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2024年9月1日付けOracle Databaseライセンス製品価格の改定+ライセンスFAQ(随時更新)

Oracle ACE Proの渡部です。 為替変動に伴い、2024年9月1日付けでOracle Databaseライセンス製品価格が改定されました。

      Processor        年間サポート
      ---------------- ------------
EE    7,362,500円       1,619,750円
SE2   2,712,500円         596,750円

為替変動に伴う価格改定のご案内 今般弊社では、昨今の為替市場の変動に伴い、弊社製品価格の米国ドルから日本円への換算レートを、本年9月1日付で変更させていただくこととなりました。これに伴い、お客様、並びにパートナ様とのお取引について、以下の通り改定いたしますので、本文章をもって正式にご通知申し上げます。

適用範囲:米国ドル建ての価格を適用するお取引 新為替レートの適用開始日: 2024年9月1日

Oracle Databaseライセンス関係FAQ 随時更新

  • 「わかりやすさ」を重視してシンプルな記載にしています。例外事項については説明を割愛していますので、厳密な計算が必要な場合には、弊社を含めたOracleパートナーの担当営業に相談することをお勧めします。
  • 情報提供を目的にしています。本記事を参考にして発生した損害について、弊社は一切の責任を負いません。

Processorライセンスの価格は1 CPUあたりの価格ですか?

いいえ。Editionにより異なります。

  • Enterprise Edition : 基準コアあたりの価格
  • Standard Edition 2 : マシンの搭載ソケットあたりの価格

以下も参照してください。

Enterprise Edition

Standard Edition 2

共有ディスク型のHA構成だと両ノード分のライセンスは不要ですか?

待機系での稼働が年間10日間以内の場合、一般に不要ですが、いくつかの条件がある点に注意してください。

  • 共有ディスクを使用したHAクラスタ構成である必要があります。
    SIOS DataKeeperなどのソフトウェア的に共有ディスクをエミュレートする構成(ディスクミラー)は対象外です。また、Dbvisit Standby, Data Guardなどを用いたいわゆる「スタンバイDB構成」も対象外です。
  • いわゆる「物理環境」である必要があります。仮想化環境、パブリッククラウド環境は対象外です。

詳細は以下をご覧ください。

仮想化環境でOracle Databaseを使用する場合のライセンスカウント方法は?

一般に、物理サーバー(仮想化サーバー)の全プロセッサがライセンスカウントの対象となります(VMware、Hyper-VなどはSoft Partitioningの分類)。

Hard Partitioningに分類される仮想化テクノロジの場合は、計算方法が異なります。

パブリッククラウド環境でOracle Databaseを使用する場合のライセンスカウント方法は?

「承認されたクラウド環境(Authorized Cloud Environments)」を対象に、ライセンスカウント方法が定義されています。

2024年9月時点における「承認されたクラウド環境」は以下のとおりです。

  • Amazon Web Services - Amazon Elastic Compute Cloud (EC2)
  • Amazon Relational Database Service (RDS)
  • Microsoft Azure Platform
  • Google Cloud Platform (GCP)

計算方法は以下です。

Amazon EC2 and RDS

  • プロセッサコアのマルチスレッディングが有効の場合 2 vCPU = 1 Processor
  • プロセッサコアのマルチスレッディングが無効の場合 1 vCPU = 1 Processor

Microsoft Azure

  • プロセッサコアのマルチスレッディングが有効の場合 2 vCPU = 1 Processor
  • プロセッサコアのマルチスレッディングが無効の場合 1 vCPU = 1 Processor

Google Cloud Platform

  • プロセッサコアのマルチスレッディングが有効の場合 2 vCPU = 1 Processor
  • プロセッサコアのマルチスレッディングが無効の場合 1 vCPU = 1 Processor

詳細は以下を参照してください。

  • 「わかりやすさ」を重視してシンプルな記載にしています。例外事項については説明を割愛していますので、厳密な計算が必要な場合には、弊社を含めたOracleパートナーの担当営業に相談することをお勧めします。
  • 情報提供を目的にしています。本記事を参考にして発生した損害について、弊社は一切の責任を負いません。

プロフィール

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渡部 亮太

・Oracle ACE
・AWS Certified Solutions Architect - Associate
・ORACLE MASTER Platinum Oracle Database 11g, 12c 他多数

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