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Oracle Fail Safeは21c以降でサポート終了

Oracle ACEの渡部です。21c サポート終了/非推奨機能については以前の記事でまとめましたが、Oracle Fail Safeのサポート終了については強調した方がよいと判断し、独立した記事としました。

Oracle Fail Safeのサポート終了

Oracle Fail Safe(OFS)はWindowsプラットフォーム上で共有ディスクを用いたActive-Standby型のHA構成を実現する機能です。
Oracle Database Standard Editionを含めた全エディションにおいて無償で使用できるため、Windowsプラットフォーム上で重要なOracleデータベースを構築する場合に比較的よく採用されました。

Oracle 21cではOFSがサポート対象外となるため、21c以降でWindowsプラットフォーム上で共有ディスクを用いたActive-Standby型のHA構成を実現する場合、Oracle SEHAなどを使用する必要があります。

19c新機能 SEHA / GIベース シングルHA構成 – SE2-RAC廃止対応

なお、私の記憶では、Oracle 21cの提供開始時点では、OFSはサポート対象外にはなっていませんでした。おそらく、2022年4月あたりでサポート対象外に追加されたものと思われます。

その他の21c サポート終了/非推奨機能

Oracle Database 21c サポート対象外/非推奨機能/動作変更メモ

補足: サポート対象外("Desupport" / "Desupported")と非推奨("Deprecated" / "Deprecation")

サポート対象外と非推奨は意味が異なります。具体的には、

  • サポート対象外(サポート終了): この機能は使用できません。
  • 非推奨: 将来的にサポート終了になる可能性があるため、この機能の採用には十分に注意が必要です。

すなわち、Oracle Database 21cでは、

  • WindowsプラットフォームではACFSを使用できません(=サポート対象外)
  • 統合監査以外の監査機能を使用できます。ただし、Oracle Database 22cなどの将来のリリースでサポート対象外になる(使用できなくなる)可能性があります(=非推奨)

となります。

プロフィール

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渡部 亮太

・Oracle ACE
・AWS Certified Solutions Architect - Associate
・ORACLE MASTER Platinum Oracle Database 11g, 12c 他多数

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