株式会社コーソル

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福利厚生のご紹介 ~ ITSスポーツクラブ編 <後編> ~

(この記事は後編です。前編はこちら)

第三章 一声

「これから大胸筋をやっていくんだけど、しっかり胸に効かせられるようにまずはフォームを教えていくね。」

そうしてチェストプレスというマシンの前に来た。

私も聞いたことがある、筋トレはフォームが大事なのだと。
しっかりとしたフォームで行うことで目的の部位のみに刺激を与えることができるそうだ。

「まずは持つところが胸の真ん中の高さに来るように座席を上下させて調節する。
そして背もたれのところで肩甲骨を寄せて胸を張る。で、押していくときに注意なのが
脇を開かないようにすること。腕を上げて脇を開いた方がなんか力が入る気がして
重い重量を押せる気がするけど、こうやってやると肩の負担が大きくて肩痛めるから、
脇を締めた状態で肩を落として押せる重さでやっていく。あ、あと呼吸が大事なんだけど
押すときに吐いて、戻すときに吸う感じでやってみて。
はい、じゃ、そのままゆっくり真っ直ぐ前に押し出して、ゆっくり重りが付かないところまで元に戻す。」

余裕で1回では聞き取れなかった。ゆっくり前に出してゆっくり元に戻すことしか覚えていない。

「そうだよね、1つずつ確認しながらやっていこうか。」

マシンではピンを抜き差しすることで簡単に重さを変更することができる。
25kg に重量を設定され、いよいよ初めてジムで筋肉を使う。

ゆっくり…押す???

押そうとしたが髪の毛一本ほども押せていなかった。少しリラックスし過ぎた。

瞬時に “別にフォームを確認していただけですよ” といった表情に切り替え、今度はもう少し力を込めて押す。

バーが弧を描く。重りが動き出す。足で踏ん張り、胸に力を込めて押し込む。
肩甲骨を意識してゆっくりと戻す。

まあまあ上手くやれているつもりだったが、

「なんかフォームがおかしい気がする」

とのご指摘をいただいた。
一度耳で聞いただけでは頭の中ではイメージできていてもその通りに自分の体を動かすことは難しいようだ。

その後、先輩のフォームを確認したり丁寧な指導を受けたりで、なんとかサマになってきた。
15回 3セットを T さんと変わりばんこでこなし、フォームを覚えてきたところで、フリーウェイトへ移る。

ベンチを手頃な角度に設定していただき、今度はダンベルを持って先ほどのチェストプレスと同様の動きをする。

「さっきと同じ感じでいいんだけど、マシンと比べて上下左右の動きが制限されてないからその分難しいよ。」

そう言ってダンベルは片方 5kg、合わせて 10kg となるものを勧められた。

先ほど 25kg でやっていた人間である。今さら 10kg など造作もないはずだ。

「これも15回3セットいこうか。」

意気込んでチェストプレスと同じ要領でダンベルを上げる。

ふんんっ…

なんだ上がるじゃないか、うん上がる上がる。

順調に進み、13 回目をあげる。確かにちょっときついか?腕に逃げ場がない。
常にバランスをとるのに集中しなければ腕が倒れてしまう。ゆっくりと腕を戻す。

14 回目を上げる。まだ大丈夫、全然大丈夫。震えてない、断じて震えてなどいない。
大きく弧を描いて肩甲骨を寄せる。

15 回目を上げる。最後の力を振り絞りダンベルが天を衝く。
よし、あとはゆっくり降ろすだけだと思った。

「よし、あと3回いけるね」

刹那、炸裂音がこだまする。

いや炸裂音というにはどうも自分の声に似ている。というか自分の声そのものだった。
止めていた息が一気に「ポ」という発音として解放された瞬間だった。

どうにかして誤魔化せないかと、靴で床を擦って音を出そうとするが、どう考えても
床の材質がカーペット過ぎて無理だった。

そんなことをしているうちに追加の3回も過ぎている。

意外と限界というものは自分では決められないものらしい。

第四章 帰宅

その後も足トレで腰をつったり、よろしくないフォームで背筋を鍛えたりを繰り返し、
各部位2周したところでトレーニングを終了した。

さあ、筋トレ終わりと言えばプロテインである。
(これに関しては諸説あるようなので適切なプロテイン摂取タイミングについて
詳しくは専門家に聞いてもらえると幸いです。)

T さんから、自動販売機で買っていただいたプロテインを渡された。

全く知らない形状のペットボトルに全く知らない色の飲料が入っている。本当に何色なんだこれは。

それでも一通りジムでのトレーニングを終えた達成感と共に味わうプロテインは、
筋肉だけでなく人として大きくなった気にさせてくれた。

そして最後は汗を流す。

ジムと言えばシャワーだけが設置されているイメージだったが、ここは銭湯のように
しっかりとしたお風呂があった。

今まで大きな負荷をかけていた体が、お湯に入った途端重力から解放されるこの感覚は
これもまたここでしか味わえない感覚だろう。

この日体験した1つ1つのできことが素晴らしい先輩と素晴らしい施設で成り立っている事に
感謝して、私はコナミスポーツクラブを後にした。

<後日談>

いかがだったでしょうか、H と T さんの筋トレ日記後編でした。

これはまさしく後日知ったのですが、私のペースに合わせてトレーニングをしていた
T さんには今回のトレーニングでは物足りなかったらしく、帰宅した後で普通に近所の
行きつけのジムに行ったそうです。化け物すぎる。

また今回のブログを書いている間に一通の手紙が届いており、なんとコナミスポーツクラブからのものでした。

宣伝かなと思ったら 10月31日で閉店する旨の連絡でした。

1回しか行ってないですが名残惜しいですね、多くの人で賑わっていたので。

もう天神店に行くことはないけれど、初めてのジムをここで経験できてよかったです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

それではまた次回のブログでお会いしましょう。

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