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渡部です。Oracle SE2 → SE2のロジカルレプリケーションを念頭に、Oracle GoldenGateのライセンスコストを試算します。コスト削減策の1つとしてSharePlex for Oracleを簡単にご紹介します。
Oracle GoldenGateとは、オラクル社純正のロジカルレプリケーション(論理レプリケーション)製品です。
豊富な機能、高い性能、高いカスタマイズ性などの観点で、非常に優れたロジカルレプリケーション製品ですが、いかんせんライセンスコストが高いです。
このライセンスコストの高さは、Oracle Database Standard Edition 2を使用している環境でロジカルレプリケーションを実現しようとしたときに、ネックになりがちです。 Oracle SE2環境でGoldenGateを導入すると、データベース本体よりもレプリケーション製品の方が大幅にライセンス費用が高いことになるためです。如何にGolden Gateが優れた製品だとはいえ、感情的に抵抗を感じるのもちょっとしょうがないですよね。
ロジカルレプリケーションの動作の仕組みから見るOracleレプリケーション3製品のイチオシポイント
では、実際に、Oracle Database Standard Edition 2環境における Oracle GoldenGate の初年度ライセンスコストを試算してみましょう。
計算式は以下の様になります。
ライセンス費用: 210万円(Processor License)
× 32コア (ソース、ターゲットの総コア数)
× 0.5 (Intel系CPUのコア係数) = 3,360万円
サポート費用 : 46.2万円(年間サポート費用)
× 32コア (ソース、ターゲットの総コア数)
× 0.5 (Intel系CPUのコア係数) = 739.2万円
初年度費用 : 3,360万円 + 739.2万円 = 4,099.2万円
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定価ベースの計算ではありますが、4000万円を越えてきます・・・ なかなか「お高い」ですよね・・・
参考のため、データベース本体のライセンス費用、すなわち、Oracle Database Standard Edition 2 の初年度ライセンスコストを試算してみましょう。
計算式は以下の様になります。
ライセンス費用: 210万円(Processor License) × 2 CPU (CPU数) = 420万円
サポート費用 : 46.2万円(年間サポート費用) × 2 CPU (CPU数) = 92.4万円
初年度費用 : 420万円 + 92.4万円 = 512.4万円
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Oracle GoldenGateのライセンスコストと比較すると、大幅に安いです。具体的には、Oracle GoldenGateのライセンスコストのちょうど8分の1です!
言い換えると、Oracle GoldenGateのライセンスコストは、Oracle Database SE2の8倍です!
データベースの周辺製品であるところのロジカルレプリケーション製品のライセンスコストが、データベース本体のライセンスコストの8倍というのは、感情的に受け入れがたいのではないでしょうか・・・
なぜ、Oracle GoldenGateのライセンスコストは、Oracle Database SE2の8倍になってしまうのでしょうか。
実は、ライセンス費用算出の基礎となる「単位当たり価格」は、Oracle GoldenGateとOracle Database SE2で同じです。
しかし、Processor Licenseにおける単位であるところの"Processor"のカウント方法が、Oracle GoldenGateとOracle Database SE2で異なるため、ライセンス費用総額では8倍の差になって現れてきます。
端的に言うと、Oracle GoldenGateの"Processor"カウント方法が「コア単位」であるため、Oracle GoldenGateのライセンスコストが高くなってしまうのです。
参考) https://www.oracle.com/jp/corporate/pricing/word/#denomination
- Processorライセンス
- 必要となるライセンスの数は、プロセッサのコアの総数に、Oracle Processor Core Factor Tableに記載されているプロセッサのコアの係数(以下「コア係数」)を乗じて 決定されます。
なお、上記ライセンス計算には、Oracle GoldenGateのオプション製品を含めていません。 以下のオプション製品を使いたい場合は、ライセンスコストが大幅にアップします。
Oracle GoldenGateの代わりに、弊社で取り扱っているSharePlex for Oracleを使用すると、ライセンスコストを大幅に削減できます。
いくつか理由がありますが、一番大きな理由は、SharePlex for Oracleには、Oracle SE2環境向けのライセンス体系が存在し、この体系の元ではライセンス計算基準がCPU単位になるということです。
これ以外にもいくつかコスト削減要因があります。
これらの要因により、CPU構成に依存しますが、最大で、ロジカルレプリケーション製品のライセンスコストをOracle GoldenGateの約15分の1に削減することが可能になります。
上記のライセンスコスト試算は定価ベースです。また、Oracle EE環境でも、依然としてSharePlex for Oracleはコスト削減に有効ですが、ライセンスコストの計算方法が変わってくるため、ご注意ください。
なお、ライセンス費用のルールや数値は随時変更されますので、SharePlex for Oracleのライセンスコスト削減効果にご興味を持たれた場合は、是非弊社に見積を依頼ください。
SharePlex for Oracleなどのロジカルレプリケーション製品は強力である反面、安心して使うためには製品固有のノウハウが必要です。コーソルからSharePlex for Oracleを購入いただくと、様々な形でSharePlex for Oracleのご利用をご支援できます。
以下に、コーソルからSharePlex for Oracleを購入すべき理由をまとめます。
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