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Oracle DBサポートエンジニアの仕事をお勧めする3つの理由 – その3

私は5年以上Oracle Databaseサポートエンジニアとして働いています。 実際に働く中で、Oracle Database サポートエンジニアの仕事にはいくつかのすばらしい点があることに気づきました。

以下の一連のエントリでは、私が重要と考える3つの点についてご紹介しつつ、 エンジニアの方にOracle Database サポートエンジニアという仕事をお勧めしています。

(3) サポートエンジニアはエンタープライズIT業界職場環境の3大問題と無縁である

エンタープライズIT業界職場環境の3大問題というものがあります・・・って、 すみません、私が勝手に今言い始めただけなので、まったくご存知ないとは思いますが、エンタープライズIT業界経験がある方には少なからずお心当たりのある内容ではないかと考えています。

  • 業務内容の属人性が高いため、苦しいときも同僚を頼れない
  • 「デスマーチ」または「デスマ」の存在
  • 職場に女性が極めて少ない

業務内容の属人性が高いため、苦しいときも同僚を頼れない

エンタープライズITシステムの開発に関わる仕事では、「詳細はその人しか知らない」ゆえに「休めない、ほかの人に任せられない」という状況が発生しがちです。業務内容の個別性、属人性が高いといえるでしょう。概要的にまとめられた仕様を、システム特有の業務知識やコンテクスト、メールでのやりとりなどの補足情報から詳細化し、実装するという仕事の意味合いから、これは避けがたい制限ではあります。

しかしながら、一時的に自分の体調が悪くなることもあるでしょうし、自分でなくとも、家族の体調が悪くなることは十分に考えられることです。このようなとき、同僚に仕事を任せることができないと、出社して仕事をしないといけない状況になり、自分や家族に大きな負担がかかります。 また、その人がこなせる業務の量が何らかの理由でこなせない状態になってしまった場合に、他の人がHELPできるかも重要なポイントです。

サポート業務は仲間を頼ることができる

特定製品に関わるサポート業務は、よい意味で「業務内容の属人性が低い」ため、ある人の仕事を別の人が一時的にまたは恒久的に引き継ぐことが簡単にできます。サポートに求められるのは特定製品の知識であるため、特に担当固有のスキルは求められません。また、サポート業務を行うITシステムは、通常、問い合わせの過去の経緯や、エンジニアが実施中の調査の途中経過を記録できるようになっているため、引継ぎが発生した場合でも比較的短い時間で、問い合わせの経緯と現時点の状況を把握できます。

事実、弊社でも、子供がいるママさんサポートエンジニアは数名おり、立派に仕事をしていただいています。お子さんが病気で保育園に預けることができない状況などでは、ほかのエンジニアの力を借りて会社を休み、チームとしては問題なく業務を進めることができています。

「デスマーチ」または「デスマ」の存在

ある程度、開発の現場にいれば、「デスマーチ」または「デスマ」という言葉を聞いたことがあるはずです。 「デスマーチ」とは、対応能力を大幅に超えた膨大な開発量、達成が極めて困難である短い納期が設定された開発プロジェクトに従事したプロジェクトメンバーが、極端に長時間の残業や徹夜・休日出勤を強いられる職務状況をさします。健康を害するメンバーが続出し、状況によっては自殺、失踪などの重大事件につながる場合もあります。

このような職務状況があることは、業界の人間として非常に不名誉なことですが、現実として、確かに「デスマーチ」に相当する状況は存在しています。また、「デスマーチ」にいたらないまでも、健康を害するメンバーがでる状況は残念ながら比較的多く見られます。

サポート業務に「デスマ」はない

サポート業務は、そもそも開発を生業としてしていませんので、直接「デスマーチ」の現場で開発責任を追うことはありません。また、シフト制など、各メンバーの担当時間を分担する形をとっていますので、極端に長時間の残業や徹夜・休日出勤を強いられる状況は原則的にありません。

もちろん、非常にビジネスインパクトが高いシステムで、重大な問題が発生した場合は一時的に非常に多忙な状況が発生する場合はあります。しかし、業務内容の属人性が低く、業務を同僚でカバーし合えることもあり、特定の人の健康状態を害すまで極端な状況は発生しえないです。

職場に女性が極めて少ない

上記のような属人性、「デスマーチ」の問題があるからでしょうか、エンタープライズITシステム業界の現場には女性が少ない(と思います)。もちろん、人事、総務、マーケなど非エンジニア的な部署にはそれなりに女性がいらっしゃるとは思いますが、エンジニア的な部署には女性が非常に少ないです。

サポ―トの現場には女性が多い

ところが、サポート業務の現場には女性が比較的多いです。

理由はよくわかりませんが、私個人としては、上記の属人性、「デスマーチ」の問題がないこと、体力的な負担が少ないこと、問い合わせ元とのコミュニケーションが求められること、継続的な技術の積み上げが必要なことなどが、この背景にあるのではと考えています。

職場に女性がいる、女性が多いというのは、(失礼ですが誤解をおそれずに言えば・・・)単純に良いことです。 (基本的な生物学的には)人間には女性と男性の2種類がいるのですから、男性だけの環境というのはやっぱり不自然です。

私個人の感覚としては、女性がいるだけで、職場の会話も増えますし、厳しい状況でも殺伐とした雰囲気になりにくいように思えます。

なお、弊社の男女比率は男性7割/女性3割です。(おそらく・・・)エンタープライズIT業界では驚異的な女性比率の高さではないかと思います。

男女比率はどれくらいですか?

男性7割/女性3割です。

Oracle DBサポートエンジニアの仕事をお勧めする3つの理由 - まとめ

長文になってしまいました。実は上記以外にもたくさん書きたいことはあるのですが、これ以上長文になってしまうと読んでいただけない気がしているので、いったんここでポストします。

開発に比べると、テクニカルサポートに携わる人は圧倒的に少ないため、エンタープライズITエンジニアのキャリアパスの選択肢としてのサポートエンジニアの存在感が小さいように思います。

弊社ではOracle Databaseサポートエンジニアを目指す人を大募集しています。もしOracle Databaseサポートエンジニアというキャリアに興味があるときは、弊社の採用担当にご連絡ください。また、Oracle Databaseサポートエンジニアという仕事に少しでも興味をもたれたときには、私にコンタクトしていただければ、参考となる情報をお話できるかもしれません。

プロフィール

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渡部 亮太

・Oracle ACE
・AWS Certified Solutions Architect - Associate
・ORACLE MASTER Platinum Oracle Database 11g, 12c 他多数

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