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Oracleロジカルレプリケーション製品の伝搬遅延時間を比較 – SharePlexコミット前 伝搬機能

はじめまして、佐々木(剛)です。日々、レプリケーション製品のサポートを担当しています。

記念すべき初投稿では、SharePlex の伝播の「速さ」についてお伝えします。
SharePlex は Oracle に対応したロジカルレプリケーション製品で、高機能でありながらも比較的安価な点で、多くのお客様にオススメできる製品ですが、数多くの優れた機能のなかでも最も目を引く機能の一つがコミット前伝搬機能です。

この機能は 2019 年 9 月に弊社の渡部が発表させていただいた
『コーソル「DBAの窓口」presents: ロジカルレプリケーションの動作の仕組みから見るOracleレプリケーション3製品のイチオシポイント』
でも取り上げていますが、伝搬遅延に悩むお客様にとって大変心強い味方です。

shareplex_before_commit.png

以下は、ごく少量のデータを差分同期させた際の測定結果の一つですが、伝播遅延に 2 倍以上の開きがあって驚きます。

comparison_logical_replication_delay.png

製品 A, 製品 B は SharePlex と同様の Oracle 対応ロジカルレプリケーション製品です。「伝播遅延を出来るだけ小さくしたい!」というニーズに、SharePlex のコミット前伝搬機能が応えてくれるかもしれません。

測定方法

  • 10万件(約 1 MB)の INSERT 処理(一括コミット)を伝播。

[実行したコード]

BEGIN 
FOR i in 1..100000 LOOP
  INSERT INTO splx_src2(c1,c2)
  VALUES
  (i,'a');
END LOOP;
END;
/
commit;
select count(*) from splx_src2;
  • 同一処理を5回実施し、平均値・最大値・最小値を計測。
  • 全てのロジカルレプリケーション製品のパラメータは初期設定のまま

環境情報

  • CPU: 2コア, Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2686 v4 @ 2.30GHz
  • Memory: 8 GB
  • OS: Oracle Linux 7.6 64bit
  • DB: Oracle Database 12.2.0.1.0 Enterprise Edition, シングル非MTA構成, データベースキャラクタセットAL32UTF8
  • SharePlex: 9.1.4 (SharePlex for Oracle)

[宣伝] コーソルでは今回ご紹介したクエスト・ソフトウェア社のSharePlexなど、多くのOracle Database関連製品の販売および導入、サポートを行っています。Oracle Databaseをご利用で何かお困りの点がありましたら、Oracle Databaseのプロフェッショナル集団コーソルにご相談くださいませ。

プロフィール

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渡部 亮太

・Oracle ACE
・AWS Certified Solutions Architect - Associate
・ORACLE MASTER Platinum Oracle Database 11g, 12c 他多数

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