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Oracle DB Tips

ORA-01034: Oracleは使用できません。

01.ORA-01034エラーとはどのようなエラーか?

ORA-01034は、接続先のインスタンスが使用できないことを示すエラーです。
インスタンスが存在するノードと同一のノードからインスタンスに接続する方式をローカル接続と呼びます。
ローカル接続を実行したとき、接続先のインスタンスが停止しているか、または環境変数ORACLE_SIDの指定が誤っている場合に、ORA-01034エラーが発生します。

02.ORA-01034エラーのエラー出力例

ORA-01034: ORACLE not available
ORA-27101: shared memory realm does not exist

ORA-01034エラーに付随して出力されるエラー(上記例ではORA-27101)は、ORA-01034エラーの発生原因を示すエラーとなります。

03.ORA-01034の一般的な発生要因と対処

ORA-01034は一般に以下の要因で発生します。

  • 接続先インスタンスが起動していない状態で、ローカル接続を実行した
  • 環境変数ORACLE_SIDに誤った値を設定して、ローカル接続を実行した

 

接続先インスタンスが起動していない状態で、ローカル接続を実行した

ORA-01034発生時に環境変数ORACLE_SIDで指定したデータベースインスタンスが起動していない場合、接続先のインスタンスが使用できないため ORA-01034 は発生します。
接続先のインスタンス起動後に再度接続を行うことで、ORA-01034 エラーの発生を回避することができます。

環境変数ORACLE_SIDに誤った値を設定して、ローカル接続を実行した

ローカル接続では、環境変数 ORACLE_SID に指定しているインスタンスに接続を行います。ORACLE_SID に設定するSIDが誤っている場合、正しいSIDのインスタンスへ接続を行うことができないため、ORA-01034エラーが発生します。
正しいSIDを設定することでORA-01034エラーの発生を回避することができます。

04.ORA-01034に関するFAQ

同様の状況で「アイドル・インスタンスに接続しました。」が出力される理由は?

接続先のインスタンスが停止している場合や、接続しようとしたSIDの指定が誤っている状態で、SYSDBA権限を持つユーザーでインスタンスに接続した場合は、「アイドル・インスタンスに接続しました。」というメッセージが表示されます。
データベースを起動する場合、SYSDBA権限をもつユーザーでインスタンスに接続することが必要です。この場合はインスタンスが起動していないことが明らかなので、エラーを表示するのではなく「アイドル・インスタンスに接続しました。」というメッセージを出力する仕様となっています。
SIDの指定が誤っている場合も、誤ったSIDに対応するインスタンスが起動していないため、同じメッセージが表示されます。ただし、誤ったSIDに対応する初期化パラメータファイルが存在しないため、実際にはstartupコマンドを実行してもインスタンスを起動できません。

05.キーワード

ORA-1034 ORA-01034 SID ORACLE_SID 識別子 ORA-27101

この記事の監修者

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舛井 智行 (ますい ともゆき)

営業本部 企画&マーケティング部 次長

《資格》

Oracle Master Gold、Oracle RAC Expert、Linux Expert、LPIC Level1、Dbvisit Standby Certified Associate、基本情報技術者

《略歴》

2004年コーソル入社。2019年まで一貫してOracle Databaseの設計・構築・運用のサービス提供に従事。リモートDBAやリモート監視のサービス化、働き方改革プロジェクトで人事制度改革を手掛ける。2019年からライセンス販売強化のため企画&マーケティング部に異動。DbvisitやToad、DPAの取扱開始、販売促進活動を推し進め、ライセンス販売事業の売上拡大に注力中。

《主な著書》

オラクルマスター教科書 Gold DBA Oracle Database AdministrationⅡ
オラクルマスター教科書 Silver DBA Oracle Database Administration I
オラクルマスター教科書 Silver SQL Oracle Database SQL
Oracleの基本 ~データベース入門から設計/運用の初歩まで
プロとしてのOracle入門
Oracle Database 10g Oracle Enterprise Manager 逆引きクイックリファレンス

《担当者様からの一言》

コーソルはOracle Databaseの技術力において日本有数の知見を有すると自負しています。Oracle Masterの最高峰資格である『Oracle Master Platinum』の取得者数も日本No.1です。Oracle Databaseのことはもちろん、それ以外のDBについてもリモートDBAサービスを始めとした様々なサービス、製品を駆使してお客様のお困りごとを解消いたします。お困りごとがあればコーソルまでご相談ください。

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峯岸 隆一 (みねぎし りゅういち)

インフラソリューション部 市ヶ谷クラウドサービスチーム シニアエキスパート

《資格》

Oracle Master Gold、ORACLE MASTER Platinum、Oracle RAC Expert、
Oracle Database Cloud Service Oracle Infrastructure as a Service Cloud 2017 Implementation Essentials、
Oracle Cloud Infrastructure 2018 Architect Associate、
Oracle Cloud Infrastructure 2019 Architect Professional、
AWS Certified Solutions Architect – Associate、OSS-DB Silver、
MySQL 5.6 Database Administrator、基本情報技術者、テクニカルエンジニア(データベース)

《略歴》

2006年コーソル入社。2021年までOracle Databaseを中心にMySQLやGoldenGateなど、多岐にわたる製品のサポート業務に従事。2021年から企画&マーケティング部に異動し、Nutanix NDBサービス化、Qlik Replicateサービス化、AWS、OCIなど様々な製品のサービス化、クラウド環境上の製品検証、ブログ執筆を手掛ける。2023年からOCI技術に磨きをかけるべくOCI基盤の設計・構築業務を遂行中 。

《主な著書》

オラクルマスター教科書 Gold DBA Oracle Database AdministrationⅡ
オラクルマスター教科書 Silver DBA Oracle Database Administration I
オラクルマスター教科書 Silver SQL Oracle Database SQL  Oracleの基本 ~データベース入門から設計/運用の初歩まで

《担当者様からの一言》

コーソルはOracle Database製品および周辺製品において特化した技術力を有している会社です。また、育成にも力を入れており、新卒などOracle Databaseの知識がないエンジニアでも数年でOracle Master Platinumを取得するほどのエンジニアに育て上げることに成功しています。クラウド分野(AWS、Oracle Cloud)にも積極的に進出しておりますので、Oracle Databaseに関するサービスをご要望であればプラットフォーム問わず対応できるコーソルにご連絡下さい。