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渡部です。これは、(全部俺) Oracle Cloud Infrastructure Advent Calendar 2018の18日目のエントリです。
最近のOracle OpenWorldではお約束気味になっていますが、今年のOracle OpenWorld 2018でもラリーエリソン氏からAWSを意識(挑発?)した発言がたくさんありました。 以下は Oracle OpenWorld 2018 のキーノートスピーチで Oracle Autonomous Data Warehouse Cloud(以下ADWC)とAmazon Redshift(以下Redshift)の価格性能比を比較していた箇所です。 ( https://www.oracle.com/database/autonomous-database.html より)
Oracle Autonomous Data Warehouse Cloudがリリースされてしばらく時間がたっていますが、 個人的に気になっていた部分でもあるので、Advent Calendarの機会を生かして Oracle Autonomous Data Warehouse CloudとRedShiftの価格体系と実際の価格について調べてみようと思います。
まず、ADWCの価格体系についてです。
上記を参考にポイントをまとめます。
Redshiftも含めて、表形式でまとめたのが以下です。Redshiftは課金やスケールアップがノード単位である点がとても特徴的です。
では価格比較すべく、いざ計算!と思ったところ、ちょうど良いレポートを見つけました 🙂
なお、比較対象としているスペックは、Oracle OpenWorld 2018 のキーノートスピーチでの比較とほぼ同じです。 (もしかしてこれが元ネタなのだろうか・・・)
このレポートを見る限り、以下が言えそうです。
いわゆる正価ベースで単純に価格を比較すると、どうしてもADWCの費用が大きくなってしまいますが、 割引を適用すると差は縮まり、性能を考慮するとADWCの方が優れている! というのがレポートの主張のようです。
価格や価格性能比は正直インパクトがありキャッチーな論点ですが、データウェアハウスの1面にすぎません。 実際のサービス選定ではトータルで評価することになるでしょう。
そもそも、従来のデータウェアハウスシステムと比べるとADWCは非常に低コストです。 ADWCをRedshiftと比較する形をとると、どうしてもコスト面のアピールが弱くなりますが、 Oracle Databaseのこれまでの歴史で培ってきた以下の利点も含めて総合的に判断するべきでしょうね。
#ADWC評価したいなぁ、どなたかPoCやらせてくれる方いらっしゃいませんかね・・・(自腹だと月額最小で$222の縛りがキツイ・・・)