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Dbvisit FAQ

Dbvisit Standbyに関してよくいただくご質問と回答をまとめています。

01.Dbvisit Standby概要

Dbvisit Standbyで何ができるのですか?
本番系データベース(プライマリDB)をもとに遠隔地に待機系データベース(スタンバイDB)を作成し、作成後はプライマリDBに適用された変更をスタンバイDBに随時反映(同期)できます。これにより、メインサイトおよびプライマリDBに障害があった場合でも、管理コンソールで数クリックしてスタンバイDBをプライマリDBに昇格させることで、データベースの利用を継続できます。
Dbvisit StandbyはOracle Database、SQL Server、PostgreSQLでご利用いただけます。
Dbvisit Standbyはどのようなアーキテクチャなのですか?
[Oracle Database]
標準機能のバックアップ/リカバリおよび基本スタンバイをベースにしたアーキテクチャです。具体的には、メインサイトにある本番系Oracleデータベース(プライマリDB)が出力したアーカイブログファイルを、遠隔地(スタンバイサイト)の待機系Oracleデータベース(スタンバイDB)に転送および適用することで、プライマリDBに適用された変更をスタンバイDBに随時反映します。なお、アーカイブログファイルには、プライマリDBに加えられたすべての物理的な変更が記録されているため、プライマリDBとスタンバイDBを物理的に同一な状態に維持できます。

[SQL Server]
標準機能のログ配布をベースにしたアーキテクチャです。
SSMSを利用してログ配布を構成する場合でも非常に多くの作業ステップを経なければなりませんが、Dbvisit Standbyを利用すると、画面上で選択とクリックを中心とした操作で非常に簡単にスタンバイDBを作成可能です。

[PostgreSQL]
標準機能のWAL streaming、WAL file archiving、WAL file shippingを利用したアーキテクチャが選択可能です。
PostgreSQLでレプリケーションを構成する場合、構成するアーキテクチャによって操作が異なりますし、作業ステップもそれなりにありますが、Dbvisit Standbyを利用すると、画面上で選択とクリックを中心とした操作で非常に簡単にスタンバイDBを作成可能です。
Dbvisit Standbyの実績を教えてください。
世界120ヵ国以上、1500以上の導入実績があります。
Dbvisit Standbyはどのデータベース製品で利用できますか?
Dbvisit StandbyはOracle DatabaseとSQL Server、PostgreSQLで利用できる災害対策ソリューションです。
Dbvisit Standbyでサポートする各データベース製品のバージョンがありますので、詳しくはDbvisit製品紹介ページをご参照ください。
Dbvisit Standbyの対抗製品、機能は何ですか?
現在、Oracle Database Standard Editionにおける同等の対抗製品、機能はありません。
同等の機能を持つ製品としてStandby Expressが以前存在しましたが、2019年12月31日で販売終了となっています。
なお、Oracle Database Enterprise EditionであればData Guardが利用可能ですが、Oracle Database Standard Editionでは使用できません。
Oracle Data Guardと比べた優位性はありますか?
ライセンスコスト、運用コストで大きく優位性があります。

[ライセンスコスト]
DbvisitはOracle Database Standard Editionをターゲットとした製品ですので、ライセンスコストをOracle Database Enterprise Editionと比較すると74%程削減可能です。
詳しくはDbvisit Standbyライセンスページ 課題 2 Data Guardを利用しているがライセンスコストが高い、をご参照ください。

[運用コスト]
Data Guardの運用はコマンドラインからのコマンド実行(もしくはコマンドを内包したシェルスクリプトやバッチファイル)による運用が一般的ですが、DbvisitはWEBブラウザベースの管理コンソールから数クリックするだけで必要な操作が完結できます。
詳しくはDbvisit Standbyライセンスページ 課題 3 有事の際には簡単・即座に切り替えたい、をご参照ください。
Dbvisit Standbyを使うとコスト削減できますか?
災害対策としてData Guardを使うためにEnterprise Editionを利用している場合、ライセンスコスト、運用コストで大きく優位性があります。
詳しくはDbvisit Standbyライセンスページ 課題 2 Data Guardを利用しているがライセンスコストが高い、課題 3 有事の際には簡単・即座に切り替えたい、をご参照ください。
Dbvisit Standbyでは障害発生時に更新が失われることがありますか?
はい、障害発生時に更新が失われることがありますが、失われる更新の量を減らすことは可能です。
Dbvisit Standbyではアーカイブログファイルを用いて、ファイル単位で本番系Oracleデータベース(プライマリDB)の変更を待機系Oracleデータベース(スタンバイDB)に伝搬します。このため、プライマリDBに加えられた変更がまだアーカイブログファイルとして出力されていない場合は、更新が失われます。しかし、Dbvisitでの同期間隔(最短60秒)を短くすることで、障害発生時に失われる更新の量を減らすことができます。
Dbvisit StandbyはStandby Expressの代替製品になり得ますか?
はい、Standby Expressが持つ機能はほぼ全てカバーしているため、Dbvisit StandbyはStandby Expressの代替製品となりえますし、製品置換を実施したお客様も多数ございます。
くわえて、スタンバイDB作成高速化機能、災害対策訓練向け機能、自動フェイルオーバー機能など、Standby Expressにはない機能も多数備えています。

02.ライセンス・サービス

Dbvisit Standbyの評価は可能ですか?
30日間の製品トライアルが可能です。
製品トライアルをご希望の場合、その旨弊社お問い合わせからご連絡ください。
Dbvisit Standbyのデモ環境はありますか?
2時間限定ですが、Dbvisitのフル機能を確認できる Test Drive がDbvisit社から提供されています。

Test Drive は画面上に名前(英語)、E-mailアドレスを入力するだけで誰でも利用できるオンラン環境です。
Test Drive の利用方法は次の外部記事をご参照ください。
Dbvisit Standbyのライセンス体系を教えてください。
Dbvisit Standbyはサブスクリプションライセンスです。
サブスクリプション価格には製品使用権、製品サポートの権利が含まれます。
サブスクリプションライセンスは3つあり、メインサイトとスタンバイサイトの搭載CPU合計数によって変化します。
  • ・CPU合計数 1~6 :Dbvisit Standby Basic
  • ・CPU合計数 7~9 :Dbvisit Standby Extended
  • ・CPU合計数 10以上:Dbvisit Standby Unlimited
あくまでCPUの数が対象であり、CPUのコア数はいくつでも影響しません。
また、Dbvisitでの同期対象DB数が複数あった場合でもライセンスや価格に影響いたしません。
詳しくはDbvisit Standbyライセンスページ 02.ライセンスをご参照ください。
仮想環境ではどのように搭載CPU合計数をカウントするのでしょうか?
仮想環境では、Dbvisit Standbyを構成するメインサイトとスタンバイサイトそれぞれのゲストOSが稼働するホストサーバの 実搭載CPU合計数でどのエディションになるかを判断します。
なお、VMothion設定がされている場合にはVMotion先のゲストOSが稼働するホストサーバの搭載CPUもカウント対象となります。
※Oracle Databaseとは異なり、VMothion設定がされているVMothion先のホストサーバが対象であり、ネットワーク上VMothion可能ではあるがVMothion設定がされていないホストサーバの搭載CPUはカウント対象外です。
クラウド環境ではどのように搭載CPU合計数をカウントするのでしょうか?
Dbvisitでサポートされるクラウド環境はAWS、Azure、GCP、OCIであり、利用するクラウド環境によってCPUカウントの考え方が異なります。
[AWS]
  • Hyper-Threading ON:4vCPU = 1CPU換算
  • Hyper-Threading OFF:2vCPU = 1CPU換算
[Azure]
  • Hyper-Threading ON:4vCPU = 1CPU換算
  • Hyper-Threading OFF:2vCPU = 1CPU換算
[OCI]
  • 2OCPU = 1CPU換算
[GCP]
  • 2vCPU = 1CPU換算
Dbvisit Standbyの価格を教えてください。
価格はオープン価格となります。
具体的な金額やお見積はお問い合わせをお願いします。
Dbvisit Standbyを導入/実装するサービスはありますか?
弊社ではDbvisit Standby導入/実装サービスとして、Dbvisit環境構築サービスを用意しています。
サービスの詳細は以下をご参照ください。
Dbvisit Standbyの導入/実装にどれくらいの期間が必要ですか?
支援開始から終了まで、2週間~3週間ほどお時間をいただきます。
詳しくはDbvisit環境構築サービスの作業の流れをご参照ください。
Dbvisit Standbyのサポートレベルはどうなっていますか?
サポートレベルは、サブスクリプションライセンスと永久ライセンスで異なります。
※現在は、サブスクリプションライセンスのみ購入可能です。

サポートレベルの詳細は以下URLをご確認ください。
https://www.insight-tec.com/support/dbv_suplevel/
コーソルのDbvisit Standbyサポートはどうなっていますか?
お問い合わせは弊社サポートサイト、電話のいずれかで受け付けています。
受付時間はご契約により異なります。

〇24365製品サポートサービスを追加でご契約のお客様
  • 受付時間は24時間365日(12:00-13:00を除く)です。
  • ※24365製品サポートサービスの詳細は、Dbvisit Standbyオプションサービス 24365製品サポートをご参照ください。

〇通常のDbvisitサブスクリプション契約のみのお客様
  • 受付時間は平日 9:00~17:00(12:00 - 13:00を除く)です。
  • ※土日、祝日および弊社が定める休業日の場合、翌営業日扱いとなります。
Dbvisit Standbyのサポート期限はありますか?
Dbvisit Standbyでは、バージョン毎にフルサポートされるStandard Support期限が定められています。
Dbvisit Standbyのバージョン毎のStandard Support終了日、Standard Support終了後の延長サポートについては、日本総代理店のインサイトテクノロジーが公開している情報をご参照ください。

[Dbvisit Standby製品サポートレベル]
https://www.insight-tec.com/support/dbv_suplevel/
本番カットオーバーの立会いをお願いしたいが可能でしょうか?
可能です。
まずはご希望の対応をお問い合わせからご相談ください。

03.動作環境

Dbvisit Standbyではどの環境(物理/仮想/クラウド)で利用できますか?
物理環境、仮想環境、クラウド環境いずれでも利用可能です。
また、物理環境と仮想環境、物理環境とクラウド環境といった混在も可能です。
クラウドはAWS EC2、Azure、Oracle Cloud、GCPがサポートされます。
その他クラウドベンダーであった場合でも構成をヒアリングの上対応可否を回答いたしますので、お気軽にお問合せください。
ただし、製品インストール時にOSの管理者権限が必要となりますので、Amazon RDSのようなフルマネージド環境には導入できません。
Dbvisit StandbyではどのOSがサポートされますか?
Dbvisit最新バージョンで対応しているOSを記載します。
[Oracle Database / SQL Server]
  • ・Windows:Windows Server 2012~Windows Server 2022(64bitのみ)
  • ・Linux:Oracle Linux6~9、Redhat Enterprise Linux6~9、SUSE Linux11~15
[PostgreSQL]
  • ・Windows:Wndows Server 2012R1~Windows Server2022(64bitのみ)
  • ・Linux:Oracle Linux6~9、Red Hat Enterprise Linux6~9、Rocky Linux8~9、CentOS6~7、Fedora、Ubuntu

※2024年8月時点の情報

PostgreSQLはどのバージョンがサポートされますか?
PostgreSQL 10 ~ 16 がサポートされます。

※2024年8月時点の情報

メインサイトとスタンバイサイトで異なるOSを利用できますか?
メインサイトがWindows、スタンバイサイトがLinuxといった構成はサポートされません。
メインサイトとスタンバイサイトでは同じOSをご利用ください。
メインサイトとスタンバイサイトでOSバージョン違いはサポートされますか?
利用しているOracle Database、Dbvisit Standby双方で利用している(予定の)バージョンが動作保証しているOSならどの組み合わせ(RHEL6~RHEL9など)でもサポートされます。
Oracle Databaseはどのエディションで利用できますか?
下記エディションで利用可能です。
  • ・Oracle Database Enterprise Edition
  • ・Oracle Database Standard Edition2
  • ・Oracle Database Standard Edition One
  • ・Oracle Database Standard Edition
  • ・Oracle Database Express Edition
※メインサイト/スタンバイサイトは同じエディションである必要があります。
Oracle Databaseはどのバージョンがサポートされますか?
Oracle Database 10gR2(10.2.0.5)以降のバージョンはすべてサポートされます。
SQL Serverはどのエディションで利用できますか?
下記エディションで利用可能です。
  • ・Standard Edition
  • ・Web Edition
  • ・Personal Edition
  • ・Express Edition
SQL Serverはどのバージョンがサポートされますか?
SQL Server 2012 - SQL Server 2019がサポートされます。
Dbvisit StandbyはActive-Standby(HA)構成、Real Application Clusters(RAC)構成にも対応していますか?
Active-Standby(HA)構成には対応していますが、Real Application Clusters(RAC)構成には制限があります。
RAC構成でDbvisit利用時の制限は以下です。
  • ・EE RACは12cまでサポート。Oracle 18c以降は非サポート
  • ・SE RACは18cまでサポート
  • ・Flex ASM非サポート
  • ・スタンバイ初期化パラメータの ASM ミラーリングは非サポート
Oracle SEHAはDbvisit Standbyでサポートされますか?
Windows版SEHAとLinux版SEHAでサポートされる構成が異なります。
[Linux版SEHA]
Linux版SEHAはASM内にACFSを構成してACFS内にDbvisitを導入可能です。
さらにGrid Infrastructure(Oracle Clusterware)にDbvisit提供のスクリプトを登録、依存リソースを設定することで、SEHAのDB稼働ノードが変わり、Dbvisitの依存リソースが新DB稼働ノードへフェイルオーバーした際にはDbvisitの稼働ノードも自動的に変更可能です。

[Windows版SEHA]
Windows版はACFS内に導入するパターンは未サポートです。 代わりにSEHAの各ノードにそれぞれDbvisitを導入する方式がサポートされます。 本構成ではDbvisit管理コンソール上にSEHAノード1用の構成、SEHAノード2用の構成を作成する必要があります。
また、SEHAのDB稼働ノードが変わった場合にはDbvisitで利用する構成を手動でDB稼働ノード用の構成に切り替える必要があります。
ただ、弊社にご相談いただければ、手動で切り替える部分を自動化するスクリプトの提供も可能です。
Dbvisit StandbyはOracleのマルチテナントをサポートしていますか?
Dbvisitではマルチテナント構成をサポートします。
PDBの追加、削除、クローンなど、PDBに対する操作はといった操作はすべてDbvisitによりスタンバイDBに伝搬されます。
ただし、PDBスナップショットのみDbvisitではサポートされませんのでご注意ください。
管理コンソールの動作要件はありますか?
Dbvisit Standbyの管理コンソールはWEBブラウザベースです。
そのため、サポートされるWEBブラウザが決まっています。

サポートされるWEBブラウザ
  • ・Firefox
  • ・Chrome
  • ・Edge
ネットワークは同期用で専用ネットワークが必要ですか?
Dbvisit Standbyでは専用ネットワークは必要としません。
お客様要件に合わせて、業務で利用するネットワークセグメントと共用やDbvisit Standby同期専用のネットワークセグメントといった構成を選択可能です。
サービスを停止させずにDbvisit Standbyの導入はできますか?
一部の要件を満たしていれば、メインサイトでのサービスを停止させずに導入可能です。
一部の要件とは、メインサイトのデータベースがアーカイブログモードであることです。
ストレージ領域はどれくらい必要ですか?
次の3点を考慮した領域確保が必要です。
  • ・製品導入時に必要となる領域サイズ
    製品自体のインストールには、約700MBのストレージ領域が必要です。ただし、製品導入領域内にDbvisit稼働ログ、traceログが出力されますので、保持期間に応じて数GB~数十GBの追加領域が必要となるケースがございます。
  • ・初期構築時、スタンバイDB再作成時のみ必要となる領域サイズ
    環境構築におけるスタンバイDB作成時には、メインサイトとスタンバイサイトの両方で、データベース全体のバックアップを格納できるストレージ領域が一時的に必要となります。
    これは、プライマリDBのRMANフルバックアップを取得してスタンバイDBを作成するためです。
  • ・通常運用で必要となる領域サイズ
    アーカイブログファイルを用いて変更を伝搬する関係上、計画停止時にアーカイブログファイルを保管できるだけのストレージ領域が必要です。
    アーカイブログファイルの出力量はデータベースにより異なりますが、一般に1GB~2GB程度あれば十分です。
Dbvisit Standbyを動かすとCPUやメモリをたくさん使用しますか?
Dbvisit Standby利用時には次のリソース最小要件を満たす構成としてください。
■プライマリサーバ / スタンバイサーバ
  CPU:最低1つのCPUスレッド
  メモリ:最低1GB

■管理コンソール導入サーバ
プライマリDBとスタンバイDBの合計数 必要CPUスレッド 必要メモリ(GB)
2 2 2
3〜4 2 4
5〜8 4 8
9〜12 6 10

04.機能

Dbvisit Standbyではどのような機能がありますか?
代表的な機能をご紹介します。
  • ・管理コンソール
  • ・アーカイブログ転送/適用の自動化
  • ・プライマリ/スタンバイのアーカイブログ管理
  • ・アーカイブログ転送時の圧縮
  • ・アーカイブログのギャップ状況確認
  • ・ログ転送/ログ適用未実施時間帯設定
  • ・プライマリ/スタンバイ双方のデータベース起動停止関連操作
  • ・スタンバイデータベース作成
  • ・スイッチオーバー
  • ・フェイルオーバー
  • ・自動フェイルオーバー
  • ・スタンバイ再同期
  • ・定期稼働通知/異常発生時のメール通知
Dbvisit Standbyに管理コンソールはありますか?
簡単、かつ直感的に操作可能なWEBブラウザベースの管理コンソールが用意されています。

standbyイメージ

standbyイメージ

管理コンソールは日本語対応していますか?
管理コンソールはDbvisit Standby Ver9以降から多言語対応しており、日本語にも対応しています。
Dbvisit Standbyの操作はコマンド実行も可能ですか?
管理コンソール上の操作すべてではないですが、運用上利用する管理コンソール上の操作の大多数はコマンドでも実行可能です。
コマンドはスクリプトからDbvisitの操作を行う場合に利用できます。
メインサイト/スタンバイサイト間の同期間隔(変更の伝搬間隔)は調整できますか?
Dbvisit Standbyのパラメータで同期間隔(変更の伝搬間隔)を調整できます。
最小同期間隔は60秒、秒単位で設定可能す。同期間隔を小さくするとプライマリDBに与える負荷が高くなるため、極端に短い時間に設定することはお勧めできません。弊社案件の多くでは、600秒を設定しています。
スイッチオーバーとは何ですか?
スイッチオーバーとは、本番系データベース(プライマリDB)が動作するサーバを切り替えることです。
スイッチオーバーを実行すると、スタンバイサイトの待機系データベース(スタンバイDB)が本番系データベース(プライマリDB)に昇格し、メインサイトのプライマリDBが新しいスタンバイDBになります。
なお、スイッチオーバー実行するためには、正常にDbvisit Standbyの同期が行われている必要があります。

スイッチオーバーの特徴は以下の通りです。
  • ・スイッチオーバーの実行中はデータベースにアクセスできません。
  • ・スイッチオーバーに伴う更新のロスはありません。スイッチオーバーの実行中はデータベースにアクセスできないため、更新を実行することができませんが、スイッチオーバー前後で正常終了した処理による更新は失われません。
  • ・スイッチオーバーの実行後、アプリケーションの接続先データベースを変更する必要があります。
フェイルオーバーとは何ですか?
フェイルオーバーとは、何らかの障害により本番系データベース(プライマリDB)の継続使用が難しい場合に、スタンバイサイトの待機系データベース(スタンバイDB)を新しいプライマリDBに強制的に昇格させることです。

フェイルオーバーの特徴は以下の通りです。
  • ・スタンバイDBのプライマリDBへの昇格は強制的に実行されるため、フェイルオーバーは短時間で実行できます。
  • ・フェイルオーバーを実行すると更新ロスが発生する可能性があります。Dbvisit Standbyではアーカイブログファイルを用いて、ファイル単位でプライマリDBの変更をスタンバイDBに伝搬します。このため、プライマリDBに加えられた変更がまだアーカイブログファイルとして出力されていない場合は、更新が失われます。しかし、アーカイブログファイルの出力間隔を小さくするように、Dbvisit Stanbyを設定することで、障害発生時に失われる更新の量を減らすことができます。
  • ・フェイルオーバーの実行後、アプリケーションの接続先データベースを新プライマリDB(旧スタンバイDB)へ変更する必要があります。
スタンバイDB作成に必要な時間はどれくらいですか?
スタンバイDB再作成に必要な時間はデータベースのサイズに依存します。
スタンバイDB再作成では下記ステップが実行され、各ステップの所要時間合計がスタンバイDB作成に必要な時間となります。
  • ・メインサイトでのDBフルバックアップ
  • ・メインサイトからスタンバイサイトへのバックアップ転送
  • ・スタンバイサイトでのリストアリカバリ
※Oracle Databaseの場合、スタンバイDB作成高速化機能を利用することでスタンバイDB作成に要する時間を大幅に短縮可能です。
スイッチオーバー、フェイルオーバーに必要な時間はどれくらいですか?
フェイルオーバーは1分~3分程度、スイッチオーバーは5分~10分程度の時間を要します。
※記載の時間は参考値であり、必ずこの時間を保証するものではございません。
環境、構成により時間が前後する場合がございます。
本番データを開発環境にコピーする用途でDbvisit Standbyを使えますか?
Dbvisit StandbyはスタンバイDBまたはスナップショットを読み取り専用モードまたは読み書き可能モードでOPENできますので、これにより本番データを開発環境へコピーすることが可能です。ただし、本番環境と開発環境のネットワーク通信が可能である必要があります。
なお、1つの本番系データベースに対して複数のスタンバイDBを作成できます。
また、スタンバイDBからさらにスタンバイDBを作成することもできます。
ネットワーク帯域幅が狭いのですが、大丈夫でしょうか?
Dbvisit Standbyはアーカイブログ圧縮機能を持つため、ネットワーク帯域幅が狭い場合でも使用可能です。また、同期間隔を短くすることで1回で生成されるアーカイブログのサイズ自体を小さくするアプローチも可能です。
なお、万が一ネットワーク通信が滞留または切断された場合でも、ネットワーク通信が復旧すればDbvisit側で自動的に滞留していたアーカイブログの転送が再開されます。
スタンバイ環境を複数構成できますか?
1つの本番系データベースに対して複数のスタンバイDBを作成できます。
また、スタンバイDBのスタンバイDBを作成するカスケード構成も可能です。
スタンバイ機をテスト利用したいのですが可能ですか?
また、テスト利用した後は、スタンバイDBの再作成が必要となりますか?
スタンバイ機のテスト利用は可能です。参照だけできればいい場合には、スタンバイDBを読み取り専用モードでOPENし、使用可能です。ですが読み取り専用モードでOPEN中はアーカイブログの適用ができないため、参照データの最新化はできません。

読み書き可能状態で起動したい場合には、DbvisitのDRテスト機能を利用することで、スタンバイDBを読み書き可能モードでOPENし、使用可能です。
DRテスト機能の注意点として以下があります。
  • ・DRテスト実行後はスタンバイDBのデータ最新化がされない
  • ・元の同期状態に戻す際にはスタンバイDBに加えた変更はすべて破棄される

いずれの場合も、テスト利用終了後は通常のスタンバイDBの状態に戻すことができます。スタンバイDBの再作成は必要ですが、プライマリDB、ネットワークに負荷をかけることなく再作成可能です。
障害発生時、自動でフェイルオーバーさせることはできますか?
Dbvisit Standby Ver9から自動フェイルオーバー機能が実装されています。
自動フェイルオーバー機能を利用すると、管理者のオペレーションを必要とせず、メインサイトに障害が発生した場合には自動でフェイルオーバーが実行され、スタンバイサイトの待機系データベースが強制的に本番系データベースに昇格されます。
通知機能は何がありますか?
メール通知機能が実装されています。
メール通知設定は、構築サービス内で設定いたします。
スタンバイ機を災害対策以外の目的に活用できますか?
待機系データベース(スタンバイDB)を読み取り専用モードまたは読み書き可能モードでOPENし、データ分析やレポート生成、アプリケーション開発やテスト、監査などの目的で使用できます。使用終了後は通常のスタンバイDBの状態に戻すことができます。このとき、プライマリDB、ネットワークに負荷をかけることはありません。
なお、LinuxOSであればスナップショット機能というLinux LVM機能を利用したスタンバイDB活用法もございます。
スナップショット機能の詳細は "スナップショット機能とは何ですか?" をご参照ください。
アーカイブログのメンテナンスはできますか?
Dbvisit Standbyには不要なアーカイブログファイルを自動的に削除する機能(AMM機能)が実装されています。
AMM機能により、メインサイト、スタンバイサイト双方のアーカイブログファイルのメンテナンス作業を自動化できます。
不要なアーカイブログファイルの保存日数、保存個数はパラメータを用いて設定できます。
スナップショット機能とは何ですか?
高速かつ少ないストレージ消費でスタンバイDBの複製データベース(スナップショット)を作成できるDbvisit Standbyの機能で、Ver10から標準機能で利用可能です。対応プラットフォームはLinuxのみ、対応DB製品はOracle Databaseのみです。
スナップショット機能で提供される機能にはシングルスナップショットとスナップショットグループの2つがあります。
シングルスナップショットは、スタンバイDBを複製する機能です。作成したスナップショットは、スナップショット作成時点のスタンバイDBの状態となり、読み取り専用モードまたは読み書き可能モードでOPENできます。
スナップショットグループは、一定間隔で自動的に順次スナップショットを作成する機能です。時間軸の異なるスナップショットを作成する形となるため、スナップショットを作成するたびにプライマリDBの変更が順次取り込まれます。
スナップショットグループは、読み取り専用モードまたは読み書き可能モードでOPENできます。
スナップショットグループを利用することで、プライマリDBから変更を伝搬しながらデータベースへアクセスできるActive Data Guard Optionのリアルタイム問い合わせに似た機能を実現できます。

05.構築

Dbvisitの環境構築手順は公開されていますか?
Dbvisitの構築手順はDbvisitのマニュアルに掲載されています。
https://support.dbvisit.com/hc/en-us/categories/115000141933-Product-User-Guides

Ver11を例に以下、導入に必要な箇所をポイントします。
※ドキュメントは英語ですので、適宜ブラウザの翻訳機能をご利用ください。

[導入要件] [製品新規インストール]
[プライマリDB-スタンバイDBペアリング(構成作成)]
[スタンバイDB作成]
なお、ライセンスを弊社からご購入いただけたお客様には無償で弊社オリジナルのDbvisit構築手順書をご提供いたします。
Linux環境でDbvisitを利用する際の注意点はありますか?
Linux環境でDbvisitを利用する場合、次の点を考慮してください。
  • ・DbvisitインストールユーザはOracle Databaseインストールユーザと同じであること
  • ・Dbvisitで利用するポートの通信許可設定がされていること / ファイアウォールが無効であること
Windows環境でDbvisitを利用する際の注意点はありますか?
Windows環境でDbvisitを利用する場合、考慮するポイントが多数ありますのでご注意ください。
  • ・Oracle Databaseソフトウェアが導入済みであること
  • ・Primaryサーバ側にDBが作成済であること
  • ・DbvisitインストールユーザはOracle Databaseインストールユーザと同じであること
  • ・ローカルポリシー-セキュリティオプション内のユーザーアクセス制御(UAC)が無効であること
    ユーザーアカウント制御:管理者承認モードですべての管理者を実行する → 無効
  • ・Dbvisitインストールユーザーが”サービスとしてログオン”ポリシーに含まれていること
  • ・Dbvisitインストールユーザーが下記グループに所属していること
    ORA_DBA、Local Administrator、Users、Oracle Home DBA group(12c以上の場合)
  • ・Dbvisitで利用するポートの通信許可設定がされていること / ファイアウォールが無効であること
  • ・DBがアーカイブログモードで運用されていること
  • ・FORCE LOGGINGが有効(YES)となっていること
  • ・IPv6が無効、もしくはIPv4が優先となっていること
WindowsのドメインユーザーでもDbvisitは導入できますか?
DbvisitではWindowsのローカルユーザーでもドメインユーザーでも導入が可能です。
ドメインユーザーでインストールする場合、該当のドメインユーザーが「Q Windows環境でDbvisitを利用する際の注意点はありますか?」の内容を満たすように設定ください。
Agent、Control Centerインストール時に求められるパスフレーズは何に使われるのですか?
DbvisitではAgent、Control Centerインストール時にパスフレーズの入力が求められます。
パスフレーズは必ず全Atent、Control Center間で共通のものを指定する必要があります。
入力されたパスフレーズは、DbvisitのSSL証明書を生成するために利用され、SSL証明書精製後は破棄されます。
Dbvisitで利用するネットワーク・インターフェースを限定することはできますか?
可能です。
Agentの設定ファイルであるdbvagentmanager.ini内にあるFileTransferListenAddressに限定したいネットワーク・インターフェースに振られているIPアドレスを指定することで、利用するネットワーク・インターフェースを限定することができます。
管理コンソールの日本語化はどのように設定するのですか?
管理コンソールの日本語化は、管理コンソールにログイン後に次の手順を実施ください。
  • ①左側メニューの[SETTINGS]をクリック
  • ②Choose languageで"Japanese - 日本語"を選択し、[Set]をクリック
  • ③一度ログアウトしてログイン画面が表示されるが、この時点で日本語化されていることを確認し、再度ログイン
新しい構成の作成で同期したいデータベースが表示されないのですがなぜですか?
Linux環境とWindows環境で対応が異なります。

[Linux環境]
  • /etc/oratab内の情報を参照してデータベースを検出していますので、/etc/oratab内にデータベースの記載があるか確認ください。

[Windows環境]
レジストリエディターで次のキーが存在しているかを確認ください。
  • レジストリキー:\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ORACLE\KEY_<HOME_NAME>
  • 値の名 :ORACLE_SID
  • 値のデータ :該当の ORACLE SID
コンソールで構成を作成する際にエラーが発生して構成が作成できません
Dbvisit管理コンソールから”構成"を作成する場合、Dbvisit導入ユーザーのPATH環境変数にORACLE_HOME/binへのパスが指定されている必要があります。
PATH環境変数にORACLE_HOME/binのパスが設定されていない場合、次のエラーが発生して"構成"の作成に失敗することがあります。

  • ~ DBD::Oracle: load_file:指定されたモジュールが見つかりません。~
スタンバイDB作成時に引き継がれない初期化パラメータはありますか?
DbvisitでスタンバイDB作成時、基本的にはプライマリDBの初期化パラメータはスタンバイDBに引き継がれますが、次のパラメータのみDbvisitの仕様でスタンバイDBには引き継がれません。
  • local_listener / remote_listener / ifile / remote_archive_enable / audit_trail / NLS_TERRITORYとNLS_LANGUAGEを除くすべてのNLSパラメータ
local_listenerを利用している環境では、スタンバイDB作成画面内 - 高度なオプション - Oracleパラメータを管理する からlocal_listenerの追加を行ってください。
Dbvisitのアンインストールはどうすればいいですか?
Linux版とWindows版で手順が異なります。

[Linux版]
  • ①管理コンソールで該当構成の自動同期設定を無効化します。
  • ②メインサイト、スタンバイサイトでdbvagentmanagerのサービスを削除します。
    • # <Dbvisit導入先>/standbymp/bin/dbvagentmanager service stop
    • # <Dbvisit導入先>/standbymp/bin/dbvagentmanager service uninstall
  • ③コントロールセンター導入先でdbvcontrolのサービスを削除します。
    • # <Dbvisit導入先>/standbymp/bin/dbvcontrol service stop
    • # <Dbvisit導入先>/standbymp/bin/dbvcontrol service uninstall
  • ④メインサイト、スタンバイサイト、コントロールセンター導入先でDbvisit製品領域を削除します。
    • # rm -fr <Dbvisit製品領域>
[Windows版]
  • ①アンインストールを正常終了させるため、メインサイト、スタンバイサイト、コントロールセンター導入先でエクスプローラーを起動し、下記フォルダを作成します。
    • C:\Program Files\Dbvisit
  • ②メインサイト、スタンバイサイトでagentインストーラーを実行し、インストーラーに表示される「Remove」をクリックして製品をアンインストールします。
  • ③コントロールセンター導入先でControl Centerインストーラーを実行し、インストーラーに表示される「Remove」をクリックして製品をアンインストールします。
  • ④メインサイト、スタンバイサイト、コントロールセンター導入先でエクスプローラーを起動し、Dbvisit製品領域を削除します。

06.運用

Dbvisit Standbyの使い方は教えてもらえるのですか?
弊社に構築支援をご依頼いただいた場合、1日かけてご担当者様へDbvisit Standby操作レクチャーを実施いたします。
すでに運用中のお客様であっても個別で操作レクチャー可能ですので、お問い合わせからご相談ください。
Dbvisit Standby環境の監視はどうしたらよいでしょうか?
Dbvisit Standbyのメール通知設定を実装することで、Dbvisit Standbyの日々の稼働状況、障害時の通知を指定の宛先にメール通知できます。
運用者の方は、Dbvisitから通知される日々の状態通知、アラート通知のみを監視いただくことでDbvisit Standbyの監視を行うことが可能です。
また、ログファイル内の特定キーワード監視することで、ログ監視も可能です。
スタンバイDBの再作成を行う場合、サービスの停止が必要ですか?
スタンバイDBの再作成を行う場合、メインサイトのプライマリDBを停止する必要はありません。よって、サービスを停止させずにスタンバイDBの再作成を実行可能です。
ただし、スタンバイDB再作成を実行すると、メインサイトでRMANによるDBフルバックアップが取得されます。
バックアップ取得中はメインサイトのCPU負荷、ディスクIOが高まりますので、なるべくシステム負荷が低いタイミングで実行ください。
スイッチオーバーを行う場合、サービスの停止が必要ですか?
スイッチオーバーを行う場合、メインサイトのプライマリDB停止、アプリケーションの接続先データベース変更が伴いますので、サービス停止が発生します。
スイッチオーバーを実施する際には必ずメンテナンス時間を設け、その時間内で実施するようにしてください。
本番運用時にDbvisitの同期用IPアドレスを変更したいのですが、Dbvisitで何か対処が必要でしょうか?
Dbvisit Standby設定時にホスト名で構成、かつDbvisit Standbyで利用するネットワークを制限していなければ、
IPアドレスを変更してもDbvisit Standbyでの対処は不要です。IPアドレス変更の際には以下の流れで実施ください。
  • 1) メインサイト/スタンバイサイトのDbvisit Standby関連プロセス停止
  • 2) メインサイト/スタンバイサイトのIPアドレス変更作業
  • 3) メインサイト/スタンバイサイトのDbvisit Standby関連プロセス起動


Dbvisit Standby設定時にホスト名で構成、Dbvisit Standbyで利用するネットワークを制限している場合、
IPアドレス変更後、Dbvisit Standby側でも一部設定変更が必要です。
  • 1) メインサイト/スタンバイサイトのDbvisit Standby関連プロセス停止
  • 2) メインサイト/スタンバイサイトのIPアドレス変更作業
  • 3) dbvagentmanager.ini内のFileTransferListenAddressを変更
  • 4) メインサイト/スタンバイサイトのDbvisit Standby関連プロセス起動
Dbvisit Standby構成時にIPアドレスで構成していれば、Dbvisit Standbyでも様々な箇所の設定変更が必要です。
弊社サポートへお問い合わせいただければ手順をご案内いたします。
本番運用時にDbvisitの同期用ホスト名を変更したいのですが、Dbvisitで何か対処が必要でしょうか?
Dbvisit Standby構成時にIPアドレスで構成していれば、ホスト名を変更してもDbvisit Standbyでの対処は不要です。ホスト名変更の際には以下の流れで実施ください。
  • 1) メインサイト/スタンバイサイトのDbvisit Standby関連プロセス停止
  • 2) メインサイト/スタンバイサイトのホスト名変更作業
  • 3) メインサイト/スタンバイサイトのDbvisit Standby関連プロセス起動
一方、Dbvisit Standby構成時にホスト名で構成していれば、Dbvisit Standbyの再設定が必要です。
弊社サポートへお問い合わせいただければ手順をご案内いたします。
Dbvisit Standby環境が壊れてしまった場合、どうすればよいでしょうか?
弊社支援では、Dbvisit Standby操作レクチャー、ならびに操作手順書を納品いたします。
お客様ご自身で環境復旧する場合には、サポートにお問い合わせいただきながら、操作手順書を元に環境復旧可能です。
また、弊社からライセンスを提供し、かつDbvisitオンサイトサービスをご契約いただいているお客様であれば、Dbvisitオンサイトサービスにてオンサイトで環境復旧を実施いたします。
それ以外のお客様でも個別御見積にて対応可能ですのでお問い合わせからご相談ください。
どのような場合にDbvisit Standbyのバージョンアップが必要になりますか?
Dbvisit は Standard Support が適用されるバージョンをお使いいただくことを前提とした製品です。 各バージョンのサポート期間については、以下サイトをご参照ください。
https://www.insight-tec.com/support/dbv_suplevel/
やむを得ない事情によりバージョンアップを行わず、旧バージョンを継続利用する場合、延長サポート(Extended Support / Sustaining Support) に加入いただく必要があり、追加料金が発生します。
延長サポートの詳細については、以下サイトをご参照ください。
https://www.insight-tec.com/support/dbv_suplevel/
Dbvisit Standbyのバージョンアップをしたい場合、どうすればよいでしょうか?
まずは弊社サポートへお問い合わせください。お問い合わせ時点で最新の製品モジュールやバージョンアップ手順をご案内いたします。なお、バージョンアップ時にDbvisitのメジャーバージョンが変わる場合、バージョンアップ作業前までに新バージョンでのライセンスキー発行が必要となりますので、ライセンス購入元にご確認ください。

弊社からライセンスを提供し、かつDbvisitオンサイトサービスをご契約いただいているお客様であれば、Dbvisitオンサイトサービスの範囲内でDbvisitのバージョンアップを実施させていただきます。

Dbvisitオンサイトサービスの詳細はこちら

それ以外のお客様でも個別御見積にて対応可能ですのでお問い合わせからご相談ください。
Dbvisit Standbyに同期対象DBを追加したい場合、どうすればよいでしょうか?
まずは同期対象DBを追加したい旨を弊社(ライセンスの購入元)へご連絡ください。
Dbvisit Standbyではデータベース単位でライセンスキーが発行されるため、追加するDB分のライセンスキー発行が必要となるためです。なお、同期対象DBが増えてもライセンス費用の追加はございません。
ライセンスキー発行後、Dbvisit Standbyへの同期設定追加を行ってください。
ご要望があればDbvisit Standbyへの同期対象DB追加作業を弊社で対応可能ですので、ご相談ください。
Oracle Databaseのバージョンアップを伴うシステムリプレイスでDbvisit Standbyを使用できますか?
Dbvisit Standbyでは、プライマリDBとスタンバイDBのOracle Databaseのバージョンがパッチレベルで一致している必要があります。このため、Oracle Databaseのバージョンアップを伴うシステムリプレイスでDbvisit Standbyを使用できません。
Oracle Databaseのバージョンが同じシステムリプレイスであれば、Dbvisit Standbyを使用できます。

なお、Oracle Databaseのバージョンアップを伴うシステムリプレイスにおいて、異なるバージョン間のデータ同期を行う場合、弊社ではSharePlex for Oracleをお勧めしております。お気軽にご相談ください。
Oracle Database以外のDBMS製品への製品変更を伴うシステムリプレイスでDbvisit Standbyを使用できますか?
Dbvisit Standbyは、Oracle Databaseのみに対応しています。このため、Oracle Database以外のDBMS製品への製品変更を伴うシステムリプレイスでDbvisit Standbyを使用できません。

なお、製品変更を伴うシステムリプレイスにおいて、異なるDBMS製品間のデータ同期を行う場合、弊社ではQlik Replicateをお勧めしております。お気軽にご相談ください。
Oracle Databaseのローリングパッチ適用にDbvisit Standbyを使用できますか?
Dbvisit Standbyでは、プライマリDBとスタンバイDBのOracle Databaseのバージョンがパッチレベルで一致している必要があります。このため、Oracle Databaseのローリングパッチ適用にDbvisit Standbyを使用できません。
Dbvisit Standbyを使用している環境でOracle Databaseにパッチを適用するにはどうすればよいですか?
Dbvisit Standbyでは、プライマリDBとスタンバイDBのOracle Databaseのバージョンがパッチレベルで一致している必要があります。このため、Oracle Databaseのパッチ適用を行う場合、以下の流れで実施いただく必要があります。
  • 1)メインサイト/スタンバイサイトのDbvisit関連プロセス停止
  • 2)スタンバイサイトのOracle Databaseへパッチ適用
  • 3)サービス停止
  • 4)メインサイトのOracle Databaseへパッチ適用
  • 5)メインサイト/スタンバイサイトのOracle Database起動
  • 6)メインサイト/スタンバイサイトのDbvisit関連プロセス起動
  • 7)Dbvisitでの同期状況確認
  • 8)サービス再開

07.その他

Dbvisit Standby利用上の制限事項はありますか?
いくつかあります。
  • ・メインサイトとスタンバイサイトのOSがサポートされる組み合わせである必要があります。
  • ・Oracle Databaseのパッチレベルがメインサイトとスタンバイサイトで完全に一致している必要があります。
  • ・スタンバイDBの読み取り専用OPEN中は、スタンバイDBへのログ適用が行えません。
  • ・特定のオブジェクトだけの同期はできません。同期の対象はデータベース全体です。
  • ・UNIX(Solaris/AIX/HP-UX)には対応していません。