースであるPostgreSQLの直後で説明しているのは意図的なものでしょうか・・・) 機会があれば使ってみたいデータベースです。

書籍「7つのデータベース 7つの世界」をお勧めします

書籍「7つのデータベース 7つの世界」で取り上げられたプロダクトに興味のある方のみならず、 最近のデータベースの動向や、データベース周辺の技術動向に興味のある方にお勧めします。

原文と翻訳が優れているため、自然に読み進められます。また、多くの翻訳レビューワの方から寄せられた訳注が、技術書としてのクオリティを高めています。興味を持たれた方はぜひご一読ください。

2013年3月 8日

Oracle Support HOT topicsサブスクライブの勧め

My Oracle Supportでは多くの有用なDocumentが公開されています。 日々新しいDocumentが公開され、また、既存のDocumentも状況に合わせて更新されています。

Oracle Databaseをはじめとするオラクル製品のサポート契約をお持ちの方は、 Oracle Support HOT topicsをサブスクライブすることで、新規公開または更新された My Oracle Support Documentの一覧をメールなどで受取ることができます。

My Oracle Support Documentで提供される情報を常につかんでおきたい方にお勧めです。

方法は、MOS Document 793436.1 (英語)に記載されていますが、大まかな手順は以下の 通りです。

  1. My Oracle Support 上部タブの「詳細」以下にある「設定」をクリック
    hot_topics_01.jpg
  2. 「設定」画面左側メニューの「電子メールによるホット・トピック」をクリック
    hot_topics_02.jpg
  3. 「電子メールによるホット・トピック」画面で、適宜以下の項目などを設定
    • "電子メールによるホット・トピック" ホット・トピックを送信するかどうか
    • "送信頻度"
    • "追加の製品" : Documentの新規作成、更新をwatchしたい製品や、Documentの種類を選択します。
    hot_topics_03.jpg

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