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RAC OEM Expressの接続先URLと画面キャプチャ

RAC OEM Expressの接続先URL

従来のOracle Enterprise Manager Database Contorolでは、デフォルトでは OMSがクラスタ内のいずれか1ノードで起動していました。したがって、OEMを使用するときに指定するURLは原則1つだけで、URLに含まれるホスト名はOMSが起動しているホストでした。

https://[OMSが起動しているホスト名]:5500/em/

一方、Oracle Enterprise Manager Database ExpressはOEM Database Controlとアーキテクチャが異なり、OMSが存在しません。OEM ExpressのWebサーバ機能は各インスタンス内に実装されています(XML DB Repositoryを活用して実装)。したがって、OEMを使用するときに指定するURLは、インスタンス毎(ノード毎)に存在する形になります。

https://[ノード1]:5500/em/
https://[ノード2]:5500/em/
  :
https://[ノードn]:5500/em/

RAC特有の画面と画面遷移

RACにおけるOEM Express の画面は、原則クラスタ全体の情報を示すようです。 しかし、一部、インスタンス単位の情報を示す画面、接続先インスタンスの情報を示す画面が存在する点に注意が必要です。

emexpress_rac_001_top.jpg

「ステータス」の「タイプ」に"RAC - 3のインスタンスが起動中"という表示があります。

emexpress_rac_002_top_perf_inst.jpg

「パフォーマンス」 ペインに"インスタンス"というタブがあり、アクティブセッションの各インスタンスの内訳を確認できます。

emexpress_rac_003_top2.jpg

「ステータス」の「タイプ」をクリックすると、

emexpress_rac_004_instances.jpg

インスタンス一覧を確認できます。インスタンスをクリックすると

emexpress_rac_005_inst_perfhub.jpg

クリックしたインスタンスのパフォーマンス・ハブ(パフォーマンス情報)が確認できます。

emexpress_rac_006_conf_initp1.jpg

メニューの「構成」→「初期化パラメータ」では、接続先インスタンスの初期化パラメータ値を確認できます。

emexpress_rac_007_conf_initp2.jpg

上記は接続先インスタンスをノード2に変更したときの初期化パラメータ値の確認画面です。

emexpress_rac_008_perfhub.jpg

メニューの「パフォーマンス」→「パフォーマンス・ハブ」で確認できるパフォーマンス・ハブには、インスタンスの一覧が表示され、インスタンスをクリックすると、

emexpress_rac_009_inst_perfhub.jpg

クリックしたインスタンスのパフォーマンス・ハブ(パフォーマンス情報)が確認できます。

emexpress_rac_010_undo.jpg

メニューの「記憶域」→「UNDO」をクリックするとインスタンスとインスタンスに対応するUNDO表領域のサマリ情報が表示され、インスタンスをクリックすると、

emexpress_rac_011_inst_undo.jpg

クリックしたインスタンスのUNDO表領域の詳細情報が確認できます。

プロフィール

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渡部 亮太

・Oracle ACE
・AWS Certified Solutions Architect - Associate
・ORACLE MASTER Platinum Oracle Database 11g, 12c 他多数

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