技術ブログ
Oracle Database Cloud Serviceのトライアルサブスクリプションをいただけたので、
時間を見つけて、Oracle Database Cloud Serviceの検証を行っています。
なお、Oracle Database Cloud Serviceには、以下の4つのサービスがあります。
クラウド環境ということでいうと、AWSのRDSに相当する Database as a Service - Managed
が気になるところですが、残念ながら現時点ではリリースされていません。
Exadata Serviceも興味がそそられますが、こちらはトライアルサブスクリプションでは使用できませんので、
Database as a Serviceを試しています。
Database as a Serviceは、端的にいうと、Oracle Databaseが構成された仮想マシンをクラウドで提供してくれるというものです。
上記の分類の仕方とは異なりますが、Database as a Serviceを以下の3つに分類する考え方もあるようです。
Managedは上記の通り未リリースなので除外するとして、
Virtual ImageとAutomatedの違いは、データベースが作成済みであるどうか、
また、自動化(=Automate)のための管理機能(コンソール経由で提供)、スクリプト類が提供されているかどうかです。
Database as a Service provides everything that the Virtual Image option offers, but also includes a pre-configured database through streamlined provisioning. You also get automatic backup, patching and upgrades, and point-in-time recovery for your Oracle Databases.
Database as a Service - Automated は、オンプレミス環境のOracle Databaseと非常に似た感覚で使用できます。
ただし、"Automated"という名称のとおり、いくつかのオペレーションを自動化できる仕組みが用意されています。
個人的には、Oracle Database Cloud Serviceの本命は、AWSのRDSに相当する Database as a Service - Managed
であると考えています。しかし、Database as a Service - Managed は、2015年12月時点でまだリリースされていません。
Database as a Service - Automated は、OSおよびOracle Databaseの管理性の観点で考えると、ほぼオンプレミスと同様であり、OSのroot権限や、Oracle DatabaseのSYS権限が解放されています。
このため、極端な話、システムに致命的な障害を与えるようなオペレーションも可能です。また、そのようなオペレーションを行った場合の責任は、あくまでも利用者にあり、復旧作業(または、復旧を断念する判断・・・)は利用者自身が対応する必要があります。オラクルには、利用者がOSのroot権限や、Oracle DatabaseのSYS権限を使用した結果として起きた問題に対して、対処する責任はありません。
端的にいうと、オラクルが提供するのは仮想マシンという箱であり、箱の中にあるOSやOracle Databaseをあらかじめ構成された状態で引き渡してくれますが、引き渡した後、OSやOracle Databaseをどのようにつかうかは利用者に任されているというわけです。