■概要
Benchmark Factoryでは次の2つの機能を提供します。
①ベンチマークツール(AS3AP/Scalable Hardware/TPC-B/TPC-C/TPC-D/TPC-H/TPC-E)の
テーブル定義作成から実行、結果分析まで画面操作だけで完結可能
②本番環境で流れるワークロード(実行SQL)をキャプチャし、テスト環境や開発環境など、
任意の環境でキャプチャしたワークロードを再生可能
①はOracle Databaseのエディションを問わず利用可能です。
②はワークロードのキャプチャ方式によって利用できるOracle Databaseエディションが変わります。
・トレースファイル方式:
データベース構成がSingle構成、Active-Standby構成で利用できる方式です。
Standard Edition、Enterprise Editionいずれも利用可能です。
・ファイングレインアクセスコントロール方式:
データベース構成がSingle構成、Active-Standby構成、RAC構成で利用できる方式です。
Enterprise Editionでのみ利用可能です。
■利用可能エディション
・Toad for Oracle Developer Edition
・Toad for Oracle DBA Edition
・Toad for Oracle DBA RAC Edition
・Toad for Oracle DBA Exadata Edition
■利用手順
前提:
・キャプチャ方式をトレースファイルとして実施する
・statspackが設定されていること
1) デスクトップ上の『Benchmark Factory』アイコンをダブルクリックしBenchmark Factoryを起動する。
2) Benchmark Factory画面が表示されたら、『NEW』をクリックする。
3) New Job Wizardが起動したら『Create Connection Profile』をクリックし、接続情報を作成する。
Database Type :Oracle
User / Schema :DBユーザ名(任意)
Password :指定ユーザのパスワード
Databases :ワークロードキャプチャ先DBへの接続識別子
Connection Name :コネクション名(任意)
接続情報を入力したら『Test Connection』をクリックし、”Success!”と表示されることを確認する。
”Success!”と表示されたら、『Create Connection』をクリックする。
4) New Job Wizard画面に戻ったら、『Add Workload』をクリックする。
5) 下記画面が表示されたら、Select the type of test to run で”Capture / Replay Test”を選択、
Common で “Capture and Replay Oracle Workload” を選択し、『Select Test』をクリックする。
6) 下記画面が表示されたら、『Perform New Capture』をクリックする。
7) Capture Scenario Wizard画面が表示されたら、下記情報を入力して『次へ』をクリックする。
Database Type :Oracle
User / Schema :キャプチャ取得ユーザ名(DBAロールを持っているユーザが望ましい)
Password :指定ユーザのパスワード
Databases :ワークロードキャプチャ先DBへの接続識別子
接続情報を入力したら『Test Connection』をクリックし、”Connected Successfully!”と表示されることを確認する。
”Connected Successfully!”と表示されたら、『OK』をクリックし元の画面に戻ったら、『次へ』をクリックする。
8) 下記画面が表示されたら、”Capture using Oracle Trace files”を選択し、『次へ』をクリックする。
9) Directory Settings画面が表示されたら、下記情報を入力後、『次へ』をクリックする。
Capture Name :キャプチャ名(任意)
Database Server Directory :サーバ側のキャプチャ関連ファイル出力ディレクトリ
Capture directory :クライアント側:キャプチャ関連ファイル出力ディレクトリ
情報入力後、『Check』をクリックし、ディレクトリの存在確認を行う。
ディレクトリ存在確認がOKなら、『次へ』をクリックする。
10) Reporting Settings画面が表示されたら、『Statspack』を選択し、Password for user “PERFSTATS”に
PERFSTATユーザのパスワードを入力する。
入力後は『Check』をクリックし、”Verify perfstat passed!”と表示されることを確認する。
”Verify perfstat passed!”と表示されたら『OK』をクリックして元の画面に戻り、『次へ』をクリックする。
11) Capture Scope画面が表示されたら、以下のいずれかを選択して『次へ』をクリックする。
データベース全体のキャプチャ取得(ビルドインアカウント以外)
⇒ ”Capture activity for entire database”を選択
特定スキーマのキャプチャ取得
⇒ ”Capture only activity upon selected owner’s database objects”を選択
特定スキーマのキャプチャ取得の場合、該当スキーマを選択する。
本手順ではスキーマ単位でのキャプチャを選択する。
Capture Scope設定完了後、『次へ』をクリックする。
12) Export Scope画面では、Exportでのバックアップ取得を行うか否かを決定する。
論理バックアップを取得しない場合:チェックボックスのチェックを外す
論理バックアップを取得する場合 :チェックボックスのチェックを入れる
※手順11でデータベース全体を選択していた場合、”Include export of related schemas”は表示されない
バックアップ取得有無を決定後、『次へ』をクリックする。
本手順ではチェックを外しバックアップを取得せずに進める。
13) Filter Settings画面が表示されたら、キャプチャから除外するセッションを指定する。
デフォルトで除外セッションが定義されているため、追加で除外したいセッションがあった場合のみ追加する。
除外セッション設定後、『次へ』をクリックする。
14) Capture Threshold画面では事前定義されたキャプチャの停止条件を指定する。
Stop capture if CPU percentage exceeds:
⇒条件有効化の場合:CPUパーセンテージを指定する
⇒条件無効化の場合:チェックボックスのチェックを外す
Stop capture if trace file disk free space falls below (MB):
⇒条件有効化の場合:ディスク空き容量閾値(MB単位)を指定する
⇒条件無効化の場合:チェックボックスのチェックを外す
停止条件設定後、『次へ』をクリックする。
15) Capture Control画面が表示されたら、キャプチャ条件を指定する。
キャプチャ開始タイミング
⇒Immediately:即時キャプチャ取得開始
⇒Scheduled :時間を指定して実行
キャプチャ継続時間
⇒スライドバーで時間と分を調整する。※最長23時間59分
キャプチャ上限を指定後、『次へ』をクリックする。
16) Finish画面が表示されたら、サマリ内容を確認後、『Capture』をクリックする。
17) Captureが取得開始となったら、キャプチャ対象の処理を開始する。
キャプチャ取得が完了すると、”Manual Transfer Required”が表示される。
18) エクスプローラーを起動し、アラートログ格納フォルダ(ディレクトリ)へ移動する。
移動後、更新日時でソートし、キャプチャ取得時間帯に生成された下記名称のトレースファイルを探す。
名称:<インスタンス名>ora<プロセス番号><キャプチャ対象ユーザ名><キャプチャ名>.trc
例) インスタンス名がorcl、キャプチャ対象ユーザ名がSCOTT、キャプチャ名がCAPTURE_N20192811093203の場合
該当ファイルを見つけたら、ファイルを手順17で確認したキャプチャファイルパス配下に移動する。
19) キャプチャファイルの移動が完了したら、Manual Transfer Required画面の『OK』をクリックする。
その後、Benchmark Factory Capture画面が表示される。
キャプチャを再取得しなおしたい場合:『はい』をクリック
キャプチャ取得を終了する場合:『いいえ』をクリック
本手順では『いいえ』を選択し元の画面に戻る。
元の画面に戻ったら、『Colse』をクリック、表示されたインフォメーション情報の『OK』をクリックし、
キャプチャ取得を終了する。
20) Benchmark FactoryのTop画面に戻り、『NEW』をクリックする。
21) New Job Wizardが起動したら『NEW』をクリックし、ワークロードを再生させたい環境への
接続情報を作成する。
Database Type :Oracle
User / Schema :DBユーザ名(任意)
Password :指定ユーザのパスワード
Databases :ワークロードキャプチャ先DBへの接続識別子
Connection Name :コネクション名(任意)
接続情報を入力したら『Test Connection』をクリックし、”Success!”と表示されることを確認する。
”Success!”と表示されたら、『Create Connection』をクリックする。
22) New Job Wezerd画面に戻ったら、『Add Workload』をクリックする。
23) 下記画面が表示されたら、Select the type of test to run で”Capture / Replay Test”を選択、
Additional で “Replay load from an Oracle Trace File(s)” を選択し、『Select Test』をクリックする。
24) Load Scenario Wizard画面が表示されたら、『Add Trace』をクリックする。
Select File Location画面が表示されたら移動したトレースファイルを選択し、『開く』をクリックする。
Load Scenario Wizard画面に戻ったら、トレースファイルが表示されていることを確認後、
『次へ』をクリックする。
25) 下記画面が表示されたらリプレイ開始タイミングを選択する。
リプレイ開始タイミング
⇒Immediately:即時キャプチャ取得開始
⇒Scheduled:時間を指定して実行
また、SYSユーザのアクティビティも含めたい場合には、下記チェックボックスにチェックを入れる。
□Include system activity (SYS USER)
リプレイ開始タイミングの選択が終了したら『完了』をクリックする。
26) Oracle Trace Replay Job作成が開始される。
Replay Job作成が完了すると、Summary画面が表示される。
Summary画面が表示されたら、『Run Job』をクリックし、リプレイを開始する。
27) リプレイが完了するとResults画面が表示される。
以上でBenchmark Factory利用手順は終了です。
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Toadに少しでも興味を持っていただけたなら、是非次のページもご参照ください。
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