たけのこブログ
コーソル若手社員が代々みんなでつくるブログ
こんにちは。12入社 イガラシです。
最近は業務に徐々に慣れてきており、データベースの
技術的なスキルをより向上させたいと感じている今日この頃。
今回は、メンバー同士スキルを向上させるべく行われている
コーソル社内セミナーに参加した際のお話をします。
コーソルでは、業務終了後に「社内セミナー」が行われています。
有志のメンバーが講師を担当し、主に Oracle Database に関連する
最新の機能の紹介や、調査手法など技術的なお話をしてくれます。
今回のブログでは、プリンシパルエンジニアである渡部さんが講師を担当された
セミナー「Oracle Database パフォーマンス調査方法総ざらい」について紹介します。
セミナーの Agenda は以下です↓
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Ⅰ.パフォーマンス問題と調査
Ⅱ.ユーザーの観点より問題把握
Ⅲ.OS の観点より初期分析
Ⅳ.Oracle インスタンスの観点より初期分析
Ⅴ.セッションの観点より初期分析
Ⅵ.SQL の観点より初期分析
Ⅶ.その他
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データベースを利用している中で、データベースが命令を
受け付けなくなり、動かなくなってしまう(ハングする)ことや
処理が遅延することなどの、パフォーマンスに関する問題が
発生することがあります。
今回は、パフォーマンスに問題が生じた場合の調査・分析方法について
学びました。
例えば、「データベースの処理が以前よりも遅くなった」という処理遅延の
原因調査をする場合を考えます。
調査にあたり、まずは “発生している問題と発生時の状況の把握” を行います。
例えば、以下のようなポイントを確認します。
– 以前どの程度の速度で処理を行えていたか
– どんなことがきっかけで処置が遅くなったのか
– 処理が遅延することによりどんな影響が発生しているのか 等
ここで重要なことは、お客様の環境で発生している問題について整理し、
把握することです。
問題と状況が把握できたら、次に “発生している問題の分析” を行います。
Oracle Database には、パフォーマンスの問題を診断するための
ツールや、データベース全体の処理情報をレポート化する機能が
あります。
特定のデータベースの処理で遅延が発生している場合には、
その処理が遅延していた時間と、遅延していなかった時間の処理情報を
レポートに出力させます。
それぞれのレポートを比較して、以下の点を確認します。
– 変化している箇所はないかどうか
– 異常な箇所がないかどうか 等
ここで重要なことは、処理が遅延していない時間のレポートと比較
をする必要があるという点です。
パフォーマンス診断ツールやレポートを確認し、もし変化点や異常
箇所があれば、その箇所が原因となり処理が遅延している可能性が
あるといえます。
セミナーに参加したことで、OS 情報やレポートからの分析の際に
注意すべき点を、確認することが出来ました。
Oracle Database のバージョンによってレポートの出力のされ方が
異なる等、今まで分からなかった部分もあったため、非常に勉強に
なりました!
サポート業務でパフォーマンス問題に関するお問い合わせがあった際は
今回学んだポイントを参考にして、パフォーマンス問題の解決に
活かしていきたいと思います。
なお、コーソルでは、今回のような社内セミナーだけでなく、
どなたでもご参加いただける社外向けのセミナーも実施しています。
今回のセミナーは、以前、社外向けセミナーとして実施していた内容を、
社内のエンジニア向けに再演された内容です。
Oracle Database パフォーマンス調査方法総ざらい
※ 上記セミナーの参加募集は終了しております。
参加募集しているセミナーにつきましては、弊社ホームページにて
更新しておりますので、ご興味のセミナーがある場合にはお気軽に
ご参加ください。
それでは、また次回のブログでお会いしましょう☆