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Oracle ACE Proの渡部です。 ある特定の期間内に作成されたOCIテナントでは、認証基盤としてIAMとIDCSを併用できました。 ただ、この仕組みは過渡的なものだったようで、IDCSは廃止され、その後継機能としてIAMアイデンティティドメインが導入されました。
IDCSを使用している既存のOCIテナントでは、あるタイミングでIDCSからIAMアイデンティティドメインへのアップグレードが実行されます。 このとき、IDCSで管理していたデータ(ユーザー、グループなど)は、IAMアイデンティティドメインに適切に移行されます。アップグレード後も、アップグレード前と原則的に同様に使用できます。
https://www.oracle.com/a/ocom/docs/security/what-idcs-customers-should-expect-post-migration-ja.pdf
- 既存のユーザー、ポリシー、設定、アクセスへの影響はありません:既存のセキュリティ コントロールとポリシーは、引き続き期待通りに機能します。機能が削除されることも、ポ リシーの設定が変更されることもありません。セキュリティ設定やユーザーエクスペリエンスに 影響を与えることはありません。
アップグレード前と同様に使用できるということで、使用者としてはあまり気にする必要はないのですが、個人的に仕組みが気になったため、調べた結果をメモしておきます。
なお、IDCSが持つ機能が多数ありますが、弊社で使用している以下に限定して説明します。
すなわち、上記以外のIDCS機能(SAMLやシングルサインオンなど)には触れません。
前提として、そもそもIAMアイデンティティドメインとは何かを簡単に整理します。
端的には以下のように理解できそうです。