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18c新機能:読取り専用ORACLE_HOME

守田です。

先日に引き続き、18cにおいて個人的に気になった新機能をピックアップして、お伝えしてみたいと思います。
今回ご紹介するのは、「読取り専用ORACLE_HOME」です。

18cから、ORACLE_HOMEを読取り専用で構成できるようになりました。読取り専用のORACLE_HOMEでは、
すべての構成データおよびログ・ファイルは、読取り専用のORACLE_HOMEではなく、ORACLE_BASE配下に格納されます。
この機能により、読取り専用のORACLE_HOMEを複数のサーバーに分散できるソフトウェア・イメージとして使用できます。

読取り専用ORACLE_HOMEでは、構成データおよびログ・ファイルが以下のディレクトリに格納されます。

  • ORACLE_BASE_HOME:ユーザー固有のファイル、インスタンス固有のファイルおよびログ・ファイル
  • ORACLE_BASE_CONFIG:インスタンス固有の動的なファイル(構成ファイルなど)

これにより、以下のようなディレクトリ構造となります。

ORACLE_BASE
    ORACLE_BASE_HOME   = $ORACLE_BASE/homes/<HOME_NAME>
        : ユーザー固有のファイル、インスタンス固有のファイルおよびログ・ファイル
          "network"など
    ORACLE_BASE_CONFIG = $ORACLE_BASE
        : 構成ファイル
          "dbs"など
ORACLE_HOME

マニュアルに、読取り/書込みのOracleホームと比較した際の定義済パスにおける変更点も記載されています。
あわせてご確認ください。
読取り専用のOracleホーム内のファイルのパスおよびディレクトリの変更

次に、読取り専用ORACLE_HOMEの有効化について、見ていきます。 次の手順を実行します。

  • 読取り専用のOracleホームの有効化

    1. ソフトウェアのみのOracle Databaseインストールを実行します。
    2. roohctl -enableスクリプトを実行します。
    3. Oracle Database Configuration Assistant (Oracle DBCA)を実行してデータベースを作成します。

では実際に見ていきます。ソフトウェアのみのOracle Databaseインストールを実行します。

20180808_01.jpg
roohctl -enableスクリプトを実行します。

20180808_02.jpg
このあと、DBCAを実行して、データベースを作成します。データベース作成後、読取り専用ORACLE_HOMEが有効になっているか確認しました。
orabasetabの4番目のフィールドがYとなっているので、有効になってます。

20180808_03.jpg

ちなみに、従来(読取り/書込み)のORACLE_HOMEですと、4番目のフィールドはNとなってます。
20180808_04.jpg

プロフィール

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渡部 亮太

・Oracle ACE
・AWS Certified Solutions Architect - Associate
・ORACLE MASTER Platinum Oracle Database 11g, 12c 他多数

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