ユーザー定義例外を示すORA-20000エラーについて説明します。
- TOP
- 技術情報
- Oracle DB Tips
- ORA-20000:(ユーザー定義例外)
KNOWLEDGE
コーソルの技術情報
KNOWLEDGE検索
コーソルでは経験豊かなエンジニアが、Oracle Databaseに関するお役立ち情報を発信しています。
データベースのチューニングや設定にお役立ていただけます。
KNOWLEDGE
コーソルの技術情報
KNOWLEDGE検索
コーソルでは経験豊かなエンジニアが、Oracle Databaseに関するお役立ち情報を発信しています。
データベースのチューニングや設定にお役立ていただけます。
Oracle DB Tips
ユーザー定義例外を示すORA-20000エラーについて説明します。
PL/SQL を使用したプログラムにおいて、ユーザーによって定義された例外(エラー)が発生したことを示します。
なお、ユーザーが指定可能なエラーコードは ORA-20000 ~ ORA-20999 の範囲に限定されています。
SQL> begin 2 RAISE_APPLICATION_ERROR(-20000, '明示的に発生させたエラーです。'); 3 end; 4 / begin * 行1でエラーが発生しました。: ORA-20000: 明示的に発生させたエラーです。 ORA-06512: 行2
ORA-20000は一般に以下の要因で発生します。
ユーザーが定義した例外(エラー)のエラーコード、およびエラーメッセージから理由を判断します。
そのため、メッセージからエラーが発生した理由が確認できるよう、プログラムを作成することが重要です。
Oracleが提供している一部の組み込みパッケージでは、ORA-20000により例外(エラー)が通知されるケースがあります。
この場合、メッセージの内容を確認し、エラーの発生原因を確認します。
SQL> set serveroutput on size 2000 SQL> declare 2 message VARCHAR2(4000); 3 begin 4 for i in 1 .. 4000 loop 5 message := message || '0'; 6 end loop; 7 DBMS_OUTPUT.PUT_LINE(message); 8 end; 9 / declare * 行1でエラーが発生しました。: ORA-20000: ORU-10027: buffer overflow, limit of 2000 bytes ORA-06512: "SYS.DBMS_OUTPUT", 行32 ORA-06512: "SYS.DBMS_OUTPUT", 行97 ORA-06512: "SYS.DBMS_OUTPUT", 行112 ORA-06512: 行7
※一行で出力可能なバイト数(この例では2000バイト)をオーバーしたことを示す、エラーメッセージが出力されています。
マニュアルにエラーの発生原因、対処方法が記載されているケースもありますので、まずはマニュアルの確認が必要です。
マニュアルからも発生原因が確認できない場合、Oracle カスタマー・サポートに問い合わせすることを検討してください。
ORA-20000 ORA-20999 ユーザー定義例外 RAISE_APPLICATION_ERROR PL/SQL
この記事の監修者
舛井 智行 (ますい ともゆき)
営業本部 企画&マーケティング部 次長
《資格》
Oracle Master Gold、Oracle RAC Expert、Linux Expert、LPIC Level1、Dbvisit Standby Certified Associate、基本情報技術者
《略歴》
2004年コーソル入社。2019年まで一貫してOracle Databaseの設計・構築・運用のサービス提供に従事。リモートDBAやリモート監視のサービス化、働き方改革プロジェクトで人事制度改革を手掛ける。2019年からライセンス販売強化のため企画&マーケティング部に異動。DbvisitやToad、DPAの取扱開始、販売促進活動を推し進め、ライセンス販売事業の売上拡大に注力中。
《主な著書》
オラクルマスター教科書 Gold DBA Oracle Database AdministrationⅡ
オラクルマスター教科書 Silver DBA Oracle Database Administration I
オラクルマスター教科書 Silver SQL Oracle Database SQL
Oracleの基本 ~データベース入門から設計/運用の初歩まで
プロとしてのOracle入門
Oracle Database 10g Oracle Enterprise Manager 逆引きクイックリファレンス
《担当者様からの一言》
コーソルはOracle Databaseの技術力において日本有数の知見を有すると自負しています。Oracle Masterの最高峰資格である『Oracle Master Platinum』の取得者数も日本No.1です。Oracle Databaseのことはもちろん、それ以外のDBについてもリモートDBAサービスを始めとした様々なサービス、製品を駆使してお客様のお困りごとを解消いたします。お困りごとがあればコーソルまでご相談ください。
峯岸 隆一 (みねぎし りゅういち)
インフラソリューション部 市ヶ谷クラウドサービスチーム シニアエキスパート
《資格》
Oracle Master Gold、ORACLE MASTER Platinum、Oracle RAC Expert、
Oracle Database Cloud Service Oracle Infrastructure as a Service Cloud 2017 Implementation Essentials、
Oracle Cloud Infrastructure 2018 Architect Associate、
Oracle Cloud Infrastructure 2019 Architect Professional、
AWS Certified Solutions Architect – Associate、OSS-DB Silver、
MySQL 5.6 Database Administrator、基本情報技術者、テクニカルエンジニア(データベース)
《略歴》
2006年コーソル入社。2021年までOracle Databaseを中心にMySQLやGoldenGateなど、多岐にわたる製品のサポート業務に従事。2021年から企画&マーケティング部に異動し、Nutanix NDBサービス化、Qlik Replicateサービス化、AWS、OCIなど様々な製品のサービス化、クラウド環境上の製品検証、ブログ執筆を手掛ける。2023年からOCI技術に磨きをかけるべくOCI基盤の設計・構築業務を遂行中 。
《主な著書》
オラクルマスター教科書 Gold DBA Oracle Database AdministrationⅡ
オラクルマスター教科書 Silver DBA Oracle Database Administration I
オラクルマスター教科書 Silver SQL Oracle Database SQL Oracleの基本 ~データベース入門から設計/運用の初歩まで
《担当者様からの一言》
コーソルはOracle Database製品および周辺製品において特化した技術力を有している会社です。また、育成にも力を入れており、新卒などOracle Databaseの知識がないエンジニアでも数年でOracle Master Platinumを取得するほどのエンジニアに育て上げることに成功しています。クラウド分野(AWS、Oracle Cloud)にも積極的に進出しておりますので、Oracle Databaseに関するサービスをご要望であればプラットフォーム問わず対応できるコーソルにご連絡下さい。