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黒本著者によるORACLE MASTER Bronze DBA 2019試験学習方法

Oracle ACEの渡部です。ORACLE MASTER Bronze DBA 2019試験対策本を執筆した経験、および 社内の技術推進活動で得た経験をもとに、お勧めのORACLE MASTER Bronze DBA 2019試験対策方法についてまとめます。

ORACLE MASTER Bronze DBA 2019試験とは

ORACLE MASTER Bronze DBA 2019試験の試験番号および正式名称は、 1Z0-085-JPN Bronze DBA Oracle Database Fundamentalsです。

2020年2月から順次導入されたORACLE MASTER新体系における、もっとも基礎的なレベルの試験です。

厳密にいうと、1Z0-085-JPN Bronze DBA Oracle Database Fundamentalsが試験の名称で、 ORACLE MASTER Bronze DBA 2019が、この試験に合格することによって得られる資格です。

  • 認定資格名: ORACLE MASTER Bronze DBA
  • 前提条件: なし
  • 試験: 1Z0-085-JPN: Bronze DBA Oracle Database Fundamentals
    • 受験料: 32,340 円(税込) 29,400円(税別)(2021年7月時点) → 37,730 円 (税込) (2022年12月1日より)
    • 出題形式: 選択問題
    • 試験時間: 120 分
    • 出題数: 70 問
    • 合格ライン: 65 % (2021年7月時点)

お勧めのORACLE MASTER Bronze DBA 2019試験学習方法

ORACLE MASTER Bronze DBA 2019試験対策本にしたがって勉強を進めるのが一番の学習方法です。

1z0-085 Bronze DBA

 おかげさまで、2020年5月の時点で★4.5という高評価をいただいています!

 この本には、「PC操作すらおぼつかない新卒入社者であっても、研修開始後約3か月半でORACLE MASTER Bronzeを取得できる」、コーソルの教育ノウハウが注ぎこまれています。できるかぎり効率的に試験合格に必要なスキルが得られるように工夫されていますので、ぜひこのノウハウを生かして一発合格してほしいと思います。

  • 本記事は情報提供を目的にしています。情報には正確を期していますが、これを保証するものではありません。
  • 書籍に関する質問については、書籍記載の「本書内容に関するお問い合わせについて」を参照してください。これで解決しない場合は、翔泳社の問合せページから問い合わせてください。
  • オラクル社の試験については、Oracle University に確認ください。

具体的な勉強方法についてのアドバイスは、ORACLE MASTER Bronze DBA 2019試験対策本の前書きに書いていますが、この記事でも、若干の補足を交えつつ、あらためて書いておきます。

章末の練習問題と最終章の模擬試験に正答できることをターゲットにする

「試験勉強が得意な人はたいてい知っていること」ですが、試験合格の近道は過去問または模擬問題を繰り返し解いて、理解することです。

ORACLE MASTER Bronze DBA 2019試験対策本には、試験で出題される問題を想定した章末の練習問題と最終章の模擬試験が用意されていますから、これらの問題に正しく回答できることを学習のターゲットにすべきです。

そして、練習問題と模擬試験を時間の許す限り、繰り返し解いて理解を深めてください。私は、試験に臨む自社の若手エンジニアに対して、「これらの問題を最低でも3回は解くこと!」と指導しています。

ORACLE MASTER Bronze DBA 2019試験対策本には、丁寧に書き上げた解説編があり、もちろん有用なものなのですが、解説を一生懸命読んだあげく、練習問題と模擬試験を十分な回数解いていないのでは本末転倒です。くれぐれも、章末の練習問題と最終章の模擬試験に正答できることがターゲットであることを忘れないようにしてください。 「解説編は練習問題と模擬試験を理解するための補足資料」と考えるぐらいがちょうどよいかもしれません。

回答の丸暗記ではなく、解説編で本質を理解する。

試験のポイントは練習問題と模擬試験に凝縮されていますが、問題の組立てや使われる用語、文章の表現などが本番の試験とは異なります。また、試験では、高度な内容が選択肢の一つとして含まれている場合もありますし、表現が分かりにくい場合もあります。

このため、当然ではありますが、回答の丸暗記では試験には太刀打ちできませんので、解説編で本質を理解して試験に臨みましょう。

「自分が本質を理解できているかどうか?」をチェックするには、問題のそれぞれの選択肢について、「なぜこの選択肢は正解なのか?」に加えて、「なぜこの選択肢は不正解なのか?」を自分の言葉で説明できるかどうかが使えます。理解があいまいだと、自分の言葉で説明することはできませんから(また、これは後述する「消去法」の実践にも役立ちます)。

消去法を用いて、正答を選択できるようにする

ORACLE MASTER Bronze DBA 2019試験は、複数の選択肢から正答を選択するタイプの試験です。 このタイプの試験では、消去法を用いて正答を選択できることが極めて重要です。

なぜならば、本番試験の問題は、当然ながら問題の組立てや使われる用語、文章の表現などが書籍の練習問題や模擬試験とは異なります。また、試験では、試験範囲を超える高度な内容や、細かい内容が選択肢の一つとして含まれている場合もあります。また、表現が分かりにくい場合もあります。

消去法を使えば、このような場合でも「正答の候補」を絞り込めます。

消去法を使って正答を選択できるために重要なのは、「本質」の理解です。

「本質」を理解するためにお勧めしている学習方法は、問題を解くとき、解いた後で、それぞれの選択肢が正解である理由、不正解である理由をきちんと説明できるレベルまで理解するように努めることです。

ORACLE MASTER Bronze DBA 2019試験対策本の執筆では、練習問題および模擬試験の回答解説は丁寧に書かれていますので、それぞれの選択肢が正解である理由、不正解である理由をきちんと理解できます。ぜひ、回答解説をしっかりと読み、理解してください。

なお、ORACLE MASTER Bronze DBA 2019試験対策本の練習問題と模擬試験では、意図的に解説編と異なる表現や不親切な表現を使った問題をいくつか用意しています。このような状況であっても正答を選べるように、「本質」をしっかり理解してください。

「本番試験の」満点を目指さない、「試験対策書籍の問題の」満点を目指す

経験上、本番試験では「試験範囲を超えているように思われる」問題が出題されます。また、そもそも、試験の合格ラインは65%です(2021年5月時点)

よって、「本番試験については」、満点を目指す必要は「全く」ありません。

しかし、ORACLE MASTER Bronze DBA 2019試験対策本に掲載されている練習問題と模擬試験については、★★絶対に★★満点を取れるまで仕上げてください。強調しますが、満点は「できたらいいな」というような努力目標ではなく、必須条件です。

誤解されるといけないのですが、はっきり言うと、ORACLE MASTER Bronze DBA 2019試験対策本は、 本番試験に出題されるすべての問題を「完全に」カバーすることを目標とはしていません。理由は、「完全に」カバーすることを目標にすると、説明が膨大になって、学習者の負担が増し、さらに、学習時にどこを理解すればよいか?というポイントを掴みにくくなるためです。また、試験を離れた実務の観点から見ても、「細かい部分の暗記を強いるのはいかがなものか」と私が考えているのもあります。

逆に言うと、ORACLE MASTER Bronze DBA 2019試験対策本に掲載されている練習問題と模擬試験はポイントを絞ったものになっているのですから、これらについては、満点を取れるまで仕上げてください!

Webアプリ版 模擬試験を活用する

スマホやPC、タブレットから回答可能なWebアプリ版の模擬試験を用意しています。URLなど、Webアプリ版の模擬試験へのアクセスに必要な情報は書籍に記載されています

移動中などスキマ時間での学習および理解度チェックが可能であり、模擬試験を繰り返し解くために非常に有用ですから、是非活用してください。

ITインフラ知識・経験が少ない場合は無理にOracleインストールを頑張らない

Oracle DatabaseおよびLinuxなどのITインフラ一般についての知識および経験が少ない場合、Oracle Databaseをインストールしようと無理に頑張らないほうがよいです。

もちろん、新しいことにチャレンジするのは素晴らしいことなのですが、大抵の場合、職業遂行上で覚えることは「山ほど」あります。 試験合格が目的なのであれば、無理に必要ないことに時間を費やすことは避けるべきです。

なお、何らかの理由でLinuxにOracle Databaseをインストールしたい場合、以下の記事を参考にしてみてください。

VM作成からのOracle 19cインストール手順 前編(Linuxシングル)

VM作成からのOracle 19cインストール手順 後編(Linuxシングル)

なお、Linux版よりもWindows版のOracleの方がインストールが簡単です。試験問題は、Linux版Oracleを想定されていますが、基本的な動作はWindows版Oracleも同様です。

初学者が誤解しやすいポイントを理解する

初学者が誤解しやすいポイントは大抵似通っています。

以前実施したセミナーでいただいた質問への回答が参考になると思いますので、目をとおしてみてください。

ORACLE MASTER Bronze DBA 試験対策セミナーフォローアップ1

  • リスナープロセスが存在する理由
  • リスナープロセスが機能するタイミング
  • OUIのプログラムファイル名は?
  • SQL Developerは無償で使用可能か?
  • DBCAでのテンプレート作成
  • ローカル接続とOracle Client
  • sysユーザとsystemユーザの違い
  • SYSユーザーでの接続時に"as sysdba"を付けないときの動作
  • sysdbaのユーザー名は「sys」で固定?
  • SYSのパスワード復旧
  • systemユーザーとSYSOPER権限
  • sqlplus / as sysdba での接続
  • EM ExpressとSQL*Plusの機能
  • SQL*PlusとSQL Developerの機能
  • SQL*PlusのHOSTコマンド

ORACLE MASTER Bronze DBA 試験対策セミナーフォローアップ2

  • リモート接続とORACLE_SID環境変数の関係
  • サービス登録処理の実行間隔
  • リモート接続で接続識別子の指定を省略可能か?
  • ホスト名とIPアドレス
  • tnsnames.oraの管理
  • データベースサービス名とは何か?
  • sqlnet.oraファイルについて
  • tnsnames.oraでホスト名を指定した場合のIPアドレスの扱いについて
  • tnsnames.oraにおけるlocalhost指定の意味
  • 同一の接続識別子名
  • リモート接続とファイアウォール
  • バックグラウンドプロセス、SGA、PGAとはなにか
  • SGAとプロセス数・セッション数の関係
  • 表作成時の表領域指定
  • 領域不足時の動作
  • 本記事は情報提供を目的にしています。情報には正確を期していますが、これを保証するものではありません。
  • 書籍に関する質問については、書籍記載の「本書内容に関するお問い合わせについて」を参照してください。これで解決しない場合は、翔泳社の問合せページから問い合わせてください。
  • オラクル社の試験については、Oracle University に確認ください。

参考: ORACLE MASTER関連情報

ORACLE MASTER新体系について

2020年から、ORACLE MASTER新体系が導入されています。 ORACLE MASTER新体系の大きな特徴は、試験がOracle Databaseのバージョンに1対1対応しなくなったことです。

これにより、原則的にOracle Databaseのバージョンに依存しない本質的な内容が問われる形になっています。よって、特に理由がない限り、旧体系(Oracle 12c向け試験)ではなく新体系の試験を受験することをお勧めします。

ORACLE MASTER 2019新資格体系とは – 18c/19c対応

コーソル執筆のORACLE MASTER関連書籍

コーソルでは、以下のORACLE MASTER関連書籍を執筆しています。 これらの書籍には、「PC操作すらおぼつかない新卒入社者であっても、研修開始後約3か月半でORACLE MASTER Bronzeを取得できる」教育ノウハウが注ぎこまれています。

ORACLE MASTER Bronze DBA 2019試験対策本を執筆しました

ORACLE MASTER Silver DBA 2019黒本を執筆しました

黒本著者によるORACLE MASTER Silver SQL 2019学習方法

ORACLE MASTER Gold DBA 2019試験対策本の発売日が決定しました

参考: コーソルのエンジニア育成とORACLE MASTER

コーソルは、Oracle Databaseをはじめとするオラクル製品と仮想化製品に特化してプロフェッショナルサービスを提供する企業です。

コーソルは、エンジニアのスキルアップを重視する会社であり、それを十二分に踏まえて、人事制度や資格取得支援制度がつくられています。

制度面を整えるだけではなく、現場レベルで試行錯誤しながらエンジニア育成に奮闘しています。 コーソルは、会社創設3年後の2007年4月から毎年継続して新卒を採用しています。また、近年はおおむね4半期ごとに第二新卒を採用しており、 未経験者の育成には定評があります。

ORACLE MASTERの最上位試験であるPlatinumについては、Oracle Databaseについての多くの知識を問う丸2日間の実技試験であることによる有用性を高く評価し、若手エンジニアが成長するなかで取る資格として位置付けています。

その結果、コーソルはORACLE MASTER Platinumについて2016年6月以降 累計 No.1/7年連続単年 No.1を達成しています。

ORACLE MASTER Platinum取得に向けての取り組みについては、日本オラクル Oracle University様の人材育成活用事例として取り上げられています。

  • 本記事は情報提供を目的にしています。情報には正確を期していますが、これを保証するものではありません。
  • 書籍に関する質問については、書籍記載の「本書内容に関するお問い合わせについて」を参照してください。これで解決しない場合は、翔泳社の問合せページから問い合わせてください。
  • オラクル社の試験については、Oracle University に確認ください。

プロフィール

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渡部 亮太

・Oracle ACE
・AWS Certified Solutions Architect - Associate
・ORACLE MASTER Platinum Oracle Database 11g, 12c 他多数

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