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12.1.0.2で導入された初期化パラメータ

Oracle Database Referenceに記載されている12.1.0.2で導入された初期化パラメータについてまとめておきます。

大部分はインメモリ機能に関連するパラメータですが、それ以外のパラメータもあります。

COMMON_USER_PREFIX

マルチテナント環境でローカルユーザーと共通ユーザーを区別するために、 共通ユーザーのユーザー名に前置きする文字列を設定します。

12.1.0.1では、前置きする文字列は"C##"で固定でしたが、12.1.0.2では変更が可能になりました。

DB_BIG_TABLE_CACHE_PERCENT_TARGET

12.1.0.2新機能であるBig Table Cachingに使用するバッファキャッシュ内の領域を、パーセンテージで指定します。

DBFIPS_140

このパラメータをtrueに設定すると、透過的データ暗号化およびDBMS_CRYPTO パッケージによる暗号化処理が、Federal Information Processing Standard(FIPS) 互換のアルゴリズムを使用したものになります。デフォルトはfalseです。

ENABLE_GOLDENGATE_REPLICATION

Oracle GoldenGateを用いた論理レプリケ―ションを実行するために必要なサプリメンタルロギングを制御します。

このパラメータは11.2.0.4にも導入されています

INMEMORY_CLAUSE_DEFAULT

新規に作成した表およびマテリアライズドビューのINMEMORY句のデフォルト値となります。 インメモリとするかどうか、デフォルトの圧縮レベル、優先度等を設定できます。

INMEMORY_FORCE

表またはマテリアライズドビューに指定されたINMEMORY句のインメモリ指定に従うかどうかを構成します。デフォルトのINMEMORY_FORCE=DEFAULTでは、INMEMORY句のインメモリ指定に従いますが、INMEMORY_FORCE=OFFでは、INMEMORY句のインメモリ指定が無視され、インメモリとして扱われません。

INMEMORY_MAX_POPULATE_SERVERS

インメモリ用のメモリ領域を構成する処理である、ポピュレーションを実行するプロセスの最大プロセス起動数を指定します。

INMEMORY_QUERY

インメモリ検索の有効化/無効化を指定します。

INMEMORY_SIZE

SGA内のインメモリ用のメモリ領域のサイズを指定します。静的パラメータであり、起動中に変更することはできません。

INMEMORY_TRICKLE_REPOPULATE_SERVERS_PERCENT

2分間隔で実行されるポピュレート処理(トリクル再ポピュレート)のためにワーカープロセスが使用できるCPUリソースの割合(%)を設定します。"trickle" = "細い流れ"

OPTIMIZER_INMEMORY_AWARE

インメモリ向けのオプティマイザコストモデルの機能強化を有効化または無効化します。

プロフィール

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渡部 亮太

・Oracle ACE
・AWS Certified Solutions Architect - Associate
・ORACLE MASTER Platinum Oracle Database 11g, 12c 他多数

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