KVM/oVirtベースの仮想化基盤製品、Oracle Linux Virtualization Managerがリリースされたようです
渡部です。Oracle Linux Virtualization Managerがリリースされました。Oracle VM Server for x86の後継に位置づけられる製品だと思われます。
Oracle Linux Virtualization Managerの気になったポイント
コーソルでは、Oracle VM Server for x86を用いて検証環境を構築しています。
Oracle VM Server for x86 ユーザーの目線で
ざっと文書に目を通し、気になったポイントをまとめておきます。
- KVM + oVirtベース
- 従来製品のOracle VM Server x86はXenベースだった
- 無償で利用可能
- サポートはOracle Linux Premier Support subscriptionを契約すれば、それに含まれる
- 初期リリースのバージョン番号はいきなり"4.2.8"
- Oracle Linux 7.6に追加パッケージを導入することでOracle Linux Virtualization Managerが構成される模様
- 構成要素
- Manager : Oracle Linux 7.6
- KVM Compute Hosts : Oracle Linux 7.6
- ストレージ: NAS/SANとローカルディスクをサポート
- サポートするゲストOS: Linux 7~5、Windows Server 2016~2008、Windows 10~7 SP1
- 実務上の制約になるか不明だが、Linuxに関するUpdateの制約が存在
- 例) Oracle Linux 7 Update 6
- 仮想ディスクの共有ディスク サポート : Oracle RACの利用では必須
- 以下の制約があるようだ
- QCOW2 formatはNG
- スナップショット取得不可
- ライブマイグレーション不可
- cluster-aware(詳細不明)でないVMだと、共有ディスクはread-onlyになる
- 機能
- Webベースの管理コンソール
- ライブマイグレーション(要 NAS/SAN)
- VMのスナップショット取得(詳細不明だが起動中もOKとのこと)
- Role Based Access Control(アクセス制御、詳細は不明)
- など
ひとりごと
- 検証環境のOracle VM Server for x86からの移行は様子見かな・・・
- 気になる点: 安定性、ゲストOSサポートがどれほどシビアか、既存Xen VMを移行できるか、運用検証/設計の時間が取れるか
ちなみに、検証環境の現状のVM数は・・・
[root@csov34s1 ~]# avmlist | wc -l
631
631!(どーん)