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Oracle Databaseの最新パッチセット 12.1.0.2の新機能は
にまとめられています。(日本語訳はこちら )
・・・なのですが、以下のつぶやきから
なんぞ、これ。"Oracle RAC cache fusion accelerator" http://t.co/D1ki4CTFvU
— Koji Shinkubo (@kouji_s_0808) 2014, 9月 23
New Features Guideに記載されていない12.1.0.2新機能があることに気付きました。
ということで、New Features Guideに記載されていない12.1.0.2新機能を、
主要なマニュアルから抜粋してまとめてみます。
パラレルクエリがバッファキャッシュを使用できるようにする機能です。従来、パラレルクエリでは、データをダイレクトリードで読み取るため、バッファキャッシュを使用しませんでした。
初期化パラメータDB_BIG_TABLE_CACHE_PERCENT_TARGETで、
バッファキャッシュに占める割合(パーセンテージ)として、Big Table Cache用のキャッシュ領域を指定します。
Data Pumpでオブジェクトをインポートする際に、オブジェクトのINMEMORY句について、前の状態を維持したり、上書き変更したり、削除したりすることができます。
非CDBのデータベースをソースとして、クローンしてPDBを作成できます。
従来からあるSELECTオブジェクト権限は、SELECT ... FOR UPDATEを含めたSELECT文の実行を許す権限でしたが、12.1.0.2から導入されたREADオブジェクト権限はSELECT ... FOR UPDATEの実行を許しません。SELECT ... FOR UPDATE以外のSELECT文の実行は許します。 READ ANY TABLE権限も同様と思われます。
Oracle Clusterwareのログ出力機構がADRに対応しました。詳細はこちらを。
http://www.oracle.com/technetwork/jp/ondemand/od12c-coretech-aug2014-2283256-ja.html#anc_04
SQL監視機能が12c新機能のadaptive plansに対応。詳細はこちらを。
http://www.dbi-services.com/index.php/blog/entry/sql-monitoring-12102-shows-adaptive-plans
rowストアとcolumnストアの同期をとる機能です。RACのマニュアルに新機能として記載されている理由が不明ですが、キャッシュフュージョンの関連で記載されているのかもしれません。
従来 Oracle Database Quality of Service Management の一部として提供されていたメモリ不足を検出し、自動的にサービスを停止する機能(Memory Guard)が、Oracle Database Quality of Service Managementを導入していなくても利用可能になった。
いわゆるRAC環境におけるログ取得作業を簡単化するツールです。詳細はこちらを。
http://www.oracle.com/technetwork/jp/ondemand/od12c-coretech-aug2014-2283256-ja.html#anc_04
Cluster Health Monitorによって収集されたリアルタイムOSメトリックを格納するOracle Databaseです。MySQLに置き換えてもよさそうな気がしますが、さすがにそういうわけにはいかないですかね ;-P 詳細はこちらを。
http://www.oracle.com/technetwork/jp/ondemand/od12c-coretech-aug2014-2283256-ja.html#anc_04
Oracle Softwareからの発行ではないASM DiskgroupへのI/Oリクエストを遮断する特殊なドライバソフトウェアです。おそらく、ボリュームマネージャなどの低レイヤのソフトウェアが、ASMディスクのヘッダ情報を誤って消してしまう問題に対応することを意図した機能と思われます。
詳細はこちらを。
http://www.oracle.com/technetwork/jp/ondemand/od12c-coretech-aug2014-2283256-ja.html#anc_04
RACキャッシュフュージョンを高速に、高い信頼性、高い効率で実行するための機能のようですが、詳細不明・・・・ いずれ、明らかになるのでしょうか・・・