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CDBフリート管理

守田です。

このエントリは Oracle Database or GoldenGate Advent Calendar 2018 の Day 14 の記事となります。
※昨日は、kngsym2018 さんの PythonでStatspackのTOP5待機イベントを見える化する の投稿でした。

今回ご紹介するのは、「CDBフリート管理」です。
本機能は、一部SEおよび非エンジニアドシステム上で動作するEEでは使用できない機能ですのでご注意ください。

18c新機能だけどオンプレミスでは使用できない機能

CDBフリートとは、1つの論理CDBとして管理できるCDBおよびホストされるPDBの集合です。
論理CDBは「リードCDB」と呼ばれ、メンバーとなる他のCDBやその中にあるPDBを一元管理できます。
※イメージ図。マニュアルより抜粋。

cdbfreet_image.PNG

CDBフリートを使用すると、以下の場合に便利です。

  • PDBが最大数(4096)を超える数を管理したい場合
  • PDBが異なる場所、異なるサーバに存在する場合
  • CDBをまたがった集計、管理がしたい場合

さらに、CDBフリートは、Oracle Real Application Cluster (Oracle RAC)、RMAN、Point-in-Timeリカバリ、
フラッシュバック機能など、Oracle Databaseのすべての機能がフリート内のCDBでサポートされています。
次のコンテナ間機能を使用して、CDBフリート内のCDBおよびPDBにアクセスできます。

  • CDBビュー
  • GV$ビュー
  • CONTAINERS句
  • コンテナ・マップ

設定の流れとしては、以下のとおりとなります。

  1. CDBフリートへのリードCDBの設定
      →初期化パラメータ「LEAD_CDB」をTRUEに設定
  2. メンバーCDBの設定
      →リードCDBへのDBLinkを作成
      →リードCDBへの接続情報をLEAD_CDB_URIとして設定

    今回、リードCDBを「ORCL」、メンバーCDBを「MEMCDB1(PDB:PDBTEST)」「MEMCDB2(PDB:PDBTEST2)」として準備しました。

    1. CDBフリートへのリードCDBの設定
    CDBにて、パラメータ「LEAD_CDB」をTRUEに設定します。
    cdb1.JPG

    設定した値に変わったことを確認します。

    cdb2.JPG

    2. メンバーCDBの設定
    フリート・メンバーとなるCDBに接続し、リードCDBへのDBLinkを設定します。

    cdb3.JPG

    次に、LEAD_CDB_URIプロパティに作成したDBLINK名指定します。

    cdb4.JPG

    これを、メンバーCDBすべてに実施すれば、完了となります。

    リードCDBから参照すると、メンバーCDBおよびその配下のPDBも見えるようになります。

    cdb5.JPG

    詳細については、マニュアルをご確認ください。
    Oracle Multitenant管理者ガイド
    CDBフリートの管理

明日は、SPIRYTUS_alc96 さんの投稿になります。
※こちらを参考ください
Oracle Database or GoldenGate Advent Calendar 2018

プロフィール

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渡部 亮太

・Oracle ACE
・AWS Certified Solutions Architect - Associate
・ORACLE MASTER Platinum Oracle Database 11g, 12c 他多数

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