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ORA-12535: TNS: 操作はタイムアウトしました。(TNS-12535)

01.ORA-12535(TNS-12535)エラーとはどのようなエラーか?

ネットワークに関わる何らかの処理ががタイムアウトしたときに出力されるエラーです。

02.ORA-12535エラーのエラー出力例

ORA-12535: TNS: 操作はタイムアウトしました。

※同様の状況で TNS-12535 エラーが出力される場合もありますが、エラーの意味は同じです。

03.ORA-12535の一般的な発生要因と対処

ORA-12535は一般に以下の要因で発生します。

  • ネットワークに問題が発生している
  • tnsnames.ora 内のエントリで指定した IPアドレス が間違っている
  • ファイアウォールによるポートフィルタリングが行われている
  • ネットワークや OS の負荷が高い

 

ネットワークに問題が発生している

ネットワークに何らかの問題が発生して接続先ホストに到達出来ない場合に ORA-12535 が発生します。
クライアントから接続先ホストに対して ping コマンドを実行して、応答が返るか確認して下さい。ping コマンドの応答が返らない場合、ネットワークの観点で調査を実施します。

tnsnames.ora 内のエントリで指定した IPアドレス が間違っている

tnsnames.ora 内の接続記述子の ADDRESS 部に IPアドレス を指定している場合、指定した IPアドレス が誤っていないか確認します。ping コマンド等から指定された IPアドレス が正しいものであるか確認して下さい。

tnsnames.ora 内の接続記述子
orcl =
(DESCRIPTION =
(ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = xxx.xxx.xxx.xxx)(PORT = 1521))
(CONNECT_DATA =
(SERVER = DEDICATED)
(SERVICE_NAME = orcl)
)
ファイアウォールによるポートフィルタリングが行われている

クライアントとサーバー間にファイアウォールが存在する場合、ファイアウォールによってポートフィルタリングが行われていないか確認して下さい。ポートフィルタリングによって指定のポートに接続出来ない場合も ORA-12535 が発生する可能性があるため、ファイアウォールの設定を見直して下さい。

ネットワークや OS の負荷が高い

ネットワークや OS の負荷が高く、クライアントからの接続要求に対してサーバーが応答を返せない場合にも ORA-12535 は発生します。この場合、ネットワークや OS の負荷を解消するか、TCP/IP タイムアウトの設定時間を延ばすことで ORA-12535 が解消するか確認して下さい。
(TCP/IP タイムアウトの設定方法は各 OS により異なります)

04.キーワード

ORA-12535 TNS-12535 操作はタイムアウトしました

この記事の監修者

監修者の写真

舛井 智行 (ますい ともゆき)

営業本部 企画&マーケティング部 次長

《資格》

Oracle Master Gold、Oracle RAC Expert、Linux Expert、LPIC Level1、Dbvisit Standby Certified Associate、基本情報技術者

《略歴》

2004年コーソル入社。2019年まで一貫してOracle Databaseの設計・構築・運用のサービス提供に従事。リモートDBAやリモート監視のサービス化、働き方改革プロジェクトで人事制度改革を手掛ける。2019年からライセンス販売強化のため企画&マーケティング部に異動。DbvisitやToad、DPAの取扱開始、販売促進活動を推し進め、ライセンス販売事業の売上拡大に注力中。

《主な著書》

オラクルマスター教科書 Gold DBA Oracle Database AdministrationⅡ
オラクルマスター教科書 Silver DBA Oracle Database Administration I
オラクルマスター教科書 Silver SQL Oracle Database SQL
Oracleの基本 ~データベース入門から設計/運用の初歩まで
プロとしてのOracle入門
Oracle Database 10g Oracle Enterprise Manager 逆引きクイックリファレンス

《担当者様からの一言》

コーソルはOracle Databaseの技術力において日本有数の知見を有すると自負しています。Oracle Masterの最高峰資格である『Oracle Master Platinum』の取得者数も日本No.1です。Oracle Databaseのことはもちろん、それ以外のDBについてもリモートDBAサービスを始めとした様々なサービス、製品を駆使してお客様のお困りごとを解消いたします。お困りごとがあればコーソルまでご相談ください。

監修者の写真

峯岸 隆一 (みねぎし りゅういち)

インフラソリューション部 市ヶ谷クラウドサービスチーム シニアエキスパート

《資格》

Oracle Master Gold、ORACLE MASTER Platinum、Oracle RAC Expert、
Oracle Database Cloud Service Oracle Infrastructure as a Service Cloud 2017 Implementation Essentials、
Oracle Cloud Infrastructure 2018 Architect Associate、
Oracle Cloud Infrastructure 2019 Architect Professional、
AWS Certified Solutions Architect – Associate、OSS-DB Silver、
MySQL 5.6 Database Administrator、基本情報技術者、テクニカルエンジニア(データベース)

《略歴》

2006年コーソル入社。2021年までOracle Databaseを中心にMySQLやGoldenGateなど、多岐にわたる製品のサポート業務に従事。2021年から企画&マーケティング部に異動し、Nutanix NDBサービス化、Qlik Replicateサービス化、AWS、OCIなど様々な製品のサービス化、クラウド環境上の製品検証、ブログ執筆を手掛ける。2023年からOCI技術に磨きをかけるべくOCI基盤の設計・構築業務を遂行中 。

《主な著書》

オラクルマスター教科書 Gold DBA Oracle Database AdministrationⅡ
オラクルマスター教科書 Silver DBA Oracle Database Administration I
オラクルマスター教科書 Silver SQL Oracle Database SQL  Oracleの基本 ~データベース入門から設計/運用の初歩まで

《担当者様からの一言》

コーソルはOracle Database製品および周辺製品において特化した技術力を有している会社です。また、育成にも力を入れており、新卒などOracle Databaseの知識がないエンジニアでも数年でOracle Master Platinumを取得するほどのエンジニアに育て上げることに成功しています。クラウド分野(AWS、Oracle Cloud)にも積極的に進出しておりますので、Oracle Databaseに関するサービスをご要望であればプラットフォーム問わず対応できるコーソルにご連絡下さい。