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Oracle DB Tips
TCP/IPを用いてクライアントアプリケーションからOracle Databaseに対してリモート接続する場合、TCPコネクションを設定します。TCPコネクションを設定するには、TCPポートの割り当てが必要ですが、何らかの理由でTCPポートの割り当てに失敗した場合、ORA-12542エラーが発生します。
TNSLSNR for 32-bit Windows: Version 11.2.0.2.0 - Production システム・パラメータ・ファイルはC:¥app¥oracle¥product¥11.2.0¥dbhome_1¥network¥admin¥listener.oraです。 ログ・メッセージをC:¥app¥oracle¥diag¥tnslsnr¥test¥listener¥alert¥log.xmlに書き込みました。 リスニングしています: (DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=test.com)(PORT=1521))) リスニング・エラーです: (DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=test.com)(PORT=1521))) TNS-12542: TNS: アドレスがすでに使用中です。 TNS-12560: TNS: プロトコル・アダプタ・エラー TNS-00512: そのアドレスはすでに使用中です。 32-bit Windows Error: 48: Unknown error
エラーの数値、引数の意味は以下のとおりです。
リスニングしています リスナーが起動する際に使うPortを意味しています。 リスニング・エラーです リスナーが使用できないPortとHOSTを意味しています。 TNS-12542 ORA-12542 と同じ意味となります。 TNS-12560 一般的なプロトコル・アダプタ・エラーを意味しています。 TNS-00512 そのアドレスはすでに使用中という意味になります。 32-bit Windows Error OS側のエラー(WINSOCK エラー)となります。
ORA-12542は一般に以下の要因で発生します。
エラーが発生したマシンにおいて、リスナーのリスニング用に指定したポート番号が、他のプロセスによって使用されている場合、ORA-12542エラーでリスナーの起動に失敗します。ポートを使用しているプロセスを特定し、終了してください。
ポートを使用しているプロセスを特定するためには以下のコマンドを使用します。
下記のように、同一のポートをリスニングするような設定がされている場合、ORA-12542エラーでリスナーの起動に失敗します。
LISTENER =
(DESCRIPTION_LIST =
(DESCRIPTION =
(ADDRESS_LIST =
(ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = <ホスト名もしくはIPアドレス>)(PORT = 1521))
(ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = <ホスト名もしくはIPアドレス>)(PORT = 1521))
)
(ADDRESS_LIST =
(ADDRESS = (PROTOCOL = IPC)(KEY = EXTPROCtest))
)
)
)
同一のポートをリスニングしないように、listener.oraの設定を変更してください。
TCPコネクションを設定するとき、クライアント側ではOSがポート番号を動的に割り当てます。コネクション数が非常に多い場合や、頻繁にコネクションの設定、解放が行われる状況では、割り当て可能なポートが枯渇し、ポートの割り当てができない場合があります。ポートの割り当てができない場合、ORA-12542エラーが発生し、リモート接続に失敗します。
このような場合、以下のような対処が考えられます。
ローカル接続ではORA-12542は発生しません。ORA-12542はTCPコネクション設定時のポート割り当てに起因して発生するエラーであるためです。
Oracle Database 10.2以降では基本的にありません。例外的に、ポートリダイレクションと呼ばれるTCPコネクションのの再設定を伴う動作をする場合は発生する可能性があります。
ポートリダイレクションが発生する状況は以下のとおりです。
ORA-12542 TNS-12542