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峯岸です。前回、前々回に続きAWSの監視について投稿します。今回はOracle Databaseのアラートログ監視についてです。
CloudWatchでログを管理するサービスがCloudWatch Logsとなりますが、RDS for OracleではアラートログをCloudWatch Logsに連携することができます。CloudWatch Logsに保存されたログは2種類のフィルタ機能により他のAWSサービスと連携することが可能です。各フィルターの機能については以下をご確認下さい。
今回はメトリクスフィルタを使い、アラートログに"ORA-"という文字列が出力された際に、Eメール通知が行われる仕組みを構築してみます。
まず、メトリクスフィルタ使用時の流れですが、以下のスライドにまとめました。
各項目の手順について説明します。
まず、RDSコンソールから対象のデータベースを選択(①)し、変更(②)ボタンを押下します。
データベースの設定画面が表示されたら、ログエクスポートまでスクロールしてアラートログ(③)にチェックを入れ、続行(④)ボタンを押下します。
これでアラートログをCloudWatchに連携することができました。
次にメトリクスフィルタの設定です。CloudWatchのコンソール画面に遷移し、左側のリストよりロググループ(⑤)をクリックします。アラートログのロググループのメトリクスフィルタ(⑥)タブをクリックしメトリクスフィルタの作成(⑦)ボタンを押下します。
パターンを定義の画面に遷移したらフィルタパターン(⑧)に"ORA-"を入力します。
画面をスクロールし、Nextボタン(⑨)を押下します。
フィルター名(⑩)、メトリクス名前空間(⑪)、メトリクス名(⑫)を入力します(メトリクス名前空間は任意ですがここでは前回表領域で使用したものを使用しています)。
画面をスクロールし、メトリクス値(⑬)に固定値1を入力し、Nextボタン(⑭)を押下します。
Review and create画面が表示されるので、内容を確認し、メトリクスフィルターを作成(⑮)ボタンを押下します。
アラームの登録と通知に関しては前々回の投稿をご参照下さい。しきい値を超過した際に以下のようなメールを受信することが可能です。
しかしながら、今回の方法ではアラートログから"ORA-"を検知したことまでしかわからず、実際に何のエラーが発生したかはアラートログを確認する必要があります。エラーが発生した行の文字列を含めた通知はAmazon Lambdaというサービスと連携するとEメールの内容に含めることが可能ですので次回引き続きアラートログの監視についてご説明させていただく予定です。
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