Oracle導入手順 – LifeKeeper for Windows 8.10.0

Oracle ACE Proの渡部です。弊社コーソルはSIOS LifeKeeperの SI&Supportパートナーで、SIOS LifeKeeperの販売および導入が可能です。 SIOS LifeKeeperを用いると、OracleをActive-Stanby型のHA構成として、可用性を高めることができます。

非共有ORACLE_HOME

LifeKeeper for Windows 8.10.0では、ローカルディスク（非共有ディスク）にOracleソフトウェアをインストールする、いわゆる「非共有ORACLE_HOME構成」を使用したインストール手順がマニュアルに記載されています。

https://docs.us.sios.com/sps/8.10.0/ja/topic/installing-oracle

非共有ORACLE_HOME構成の利点／特徴は以下です。

ノード独立性を保ちやすいため、パッチ適用などのメンテナンス手順を設計しやすい
共有ディスクの領域消費を抑えることができる
LifeKeeper for Linuxと同様の手順を使用可能

本記事では、マニュアルを補足する情報を提供します。図示により「わかりやすさ」を向上することを狙っています。

手順説明において想定するLK4Wの構成

LifeKeeper for Windows = LK4W

LK4Wを用いたOracle HA構成の留意点

リスナー名はOracleデータベースのSIDと同名である必要があります。
1 ORACLE_HOMEに対して1 データベース
Oracleホームユーザーに適切な権限を持つユーザーを設定する必要があります。
- ワークグループ環境（Active Directory不使用）では注意
- ドメイン環境（Active Directory使用）では、ドメインユーザーの使用が推奨される。
- 参考: https://cosol.jp/techdb/2023/12/workgroup_windows_ha_sid/

導入手順

0. 初期状態

1. DBサーバ1にOracleソフトウェアをインストール

Oracleホームユーザーに適切な権限を持つユーザーを設定する必要があります。
- ワークグループ環境（Active Directory不使用）では注意
- ドメイン環境（Active Directory使用）では、ドメインユーザーの使用が推奨される。

2. リスナーを構成＋共有ディスクにOracleデータベースを作成

リスナー名はOracleデータベースのSIDと同名である必要があります。
データベース関連ファイルは共有ディスク上に配置します。
Oracle関連のWindowsサービスは、自動起動を無効化します。

3. 共有ディスクにOracleデータベースを退避＋DBサーバ2から共有ディスクにアクセス可能に

導入後、万が一必要になった場合に備えて両ノード分のデータベースファイルを保管してきます。これは、安全サイドに寄せた弊社推奨の方針です。

4. DBサーバ1にOracleソフトウェアをインストール＋リスナーを構成＋共有ディスクにOracleデータベースを作成

5. その他調整

ORACLE_HOME上にある各種ファイルを両ノードで同一にします。
spfileを共有ディスクに配置し、これをポイントするようにします。

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