オンプレOracle SE2ユーザーにとってのOCI Base DBの価値
Oracle ACE Proの渡部です。
オンプレミス環境でOracle Database SE2を使用するユーザーにとってのOCI Base DB(OCI Base Database Service)の価値についてまとめます。
OCI BaseDBのメリット
OCI Base Database Serviceの概要については、以下の記事をご覧ください。
OCI BaseDBとは何か / OCI Base Database Service
OCI BaseDBの主なメリットとしては以下が挙げられます。
- オンプレOracle同等の柔軟性: DB/OS管理権限の解放 など
- 自動化: バックアップ、パッチ適用 など
- 高いセキュリティ: デフォルトで暗号化 など
- 低コスト
- Oracle Databaseとの親和性の高さ : 充実したOracle関連サービス、ライセンス
- OCIの周辺サービスを安価に使用できる: Object Storage、File Storage Service(NFS) など
オンプレOracle SE2をOCI BaseDB SEに移行する
OCI BaseDBにも、オンプレOracleと同様に「エディション」という考え方があります。
オンプレOracle SE2と同等の機能を持つOCI BaseDBのエディションは、OCI BaseDB SE (OCI Base Database Service Standard Edition)です。
オンプレOracleをOCI BaseDBに移行する方法については、以下の資料をご確認ください。なお、EEでしか使用できない移行方法がある点に注意してください。
以下の記事も参考にしてください。
Oracle Migration Methods Advisorを使ってOracle DBのOCI移行方法を調べる
Oracle DB移行において なぜ”論理的”な移行方法(Data Pump他)が重要か
Oracle SE2ユーザーにとってのOCI Base DBの価値
BYOLによりコスト削減可能
オンプレミス環境でOracle Database SE2を使用するユーザーは、オンプレミスのOracle Database SE2ライセンスをお持ちであるはずです。
OCI Base DBはBYOL to PaaSの対象サービスです。
オンプレミスのOracle Database SE2ライセンスをOCIに持ち込むことで、OCI Base DBの使用料を大幅に削減できます。
オンプレOracleをクラウドリフトしやすい(実装面)
オンプレミス環境でOracle Databaseを使用するユーザーの多くは、データベースサーバーに何らかのツール類を導入しているはずです。
Oracle Databaseをクラウドに移行する際、「これらの既存ツール類をどうするか?」は、多くの人の悩みの種です。
しかし、OCI BaseDBでは既存ツール類の扱いに頭を悩ませる必要はありません。
DB/OS管理権限が解放されているため、OCI BaseDBオンプレOracle同等の柔軟性を持ちます。端的にいえば、既存ツール類は、OCI BaseDBにもそのまま導入/移設可能です。
また、Object Storage、File Storage Service(NFS) などのOCIの周辺サービスを安価に使用できる点もメリットです。特にFile Storage ServiceはNFSベースであるため、オンプレミス環境でNFSを使用していた環境を、さほど手を加えずにOCIに移行できます。
OCI BaseDB SEの注意点
- デフォルトで暗号化される
- Oracle EE相当の機能は、OCI BaseDB SEでも使用不可
- 一部使用できないOCIサービスがある
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