技術ブログ
目次
Oracle ACE Proの渡部です。 著者の煤田さんから書籍を献本いただいたので、紹介記事を書かせていただきます。
紙書籍
電子書籍
AWSを使用したシステムの設計に関する初歩的なレベル(Associateレベル)の試験である「AWS Certified Solutions Architect - Associate」(以下「AWS SAA試験」と表記)のための試験対策書籍です。
なお、「AWS Certified Solutions Architect - Associate」を含めたAWSの試験は、定期的にアップデートされています。もちろん、この書籍は最新版「AWS Certified Solutions Architect - Associate」である SAA-C03 に対応しています。
本書の著者の一人である、煤田さん は、IT技術についての豊富な講師経験をお持ちで、以下の素晴らしい経歴をお持ちの方です。
今回紹介する書籍「AWS教科書 AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト テキスト&問題集」は、AWS試験 AWS Certified Solutions Architect - Associateの試験対策書籍です。
ですので、AWS SAA試験についても簡単にまとめておきます。
試験のレベルとしては初歩的(Associateレベル)ですが、「ソリューションアーキテクト」の資質を問う試験ですので、「設計」に関わる内容・観点から出題されます。 すなわち、AWSに含まれるサービスの機能を単に知っているだけは不十分であり、サービスを組み合わせて、「現在、クラウドにシステムを作るとするならば、一般に求められる要件」を実現する方法が問われます。
事実、AWS Certified Solutions Architect - Associate (SAA-C03) 試験ガイド には、試験内容の領域(大項目)として、以下の4つの設計タスクが示されています。
AWSのサービスがリストアップされているわけでありません。このことからも、サービス機能を単に知っているだけは不十分であることがわかります。
また、AWS SAA試験は数年程度の頻度で定期的にアップデートされます。現時点(2024年8月)の最新版はSAA-C03 です。
紹介記事を書くにあたり、書店で類書をチェックしてみました。これを踏まえ、類書と比較する形で、本書の特徴を記載します。
以下の特徴を魅力に感じる方に、本書をお勧めします。
AWS SAA試験は、数年程度の頻度で定期的にアップデートされます。現時点(2024年8月)の最新版はSAA-C03 です。
私が出向いた書店には、SAA-C03 対応の試験書籍の他に、SAA-C03 未対応の試験書籍も並べられていました。間違って SAA-C03 未対応の試験書籍 を購入しないようにしてください。
世にあるIT試験対策書籍は、以下の何れかのパターンをとっています。
本書は、以下の工夫をすることで、解説+問題集+実機演習支援 という「いいとこどり」を狙っているように見えます。
エンジニアは「技術の実践」が全てです。頭で理解しているだけでは意味がありません。
また、知識を習得するという観点でも、実機操作をすることには大きな意味があります。 何度読んで解らなかったことが、実機操作してみると、たちまち理解できたという経験をお持ちの方も多いはずです。
実機演習について、類書では以下のアプローチが見られました。
本書は、「AWS実践環境ガイド」という題材・資料を提供することで「本物のAWS環境で実機演習することを促す」スタンスを取っています。
私もこのスタンスに賛成です。「本物のAWS環境での実機演習」を通じて得られることは多いですし、そもそも、エンジニアとして「本物のAWS環境を思い通りに操作できる」ことは必要なはずです。
「AWS実践環境ガイド」では以下の題材・資料を提供しています。
上記のとおり、AWS SAA試験では、「設計」に関わる内容・観点で問題が出題されます。
具体的な試験内容の領域(大項目)は、以下の4つです。
AWSに含まれるサービスの機能が単に問われるわけではありません。
しかし、設計を行うためには、サービスの機能に関する知識は必要です。
このため、本書では、「機能ごと(サービスごと)」と「試験分野ごと」の2つの観点で、段階的に説明が記載されており、基礎的な理解 → 試験対策 という流れで、学習がスムーズに進められるように工夫されています。
「機能ごと(サービスごと)」の観点だけで説明が記載されている書籍や、「試験分野ごと」の観点だけで説明が記載されている書籍に比べると、本書の構成は優れているように感じられます。
図版が多く、かつ、説明も明確で とても読みやすく、理解しやすい です。
目次は以下のとおりです。
序章:AWSクラウド入門
第一部:サービス別対策
第1章 コンピューティング
第2章 ストレージ
第3章 ネットワークおよびコンテンツ配信
第4章 データベース
第5章 セキュリティ、アイデンティティ、コンプライアンス
第6章 アプリケーション統合
第7章 アナリティクス
第8章 管理、モニタリング、ガバナンス
第9章 コンテナ
第10章 その他のAWSサービス
第二部:試験分野別対策
第11章 第1分野:セキュアなアーキテクチャの設計
第12章 第2分野:弾力性に優れたアーキテクチャの設計
第13章 第3分野:高パフォーマンスなアーキテクチャの設計
第14章 第4分野:コストを最適化したアーキテクチャの設計
ダウンロード提供:模擬問題1回分、AWS実践環境ガイド、テンプレートファイル
取り上げられている主なサービスは以下のとおりです。