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Oracle ACE Proの渡部です。 弊社コーソルはSIOS LifeKeeperの SI&Supportパートナーで、SIOS LifeKeeperの販売および導入が可能です。
SIOS LifeKeeperを用いると、OracleをActive-Stanby型のHA構成として、可用性を高めることができます。
2023年12月22日に、LifeKeeper for Windows 8.10.0がリリースされたことを踏まえ、 Oracle目線で気になったLifeKeeper for Windows の8.9.x/8.10.0 新機能/改善点を整理しておきます。
LifeKeeper for Windows 8.9.2以前では、共有ディスクにOracleソフトウェアをインストールする、いわゆる「共有ORACLE_HOME構成」を使用したインストール手順がマニュアルに記載されていました。
しかし、LifeKeeper for Windows 8.10.0では、ローカルディスク(非共有ディスク )にOracleソフトウェアをインストールする、いわゆる「非共有ORACLE_HOME構成」を使用したインストール手順がマニュアルに記載されています。
非共有ORACLE_HOME構成の利点/特徴は以下です。
以下の記事も参考にしてください。
Oracle導入手順 – LifeKeeper for Windows 8.10.0
LifeKeeper for Windows 8.9.2で、Oracle Cloud Infrastructure (OCI) におけるHA構成がサポートされました。
Oracle Cloud のサポートを開始しました。
- Oracle Cloud Infrastructure (OCI) のサポート
Protection Suite for Windowsにて、OCIがサポートされました。
ご利用に際しては、Generic ARK for Load Balancer probe reply という、Load Balancerへの応答を行うためのスクリプトが必要となります。
なお、LifeKeeper for Linuxでは、v9.6.1以降でOracle Cloud Infrastructure (OCI) におけるHA構成がサポートされていました。
SIOS LifeKeeper 8.9.2からインストーラが改善され、1つのインストールプロセスで LifeKeeperとDataKeeperを一緒にインストールできるようになりました。これは、後述するI/Oフェンシングのために、ディスクミラーを使用しない場合でもDataKeeperが必要になったことが影響していると考えています。
なお、従来は、LifeKeeperとDataKeeperは別々のインストーラを起動して個別にインストールする必要がありました。
- LifeKeeper インストーラーの改善
DataKeeperを利用しない共有ストレージ構成であってもDataKeeperのインストールが必要ですが、v8.9.2よりLifeKeeperとDataKeeperのインストールを統合した形で実行できるようになりました。これよりインストール作業がさらに簡易になります。
LifeKeeper for Windows 8.9.2 インストーラの改善
LifeKeeperを使用するにはライセンスキーが必要ですが、LifeKeeper for Windows 8.9.0以前では、ライセンスキーは特定のノード情報(HostID≒MACアドレス)に紐づいた形式(ノードロックライセンス)でした。
LifeKeeper for Windows 8.9.0以降では、ノード情報への紐づけがなくなり、取扱いが簡単になります。
- 非ノードロックライセンスのサポート
これまでWindows版のLifeKeeper、DataKeeper、Single Server Protectionは、特定のノード情報に紐づいた"ノードロックライセンス"を提供してきました。 v8.9.1からは、特定のノード情報に依存しない、"非ノードロックライセンス"として提供します。 これにより、ハードウェア情報が固定されないクラウド上での利用において利便性が向上します。またハードウェア故障等が発生しても、ライセンスの取り直しなどが不要となります。
なお、LifeKeeper for Linuxでは、v8.2以降で非ノードロックライセンスでした。
LifeKeeper for Windows 8.9.0から、スプリットブレインを抑止する機能であるQuorum/Witnessがサポートされました。Quorum/Witness機能を利用することで、DataKeeper構成におけるスプリットブレインの発生リスクを大幅に低減できます。
LifeKeeper Core
Quorum 機能が追加されました。
- Quorum/Witness機能のサポート
本機能を利用することにより、DataKeeper構成におけるスプリットブレイン状況のリスクを大幅に低減できるようになります。
LifeKeeper for Windows 8.9.0から、不正なデータ書込みによるデータの破損抑止する機能であるI/Oフェンシングがサポートされました。
LifeKeeper Core
I/O Fencing のサポートを開始。
LifeKeeper for Windows は、以下の3種類のストレージをサポートしています。これらはすべて、「ボリューム」リソースタイプで保護されます。
- 完全にミラーリングされたボリューム(データはソースノードからすべてのクラスターノードにレプリケーションされる)
- ミラーリングと共有が混在しているボリューム(ボリュームは一部のノード間で共有され、他のノードにレプリケーションされる)
- 共有ボリューム(レプリケーションなし)
3種類のボリュームタイプはすべて、SIOS DataKeeper と、LifeKeeper for Windows のインストールが必要です。
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