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Oracle ACE Proの渡部です。 この記事は、 JPOUG Advent Calendar 2025 1日目の記事です。
2025年の振り返りとして、Oracle Database分野のOracle ACE Proから見たオラクル10大NEWSをまとめてみました。
色々あった(なかった)2025年に想いを馳せていただければ幸いです!
なお、順番に特に意味はありません!
2025年6月末ぐらいから報道ベースで情報がありましたが、USオラクル社が5年で44兆円のデータセンター超大型投資をOpenAIと合意したようです。なお、私が確認した限り、本件についてオラクル社から正式なニュースリリースはありません。
各種報道を参考にしてまとめた骨子は以下の通りです。
上記については2025年6月末ぐらいから報道されていたものですが、2025年9月10日のWall Street Journalからの報道を受けて、USオラクル社の株価は急騰しました。
が、そののち急落し、株価はそれなりに落ち着いた水準になっています。

株価が急落した理由には以下が挙げられます。
上記ニュースにも関連しますが、オラクル社は様々な方向性でAIにシフトしています。それを受け、オラクル社の年次イベントの名称が"Oracle AI World"に変更されました。
なお、オラクル社の年次イベントの当初の名称は"Oracle OpenWorld"でした。2022年から"Oracle CloudWorld"に変更され、2025年度から"Oracle AI World"に再変更された形です。
また、弊社のOracle AI World 2025の参加レポートは以下からご覧いただけます。
https://speakerdeck.com/oracle4engineer/ocwc_20251029_-ai-world-feedback
Oracle AI Worldで、Oracle Autonomous AI Lakehouseがリリースされました。
まだ情報があまり出てきていませんが、ポイントは以下のようです。
Oracle Autonomous AI Lakehouseのリリースにより、他社の分析系データベースサービスに対する競争力が増すことを期待しています。
Databricks社からのコメントがあることに驚きましたが、Databricksとしては「Snowflakeに対する優位性を出せればOK、Oracleとはうまく棲み分けられる」ということでしょうか…
Databricksのプロダクト・エコシステム&パートナーシップ担当シニア・バイスプレジデント、Stephen Orbanは次のように述べています。「お客様からは一貫して、自社のデータをそのまま使って、すでに持っているツールを使いたいという声をいただいています。DatabricksはアナリティクスとAIにおけるオープンで相互運用可能なデータ・アクセスにコミットしており、Unity CatalogがApache Icebergなどの形式に対する統合ガバナンス・レイヤーを提供することで、それを実現します。『Oracle Autonomous AI Lakehouse』のUnity Catalog連携を歓迎します。これにより、共通のお客様はデータへシームレスにアクセスでき、OracleとDatabricksを柔軟に併用できるようになります。」
[参考]
Oracle AI Worldで、突如 Oracle AI Database 26aiがリリースされました。
詳細は以下の記事をご覧いただきたいのですが、
Oracle AI Database 26aiとは: 23ai後継 / サポート期間 / 新機能 / 廃止機能
重要なポイントは以下の2つです。
上記の通り、23aiを置き換える形でOracle AI Database 26aiがリリースされたのですが、リリース対象プラットフォームは23aiと同様です。すなわち、クラウド、エンジニアドシステムにのみリリースで、通常のオンプレ版提供はいまのところありません…。
2025年が終わるまで、あと1ヶ月ありますが、おそらくリリースされないのでしょう…
オンプレミス版Oracle Database 23aiのリリース予定日が2025年に + 19cのPremier Supportが大幅延長
AIトレンドに乗った動きもありますが、OCIは着実にシェアを伸ばしてきているようです。
クラウドプロバイダーのシェアについては、たいてい上位3社(AWS、Microsoft Azure、Google Cloud)についてのみ数字が公開され、Oracleを含めたそれ以外については、"Others"としてひとまとめで扱われることが多く、OCIのシェアを把握することが難しいです(おそらく、実際的にも上位3社にくらべると数値がとても小さく、誤差や尺度の違いなどを考慮すると、公開する意義もないのでしょう)。
ですが、少なくとも、開かれた市場/国家における、エンタープライズ領域のIaaS相当のサービスという観点では、OCIが4番目のクラウドプロバイダーとして認知されてきているようです。
現在、オラクルのOracle Cloudはクラウドインフラ市場においてGoogle Cloudに次いで4番目のシェアを獲得していると推測されます。
2025年3月ごろ、「Oracle Cloudに大規模なセキュリティ侵害がなされたのではないか?」との噂が立ちました。 オラクル社から正式なアナウンスがないため、真偽のほどは定かではありませんが、日米公的機関からいくつか情報が出ていることを考えると、何らかのセキュリティ侵害があったことは事実のようです。
米Oracle(オラクル)のクラウドサービス「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」にログインする際のSSO(シングルサインオン)サーバーが脅威アクターに攻撃され、約600万件の認証情報が窃取された疑惑が出ている。
米国土安全保障省サイバーセキュリティ・インフラセキュリティ庁(CISA)は2025年4月16日(現地時間、以下同)、「Oracleのレガシーなクラウド環境に侵害の恐れがあるため、組織や個人は自社の環境を保護するための対策を講じるべきだ」と述べた
繰り返しになりますが、本件については、オラクル社から正式なアナウンスがありません。よって、詳細は分からないのですが、いくつかネット上にある情報を引用しておきます。
Oracleは一貫してOracle Cloudの侵害は発生していないとしている。しかしDoublePulsarは「Oracleが『Oracle Cloud』とその旧サービス名称である『Oracle Classic』を使い分けることで責任を回避しようとしている」と指摘している。
According to the threat actor, the breach began with the compromise of an unpatched Oracle Cloud Classic server?part of Oracle's Gen1 infrastructure. In an email exchange with BleepingComputer, the attacker said they used "a public CVE (flaw) that does not currently have a public PoC or exploit."
OCIの着実なシェア伸長に寄与している1つに、OCI/Oracle Databaseサービスのマルチクラウド対応があると思われます。 オラクル社はこれまでに引き続き、マルチクラウド対応を強化し続けています。
以下に主なニュースをまとめました。
目についたビジネス面でのOCIの動きとしては、Oracle Alloyを用いたソブリンクラウドの動きがありました。
Oracle Alloyは、端的に言うと、日本のSIerがOCI基盤を活用して自社クラウドサービスを立ち上げることができる仕組みです。
2025年12月時点で、NRI、富士通、NTTデータ、ソフトバンクの4社がOracle Alloyを用いたソブリンクラウドを稼働開始または計画しているようです。
さて、ソブリンクラウドとはそもそも何なのでしょうか? GoogleのAI要約によると
ソブリンクラウドとは、各国の法律や規制に準拠して、データ主権を確保するためのクラウドサービスです。具体的には、データの保管場所が国内に限定され、国の司法権の範囲内で管理されるのが特徴です。経済安全保障の観点から注目されており、機密性の高いデータを扱う政府機関や重要インフラ分野などで導入が進んでいます。
ということなのですが、「各国の法律や規制に準拠」って当たり前と言えば当たり前なわけで、ピンとこない気もします。すみません、丁寧な説明/議論は割愛しますが、個人的には「日本のマーケットにおける」Oracle Alloyを用いたソブリンクラウドのポイントは以下だと思っています。
なお、ミックさんによると、
このソブリンクラウドという概念が本当に意味を持つのは、繰り返しになるが、欧州においてである。
ということだそうです。たしかに、日本人はUSのサービスが使用できなくなるような事態なんて、全く想像していないでしょうからね…
以上が、Oracle Database分野のOracle ACE Proから見たオラクル10大NEWSです。
JPOUG Advent Calendar 2025 の明日2日目の記事は、wmo6hashさんに執筆いただく予定です。wmo6hashさん、よろしくお願いいたします!