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ORA-12514: TNS: リスナーは現在、接続識別子でリクエストされているサービスを認識していません(TNS-12514)

01.ORA-12514 (TNS-12514) エラーとはどのようなエラーか?

リスナーがクライアントからの接続要求を受け付けた時に、接続先となるサービスを認識していない時に発生するエラーです。

02.ORA-12514 の一般的な発生要因と対処

ORA-12514は一般に以下の要因で発生します。

  • リスナーにサービスが登録されていない
  • クライアントの接続定義が誤っている

 

リスナーにサービスが登録されていない

lsnrctl servicesコマンドを用いて、リスナーに登録されているサービスを確認します。

c:¥>lsnrctl services
LSNRCTL for 32-bit Windows: Version 11.2.0.2.0 - Production on 02-2月 -2012 17:20:22
Copyright (c) 1991, 2010, Oracle.  All rights reserved.
(DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=C10203477)(PORT=1521)))に接続中
サービスのサマリー...
サービス"ora112.c10203477"には、1件のインスタンスがあります。
インスタンス"ora112"、状態READYには、このサービスに対する1件のハンドラがあります...
ハンドラ:
"DEDICATED" 確立:2 拒否:0 状態:ready
LOCAL SERVER

上記例では、サービス名「ora112.c10203477」として、インスタンス「ora112」
がサービス登録されています。
サービスがリスナーに登録されていない一般的な原因として以下があります。

インスタンスが起動していない

インスタンスが起動していない場合は、インスタンスからリスナーに対してサービスが登録されません。この場合は、インスタンスを起動してください。

リスナーの起動直後である

リスナー起動後、インスタンスからサービスが登録されるまで最大1分かかることがあります。この場合は、しばらく待つか、インスタンスでalter system register;コマンドを実行します。

クライアントの接続定義が誤っている

リスナーが起動しているノードに、クライアントの接続先となるサービス(インスタンス)が存在せず、クライアントの接続定義が誤っている場合があります。
この場合は、$ORACLE_HOME/network/admin/tnsnames.ora を参照し、接続定義を確認します。

ora112 =
(DESCRIPTION =
(ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = localhost)(PORT = 1521))
(CONNECT_DATA =
(SERVER = DEDICATED)
(SERVICE_NAME = ora112.C10203477)
)
)

SERVICE_NAME 句で指定されている値がリスナーに登録されているサービス名と一致しているか確認します。

03.キーワード

ORA-12514 TNS-12514 サービス tnsnames.ora

この記事の監修者

監修者の写真

舛井 智行 (ますい ともゆき)

営業本部 企画&マーケティング部 次長

《資格》

Oracle Master Gold、Oracle RAC Expert、Linux Expert、LPIC Level1、Dbvisit Standby Certified Associate、基本情報技術者

《略歴》

2004年コーソル入社。2019年まで一貫してOracle Databaseの設計・構築・運用のサービス提供に従事。リモートDBAやリモート監視のサービス化、働き方改革プロジェクトで人事制度改革を手掛ける。2019年からライセンス販売強化のため企画&マーケティング部に異動。DbvisitやToad、DPAの取扱開始、販売促進活動を推し進め、ライセンス販売事業の売上拡大に注力中。

《主な著書》

オラクルマスター教科書 Gold DBA Oracle Database AdministrationⅡ
オラクルマスター教科書 Silver DBA Oracle Database Administration I
オラクルマスター教科書 Silver SQL Oracle Database SQL
Oracleの基本 ~データベース入門から設計/運用の初歩まで
プロとしてのOracle入門
Oracle Database 10g Oracle Enterprise Manager 逆引きクイックリファレンス

《担当者様からの一言》

コーソルはOracle Databaseの技術力において日本有数の知見を有すると自負しています。Oracle Masterの最高峰資格である『Oracle Master Platinum』の取得者数も日本No.1です。Oracle Databaseのことはもちろん、それ以外のDBについてもリモートDBAサービスを始めとした様々なサービス、製品を駆使してお客様のお困りごとを解消いたします。お困りごとがあればコーソルまでご相談ください。

監修者の写真

峯岸 隆一 (みねぎし りゅういち)

インフラソリューション部 市ヶ谷クラウドサービスチーム シニアエキスパート

《資格》

Oracle Master Gold、ORACLE MASTER Platinum、Oracle RAC Expert、
Oracle Database Cloud Service Oracle Infrastructure as a Service Cloud 2017 Implementation Essentials、
Oracle Cloud Infrastructure 2018 Architect Associate、
Oracle Cloud Infrastructure 2019 Architect Professional、
AWS Certified Solutions Architect – Associate、OSS-DB Silver、
MySQL 5.6 Database Administrator、基本情報技術者、テクニカルエンジニア(データベース)

《略歴》

2006年コーソル入社。2021年までOracle Databaseを中心にMySQLやGoldenGateなど、多岐にわたる製品のサポート業務に従事。2021年から企画&マーケティング部に異動し、Nutanix NDBサービス化、Qlik Replicateサービス化、AWS、OCIなど様々な製品のサービス化、クラウド環境上の製品検証、ブログ執筆を手掛ける。2023年からOCI技術に磨きをかけるべくOCI基盤の設計・構築業務を遂行中 。

《主な著書》

オラクルマスター教科書 Gold DBA Oracle Database AdministrationⅡ
オラクルマスター教科書 Silver DBA Oracle Database Administration I
オラクルマスター教科書 Silver SQL Oracle Database SQL  Oracleの基本 ~データベース入門から設計/運用の初歩まで

《担当者様からの一言》

コーソルはOracle Database製品および周辺製品において特化した技術力を有している会社です。また、育成にも力を入れており、新卒などOracle Databaseの知識がないエンジニアでも数年でOracle Master Platinumを取得するほどのエンジニアに育て上げることに成功しています。クラウド分野(AWS、Oracle Cloud)にも積極的に進出しておりますので、Oracle Databaseに関するサービスをご要望であればプラットフォーム問わず対応できるコーソルにご連絡下さい。