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黒本著者によるORACLE MASTER Silver SQL 2019学習方法

Oracle ACEの渡部です。このたび、ORACLE MASTER Silver SQL 2019試験対策本を執筆しました。 その紹介を兼ねて、お勧めのORACLE MASTER Silver SQL 2019試験対策方法についてまとめます。

ORACLE MASTER Silver SQL 2019試験とは

2020年2月から順次導入されたORACLE MASTER新体系において、アプリケーション開発者およびデータサイエンティスト向けに用意されたOracleのSQL分野に特化した試験です。

厳密にいうと、1Z0-071-JPN Oracle Database SQLが試験の名称で、 ORACLE MASTER Silver SQL 2019が、この試験に合格することによって得られる資格です。

  • 認定資格名: ORACLE MASTER Silver SQL 2019
  • 試験番号: 1Z0-071-JPN
  • 前提条件: なし
  • 試験: 1Z0-071-JPN Oracle Database SQL
    • 受験料: 32,340 円(税込) 29,400円(税別)(2021年8月時点) → 37,730 円 (税込) (2022年12月1日より)
    • 出題形式: 選択問題
    • 試験時間: 120 分
    • 出題数: 78 問
    • 合格ライン: 63 % (2021年8月時点)

旧Bronze SQL試験との関係

DBA分野を含まない、Oracle DatabaseのSQLのみの知識を問うという意味で、ORACLE MASTER Silver SQL 2019試験は、旧体系における1Z0-061 12c SQL基礎の後継試験と言えます。

ORACLE MASTER新体系導入前のORACLE MASTER旧体系でSQLの知識を問う試験は1Z0-061 12c SQL基礎(旧Bronze SQL試験)です。この試験は、ORACLE MASTER Bronze資格を得るための2つの試験のうちの1つでした。

なお、ORACLE MASTER新体系では、ORACLE MASTER旧体系とは異なり、1つの試験( 1Z0-085-JPN Bronze DBA Oracle Database Fundamentals)だけでORACLE MASTER Bronze資格を得られます。

1Z0-071 Oracle Database SQL (新Silver SQL)の試験範囲について

新ORACLE MASTER Silver SQLの試験範囲(出題項目)は以下の通りです。

  • リレーショナル・データベースの概念 : リレーショナル・データベースの理論的および物理的な側面の説明 / ERDのコンポーネントへのSQL Select文内の句の関連付け / データベースとSQLの関係の説明
  • SQL SELECT文を使用したデータの取得 : 列別名の使用 / SQL SELECT文の使用 / 連結演算子、リテラル文字列、代替引用符演算子、DISTINCTキーワードの使用 / SELECT文での算術式とNULL値の使用
  • データの制限とソート : 式の演算子に対する優先順位規則の適用 / SQL文で返される行の制限 / 置換変数の使用 / DEFINEおよびVERIFYコマンドの使用
  • 単一行関数を使用した出力のカスタマイズ : SQL SELECTおよびWHERE句での文字関数を使用した文字列の操作 / 日付データを含む算術演算の実行 / ROUND、TRUNCおよびMOD関数を使用した数値の操作 / 日付関数を使用した日付の操作
  • 変換関数と条件式の使用 : データへのNVL、NULLIFおよびCOALESCE関数の適用 / 暗黙的および明示的なデータ型変換の理解 / TO_CHAR、TO_NUMBERおよびTO_DATE変換関数の使用 / 複数の関数のネスト
  • グループ関数を使用した集計データのレポート : グループ結果の制限 / データ・グループの作成 / グループ関数の使用
  • 複数の表からのデータの表示 : 自己結合の使用 / 様々なタイプの結合の使用 / 非等価結合の使用 / 外部結合の使用 / デカルト積の理解と使用
  • 副問合せを使用した問合せの解決 : 単一行の副問合せの使用 / 複数行の副問合せの使用 / 相関副問合せを使用した行の更新および削除
  • 集合演算子の使用 : SELECT文の照合 / 集合演算でのORDER BY句の使用 / INTERSECT演算子の使用 / MINUS演算子の使用 / UNIONおよびUNION ALL演算子の使用
  • DML文を使用した表の管理 : データベース・トランザクションの管理 / トランザクションの制御 / 挿入、更新および削除操作の実行 / 複数の表の挿入 / Merge文の実行
  • 索引、シノニムおよびシーケンスの管理 : 索引の管理 / シノニムの管理 / シーケンスの管理 /
  • DDLによる表とその関係の管理 : 表の説明と操作 / 列およびデータ型の説明と操作 / 表の作成 / 列の削除とUNUSED列の設定 / 表の切り捨て / 一時表の作成と使用 / 外部表の作成と使用 / 制約の管理
  • ビューの管理 : ビューの管理
  • ユーザー・アクセスの制御 : システム権限とオブジェクト権限との差別化 / 表に対する権限の付与 / 権限の付与とロールの付与の区別
  • データ・ディクショナリ・ビューを使用したオブジェクトの管理 : データ・ディクショナリ・ビューの使用 /
  • 異なるタイム・ゾーンでのデータの管理 : CURRENT_DATE、CURRENT_TIMESTAMPおよびLOCALTIMESTAMPの使用 / INTERVALのデータ型の使用

上記は、1Z0-071-JPN Oracle Database SQL の「テスト内容チェックリスト」からも確認できます。

  • 本記事は情報提供を目的にしています。情報には正確を期していますが、これを保証するものではありません。
  • 本記事で記載していない事項など、オラクル社の試験については、Oracle University に確認ください。

新Silver DBAのSQL分野との類似性、関係について

新Silver SQLの試験範囲は、新Silver DBAのSQL分野の試験範囲と極めて類似しています。 主な差分は以下の通りです。

  • リレーショナル・データベースの概念 : リレーショナル・データベースの理論的および物理的な側面の説明 / ERDのコンポーネントへのSQL Select文内の句の関連付け / データベースとSQLの関係の説明
  • 副問合せを使用した問合せの解決 : 相関副問合せを使用した行の更新および削除
  • DML文を使用した表の管理 : 複数の表の挿入(マルチテーブルINSERT) / Merge文の実行

お勧めのORACLE MASTER Silver SQL 2019試験学習方法

私が執筆したORACLE MASTER Silver SQL 2019試験対策本にしたがって勉強を進めるのが一番の対策方法です。

 この本には、「PC操作すらおぼつかない新卒入社者であっても、研修開始後約3か月半でORACLE MASTER Bronzeを取得でき、その後OJT中にSilverを取得できる」、コーソルの教育ノウハウが注ぎこまれています。できるかぎり効率的に試験合格に必要なスキルが得られるように工夫されていますので、ぜひこのノウハウを生かして一発合格してほしいと思います。

  • 本記事は情報提供を目的にしています。情報には正確を期していますが、これを保証するものではありません。
  • 書籍に関する質問については、書籍記載の「本書内容に関するお問い合わせについて」を参照してください。これで解決しない場合は、翔泳社の問合せページから問い合わせてください。
  • オラクル社の試験については、Oracle University に確認ください。

具体的な勉強方法についてのアドバイスは、ORACLE MASTER Silver SQL 2019試験対策本の前書きに書いていますが、この記事でも、若干の補足を交えつつ、あらためて書いておきます。

章末の練習問題と最終章の模擬試験に正答できることをターゲットにする

「試験勉強が得意な人はたいてい知っていること」ですが、試験合格の近道は過去問または模擬問題を繰り返し解いて、理解することです。

ORACLE MASTER Silver SQL 2019試験対策本には、試験で出題される問題を想定した章末の練習問題と最終章の模擬試験が用意されていますから、これらの問題に正しく回答できることを学習のターゲットにすべきです。

そして、練習問題と模擬試験を時間の許す限り、繰り返し解いて理解を深めてください。私は、試験に臨む自社の若手エンジニアに対して、「これらの問題を最低でも3回は解くこと!」と指導しています。

ORACLE MASTER Silver SQL 2019試験対策本には、丁寧に書き上げた解説編があり、もちろん有用なものなのですが、解説を一生懸命読んだあげく、練習問題と模擬試験を十分な回数解いていないのでは本末転倒です。くれぐれも、章末の練習問題と最終章の模擬試験に正答できることがターゲットであることを忘れないようにしてください。 「解説編は練習問題と模擬試験を理解するための補足資料」と考えるぐらいがちょうどよいかもしれません。

回答の丸暗記ではなく、解説編で本質を理解する。

試験のポイントは練習問題と模擬試験に凝縮されていますが、問題の組立てや使われる用語、文章の表現などが本番の試験とは異なります。また、試験では、高度な内容が選択肢の一つとして含まれている場合もありますし、表現が分かりにくい場合もあります。

このため、当然ではありますが、回答の丸暗記では試験には太刀打ちできませんので、解説編で本質を理解して試験に臨みましょう。

「自分が本質を理解できているかどうか?」をチェックするには、問題のそれぞれの選択肢について、「なぜこの選択肢は正解なのか?」に加えて、「なぜこの選択肢は不正解なのか?」を自分の言葉で説明できるかどうかが使えます。理解があいまいだと、自分の言葉で説明することはできませんから(また、これは後述する「消去法」の実践にも役立ちます)。

SQLの学習にはサンプルデータを使って実機またはLive SQLで検証する

SQLに慣れてない場合、実際のSQLを実行して、SQLに対するイメージを掴むのよいでしょう。 SQLを実行できるOracle Databaseを用意できるのがベストですが、できない場合は、Oracle Live SQLを活用できます。

以下の記事ではOracle Live SQLの使用方法および新Silver SQL黒本で使用しているサンプルデータの準備方法をご紹介しています。

環境構築が不要なORACLE MASTERのSQL学習方法(Oracle Live SQL)+黒本サンプルデータ

なお、以下のいずれかに該当する場合は、必ずSQLの実機検証を行うべきです。試験の代金は決して安くありませんから、しっかり勉強して一発合格を目指しましょう!

  • いわゆる「テスト」一般が苦手。過去、思うように点数を伸ばせなかった経験がある。
  • Silver SQL黒本の模擬試験問題の満点が取れず、足踏み状態にある。
  • 本記事の「本質」レベルまで(選択肢の正解/不正解を自らの言葉で説明できるまで)理解を深められるかどうか、若干不安感がある。

消去法を用いて、正答を選択できるようにする

ORACLE MASTER Silver SQL 2019試験は、複数の選択肢から正答を選択するタイプの試験です。 このタイプの試験では、消去法を用いて正答を選択できることが極めて重要です。

なぜならば、本番試験の問題は、当然ながら問題の組立てや使われる用語、文章の表現などが書籍の練習問題や模擬試験とは異なります。また、試験では、試験範囲を超える高度な内容や、細かい内容が選択肢の一つとして含まれている場合もあります。また、表現が分かりにくい場合もあります。

消去法を使えば、このような場合でも「正答の候補」を絞り込めます。

消去法を使って正答を選択できるために重要なのは、「本質」の理解です。

「本質」を理解するためにお勧めしている学習方法は、問題を解くとき、解いた後で、それぞれの選択肢が正解である理由、不正解である理由をきちんと説明できるレベルまで理解するように努めることです。

ORACLE MASTER Silver SQL 2019試験対策本の執筆では、練習問題および模擬試験の回答解説は丁寧に書かれていますので、それぞれの選択肢が正解である理由、不正解である理由をきちんと理解できます。ぜひ、回答解説をしっかりと読み、理解してください。

なお、ORACLE MASTER Silver SQL 2019試験対策本の練習問題と模擬試験では、意図的に解説編と異なる表現や不親切な表現を使った問題をいくつか用意しています。このような状況であっても正答を選べるように、「本質」をしっかり理解してください。

「本番試験の」満点を目指さない、「試験対策書籍の問題の」満点を目指す

経験上、本番試験では「試験範囲を超えているように思われる」問題が出題されます。また、そもそも、試験の合格ラインは63%です(2021年8月時点)

よって、「本番試験については」、満点を目指す必要は「全く」ありません。

しかし、ORACLE MASTER Silver SQL 2019試験対策本に掲載されている練習問題と模擬試験については、★★絶対に★★満点を取れるまで仕上げてください。強調しますが、満点は「できたらいいな」というような努力目標ではなく、必須条件です。

誤解されるといけないのですが、はっきり言うと、ORACLE MASTER Silver SQL 2019試験対策本は、 本番試験に出題されるすべての問題を「完全に」カバーすることを目標とはしていません。理由は、「完全に」カバーすることを目標にすると、説明が膨大になって、学習者の負担が増し、さらに、学習時にどこを理解すればよいか?というポイントを掴みにくくなるためです。また、試験を離れた実務の観点から見ても、「細かい部分の暗記を強いるのはいかがなものか」と私が考えているのもあります。

逆に言うと、ORACLE MASTER Silver SQL 2019試験対策本に掲載されている練習問題と模擬試験はポイントを絞ったものになっているのですから、これらについては、満点を取れるまで仕上げてください!

Webアプリ版 模擬試験を活用する

スマホやPC、タブレットから回答可能なWebアプリ版の模擬試験を用意しています。URLなど、Webアプリ版の模擬試験へのアクセスに必要な情報は書籍に記載されています

移動中などスキマ時間での学習および理解度チェックが可能であり、模擬試験を繰り返し解くために非常に有用ですから、是非活用してください。

ITインフラ知識・経験が少ない場合は無理にOracleインストールを頑張らない

上記のように、Oracle Live SQLを使えば、SQLの学習が可能です。このため、Oracle DatabaseおよびLinuxなどのITインフラ一般についての知識および経験が少ない場合、Oracle Databaseをインストールしようと無理に頑張らないほうがよいです。

もちろん、新しいことにチャレンジするのは素晴らしいことなのですが、大抵の場合、職業遂行上で覚えることは「山ほど」あります。 試験合格が目的なのであれば、無理に必要ないことに時間を費やすことは避けるべきです。

なお、何らかの理由でLinuxにOracle Databaseをインストールしたい場合、以下の記事を参考にしてみてください。

VM作成からのOracle 19cインストール手順 前編(Linuxシングル)

VM作成からのOracle 19cインストール手順 後編(Linuxシングル)

新Silver DBA取得済みの人は受験不要かもしれない

先に書いたとおり、新Silver SQL試験の内容は、新 Silver DBA試験のSQL編に極めて類似しています。 このため、新Silver DBAを取得済みの人には、新Silver SQL試験の受験は勧めません。

  • 本記事は情報提供を目的にしています。情報には正確を期していますが、これを保証するものではありません。
  • 書籍に関する質問については、書籍記載の「本書内容に関するお問い合わせについて」を参照してください。これで解決しない場合は、翔泳社の問合せページから問い合わせてください。
  • オラクル社の試験については、Oracle University に確認ください。

オラクルマスター教科書 Silver SQL Oracle Database SQL とは

歴史ある翔泳社さんの資格対策書籍シリーズである、いわゆる「黒本」の新Silver SQL版です。 私とコーソルの有志で執筆しました。

ORACLE MASTER Silver SQL 2019試験に向けた準備は、この本を用いて行うことを強くお勧めします。

この書籍は、2020年2月に開始された新しいORACLE MASTER試験である 「Oracle Database SQL(試験番号1Z0-071)」 の試験対策書籍です(以下、「新Silver SQL黒本」と記載)。新Silver SQL黒本は、2021年8月時点で、1Z0-071-JPN試験に対応する唯一の試験対策書籍です。

この試験に合格すると、ORACLE MASTER新体系における資格「ORACLE MASTER Silver SQL 2019」を取得できます。

  • 本記事は情報提供を目的にしています。情報には正確を期していますが、これを保証するものではありません。
  • 書籍に関する質問については、書籍記載の「本書内容に関するお問い合わせについて」を参照してください。これで解決しない場合は、翔泳社の問合せページから問い合わせてください。
  • オラクル社の試験については、Oracle University に確認ください。

2021年10月16日追記

おかげさまで、Amazonカスタマーレビューで★★★★★3つ、高評価レビュー1つ(2021年10月16日時点)を頂戴しています!

新Silver SQL黒本の各種データ

  • 著者: 渡部 亮太、舛井 智行、峯岸 隆一(株式会社コーソル 企画&マーケティング部)
  • 監修: 日本オラクル株式会社 (オラクルユニバーシティ)
  • 発売日: 2021年09月13日
  • 価格: 本体5,280円(税込)
  • 紙書籍 ISBN-10: 4798172367 / ISBN-13: 978-4798172361
  • 紙書籍 仕様: A5サイズ / 632ページ

新Silver SQL黒本のアピールポイント

  • 日本オラクルさんが監修
  • 日本で6名しかいないOracle ACE (Oracle Database分野)であり、これまでにOracle Database関連の著書を6冊執筆している渡部が責任持って主担当として執筆
  • 各章末に豊富な練習問題、巻末に模擬試験1回分を掲載!
  • 書籍巻末に記載された模擬試験を、スマホなどから回答できるWebアプリあり!
    • スキマ時間に勉強できて便利!
  • 電子書籍も発売予定です!

模擬試験Webアプリについて

書籍巻末に記載された模擬試験を、スマホなどから回答できるWebアプリです。

  • URLは書籍に記載されています。
  • 使用には、SHOEISHA iDログイン(登録は無償)が必要です。
  • 初回ログイン時に書籍記載のアクセスキーが求められます。

  • 本記事は情報提供を目的にしています。情報には正確を期していますが、これを保証するものではありません。
  • 書籍に関する質問については、書籍記載の「本書内容に関するお問い合わせについて」を参照してください。これで解決しない場合は、翔泳社の問合せページから問い合わせてください。
  • オラクル社の試験については、Oracle University に確認ください。

本書の目次、章立て

  • 第1章 リレーショナルデータベースとOracleデータベース
  • 第2章 SELECT文の基礎とデータの扱い
  • 第3章 データの選択(検索)およびソート
  • 第4章 単一行ファンクションを使用した出力のカスタマイズ
  • 第5章 変換ファンクションおよび条件式の使用
  • 第6章 集計ファンクションを使用したデータの集計
  • 第7章 結合を使用した複数の表のデータの表示
  • 第8章 副問合せ
  • 第9章 集合演算
  • 第10章 データの変更とトランザクション
  • 第11章 シーケンス、シノニムおよび索引
  • 第12章 DDLによる表の管理
  • 第13章 ビュー
  • 第15章 データディクショナリビュー
  • 第16章 タイムゾーンと期間
  • 模擬試験

当然ながら、上記の新Silver SQLの出題項目を完全に網羅しています。

新Silver SQL試験についてのFAQ

  • 他のRDBMSでのSQL使用経験がありますが、Silver SQL黒本なしで試験に合格できますか? → データ型、表以外のオブジェクト、権限、ディクショナリビューなど、Oracle固有の部分が試験範囲に含まれるため、かなり難しいと思います。
  • OracleのSELECT文であれば自由自在に書けるのですが、Silver SQL黒本なしで試験に合格できますか? → この試験は、SELECT文以外がそれなりに出題されます(表以外のオブジェクト、権限、ディクショナリビューなど)。よって、この部分の理解が必要な点に注意しくてください。
  • 旧体系の試験対策書籍を持っているのですが、Silver SQL黒本なしで試験に合格できますか? → 微妙なところです。上記にも書きましたが、試験合格の近道は過去問または模擬問題を繰り返し解いて、理解することです。Silver SQL黒本なしだと、これができないことになってしまいます。
  • 本記事は情報提供を目的にしています。情報には正確を期していますが、これを保証するものではありません。
  • 書籍に関する質問については、書籍記載の「本書内容に関するお問い合わせについて」を参照してください。これで解決しない場合は、翔泳社の問合せページから問い合わせてください。
  • オラクル社の試験については、Oracle University に確認ください。

参考: ORACLE MASTER関連情報

ORACLE MASTER新体系について

2020年から、ORACLE MASTER新体系が導入されています。 ORACLE MASTER新体系の大きな特徴は、試験がOracle Databaseのバージョンに1対1に対応しなくなったことです。

これにより、原則的にOracle Databaseのバージョンに依存しない本質的な内容が問われる形になっています。よって、特に理由がない限り、旧体系(Oracle 12c向け試験)ではなく、新体系の試験を受験することをお勧めします。

ORACLE MASTER 2019新資格体系とは – 18c/19c対応

コーソル執筆のORACLE MASTER関連書籍

コーソルでは、以下のORACLE MASTER関連書籍を執筆しています。 これらの書籍には、「PC操作すらおぼつかない新卒入社者であっても、研修開始後約3か月半でORACLE MASTER Bronzeを取得できる」教育ノウハウが注ぎこまれています。

ORACLE MASTER Bronze DBA 2019試験対策本を執筆しました

ORACLE MASTER Silver DBA 2019黒本を執筆しました

黒本著者によるORACLE MASTER Silver SQL 2019学習方法

ORACLE MASTER Gold DBA 2019試験対策本の発売日が決定しました

参考: コーソルのエンジニア育成とORACLE MASTER

コーソルは、Oracle Databaseをはじめとするオラクル製品と仮想化製品に特化してプロフェッショナルサービスを提供する企業です。

コーソルは、エンジニアのスキルアップを重視する会社であり、それを十二分に踏まえて、人事制度や資格取得支援制度がつくられています。

制度面を整えるだけではなく、現場レベルで試行錯誤しながらエンジニア育成に奮闘しています。 コーソルは、会社創設3年後の2007年4月から毎年継続して新卒を採用しています。また、近年はおおむね4半期ごとに第二新卒を採用しており、 未経験者の育成には定評があります。

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ORACLE MASTERの最上位試験であるPlatinumについては、Oracle Databaseについての多くの知識を問う丸2日間の実技試験であることによる有用性を高く評価し、若手エンジニアが成長するなかで取る資格として位置付けています。

その結果、コーソルはORACLE MASTER Platinumについて2016年6月以降 累計 No.1/7年連続単年 No.1を達成しています。

7年連続ORACLE MASTER Platinum取得者数No.1! Oracle Certification Award 2020

ORACLE MASTER Platinum取得に向けての取り組みについては、日本オラクル Oracle University様の人材育成活用事例として取り上げられています。

  • 本記事は情報提供を目的にしています。情報には正確を期していますが、これを保証するものではありません。
  • 書籍に関する質問については、書籍記載の「本書内容に関するお問い合わせについて」を参照してください。これで解決しない場合は、翔泳社の問合せページから問い合わせてください。
  • オラクル社の試験については、Oracle University に確認ください。

プロフィール

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渡部 亮太

・Oracle ACE
・AWS Certified Solutions Architect - Associate
・ORACLE MASTER Platinum Oracle Database 11g, 12c 他多数

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