技術ブログ
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渡部です。 Oracle Database監視を想定したZabbixの拡張の実装に先立ち、Zabbixを初めて学んだときにハマったことを まとめておきます。小ネタ過ぎて、これからZabbixを学ぶ人の役に立つかはわかりませんが・・・
ホストグループは、いくつかのホストをグループ化して管理する仕組みです。 最初は「すべてのホストはいずれかのホストグループに所属させる必要がある」ことを知らず、 この理解のもと、最初は、ホストは特にホストグループに所属させず、 ホストの数が増えてきたらホストグループを使って分類しよう・・・ と考えていたのですが・・・ ホスト作成時(ホスト新規登録時)にホストグループの指定が「必須」扱いになっていて戸惑いました。
まぁ、とりあえず定義済みのホストグループに所属させるか、別途「その他」扱いのホストグループを作成しておき、 このグループに所属させればよいのですが・・・
ホスト作成時(ホスト新規登録時)に指定する「エージェントのインターフェース」は、Zabbix Serverから管理対象ホストのZabbix Agentへの通信に用いる宛先情報です。 「接続方法」に「IPアドレス」または「DNS」を指定できるようになっています。
管理対象ホストの指定にホスト名を使用する場合は、「DNS名」にホスト名を入力し、「接続方法」に「DNS」を指定する必要があります。 特に名前解決にDNSを使用しない場合(/etc/hostsを使用して名前解決する場合など)でも「DNS」を指定することに注意です。(なんかUI設計含めてイマイチな感じだよなぁ)
ホスト作成作業(ホスト新規登録作業)の完了後、設定が正しいことを確認するため、 「エージェントの状態」→「ZBX」が緑色表示になることを待ちました。 しかし、いつまで待っても「エージェントの状態」→「ZBX」が緑色表示にならない・・・
理由は、ホストに、Agentの死活監視用アイテムを設定していないからでした。 「エージェントの状態」→「ZBX」を用いるためには、ホストに、Agentの死活監視用アイテムを設定する必要があります。
ホストにAgentの死活監視用アイテムを設定していれば、しばらくすると、 「エージェントの状態」→「ZBX」が緑色表示になります。
なお、このアイテムはTemplate App Zabbix Agentなどのテンプレートに含まれるので、ホスト作成時にこれらのテンプレートにリンクしておくと、自動的にAgentの死活監視用アイテムが設定されます。 「Zabbixのベーシックな動作を理解したいから、まずは何もテンプレートをリンクせずにホストを登録して・・・」 などと考えるとハマりやすい気がします。
この制限はマニュアルなどにも明確に記載されているため、 特に理解しにくいものではないのですが、検証作業なので似たようなアイテムを多数作成していると エラーを発生させやすいですね。