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コーソルの技術情報

コーソルでは経験豊かなエンジニアが、Oracle Databaseに関するお役立ち情報を発信しています。
データベースのチューニングや設定にお役立ていただけます。

【Oracle版】ToadでPL/SQLプログラムのデバッグをしよう

■概要
 Toadでは標準機能でPL/SQLで作られたストアドプログラムのデバッグ機能が用意されています。
 一般的なデバッガーと同等の機能を持っていますので、PL/SQLの開発効率が大幅に高まります。

■利用可能エディション
 全エディションで利用可能
 

■実行手順
 1) デスクトップ上の『Toad for Oracle』アイコンをダブルクリックしToad for Oracleを起動する。

図1:Toad for Oracleアイコン


 2) DBへの接続画面が表示されたら、DB接続に必要な情報を入力して『Connect』をクリックすると、
   Toad for Oracleトップ画面が表示される。
    必要な情報
     - DBユーザ名
     - DBユーザパスワード
     - DBへの接続識別子
   ここではSYSTEMユーザで接続する。

図2:DB接続情報入力画面
図3:Toad for Oracleトップ画面


 3) Toadトップ画面が表示されたら、エディタ領域に次のSQL文を入力し、左上赤枠の『Execute』ボタンをクリックする。

    実行SQL:select object_name from dba_objects where object_name=’DBMS_DEBUG’;

   画面下のData Gridに”DBMS_DEBUG”が表示されることを確認する。

図4:SQL実行1


 4) 続けてエディタ領域に次のSQL文も入力し、左上赤枠の『Execute』ボタンをクリックする。
   ここではSCOTTユーザに権限付与を行う。

    実行SQL:grant DEBUG CONNECT SESSION to <デバッグ実行ユーザ>;

   SQL実行結果として画面右下赤枠個所に”Grant succeeded”と表示されること

図5:SQL実行2


 5) 『New Connection』をクリックし、PL/SQLデバッグを行うユーザで再接続する。
   ここではSCOTTユーザで接続する。

図6:再接続
図7:SCOTTユーザでの接続
図8:SCOTTユーザでの接続


 6) デバッグを行うユーザで接続が完了したら、『Load from database』をクリックして、データベースオブジェクトをロードする。

   ”Load Database Object”画面が表示されたら、デバッグを行いたいPL/SQLプログラムを選択して『OK』をクリックする。
   ここではSCOTTユーザが所有するプロシージャ”manipulate_emp_dept”をロードする。

図9:データベースオブジェクトロード
図10:オブジェクト選択画面
図11:選択オブジェクト表示


 7) デバッグを行いたいPL/SQLプログラムのロードが完了したら、『Toggle compiling with Debug』をクリックする。
   これによりPL/SQLプログラムがデバック可能な状態となる。

図12:PL/SQLプログラムデバッグ準備
図13:PL/SQLプログラムデバック準備完了


 8) デバッグ準備が整ったら、ブレークポイントの設定を行う。
   ブレークポイントはエディタ領域赤枠内の青・個所に設定することができる。
   ブレークポイントを設定したい青・をクリックしてブレークポイントを設定する。

図14:ブレークポイント設定


 9) ブレークポイントの設定が完了したら、『Execute PL/SQL  (debugger)』をクリックしてデバッグを開始する。

図15:デバッグ開始その1


 10) 該当オブジェクトをデバッグ情報付きでコンパイルするかの確認メッセージが表示されたら、『Yes』をクリックする。

図16:デバッグ情報付きコンパイル確認


 11) Set Parameters and Execute画面が表示されたら、『Execute』をクリックすることで、デバッグがスタートする。

図17:Set Parameters and Execute画面


 12) デバッグがスタートすると、プログラムが最初のブレークポイントまで移動する。
   ブレークポイントで停止した際、Script Output画面で『Watches』をクリックし、
   Watches画面内の『Enable Smart Watches』にチェックを入れる。
   これによりPL/SQLで利用している変数内に格納された値が参照可能となる。

図18:ブレークポイントで停止
図19:Enable Smart Watches設定
図20:Smart Watches有効化後

 

最後にデバッグで利用するアイコンを紹介する。

図21:デバッグで利用するアイコンの紹介

 

Toadは30日間、フル機能で無償トライアルも可能です。
Toadに少しでも興味を持っていただけたなら、是非次のページもご参照ください。
 ・トライアルのご依頼はこちら
 ・Spotligh概要ページはこちら
 ・Spotlight on Oracle機能紹介ページはこちら
 ・Spotlight on SQL Server機能紹介ページはこちら
 ・Toad概要ページはこちら
 ・Toad for Oracle機能紹介ページはこちら
 ・Toad for SQL Server機能紹介ページはこちら
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