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[FAQ] 新Bronze DBAと新Silver DBAのどちらから受験すべきか?

ORACLE MASTER黒本著者でOracle ACEの渡部です。ORACLE MASTER 2019新資格体系における、すべての試験対策書籍(Bronze DBA、Silver DBA、Silver SQL、Gold DBA)を執筆 しています。

ORACLE MASTER新体系向け試験対策書籍まとめ+お勧め参考書

Oracle初心者は新Silver DBAに苦戦しがち?

SNSなどの受験動向やAmazonのカスタマーレビューをwatchしていて気付いたのですが、Oracle初心者で、新Silver DBAの合格に苦労されている方がそれなりにいらっしゃるようです。逆に、すんなり新Silver DBAの合格された方も多いようです。

新Silver DBA黒本のAmazonのカスタマーレビューが少し妙な形になっていて、これが新Silver DBAの合格に苦労された方と、苦労されてない方が存在していたことを示す1つの根拠と言えるのではと考えています。

  • ★評価の分布が、あまり見たことがない形になっている。具体的には★3つが妙に多い
  • 説明がイマイチ」というコメントと、「わかりやすい」というコメントに二分されている(なお、誤記については修正済みです!)

新Silver DBA黒本のカスタマーレビュー

新Bronze DBA黒本のカスタマーレビュー

Silver SQL黒本のカスタマーレビュー

新Silver DBAの合格に苦労された方と苦労されてない方が存在する背景には、 ORACLE MASTER新体系において新Bronze DBAを取得しなくても新Silver DBAを取得できるようになった ため、スキル不足の人が新Silver DBAにチャレンジしてしまう不適切な状況が増えたためと考えています。

不適切な状況を避けるための参考になればと思い、「Oracle初心者が新Bronze DBAと新Silver DBAのどちらから受験すべきか?」について、私の私見を書いておきたいと思います。

Oracle初心者が新Bronze DBAと新Silver DBAのどちらから受験すべきか?

ベタですが確実な判断方法としては、書店に行き、新Bronze DBA黒本と新Silver DBA黒本を見比べ、合格可能性を自分で考えるのがよいでしょう。

新Silver DBA黒本に書かれている用語に圧倒された場合は、新Bronze DBAからの受験を検討すべきでしょう。

ロジカルに考えると、以下の観点で分析および判断するのが良い気がします。

  • 製品知識の習得が得意 : いわゆるベンダ試験を受け慣れている、業務の関係で新しい製品知識について学習することに慣れている
    → 新Silver DBAは、新Bronze DBAに比べると学ぶべき知識が深く、覚えるべきOracle Database用語が多いですが、これが問題にならない可能性が高いため、まずは新Silver DBAからの受験を検討する。
    製品知識の習得が不得手な方がいきなり新Silver DBAにチャレンジすると苦しむ可能性が高い(そして、黒本に辛口レビューを書きがち ;-P な)ため、これはお勧めしない。
  • Oracle以外のデータベース製品の経験がある
    → 新Silver DBAが持つ「学ぶべき知識が深く、覚えるべきOracle Database用語が多い」点が問題にならない可能性があるため、まずは新Silver DBAからの受験を検討する
  • SQLの知識がある
    → 新Silver DBAが持つ「試験範囲がDBA編とSQL編で構成され、かなり広い」点をある程度フォローできるため、DBA編を学習できそうな場合はまずは新Silver DBAからの受験を検討する
  • 実はOracle特有の知識は不要or興味がない
    → ORACLE MASTERなどのベンダ試験では製品特有の知識が問われます。さらに新Silver DBAは、新Bronze DBAに比べると覚えるべきOracle Database特有の知識・概念と用語が多いです。データベース製品についてざっくり理解できれば十分というのであれば、新Silver DBAで問われる知識は不要なため、新Bronze DBAからの受験を検討してください。
  • 上記以外の方
    → まずは新Bronze DBAからの受験を検討する

参考: ORACLE MASTER関連情報

ORACLE MASTER新体系について

2020年から、ORACLE MASTER新体系が導入されています。 ORACLE MASTER新体系の大きな特徴は、試験がOracle Databaseのバージョンに1対1に対応しなくなったことです。

これにより、原則的にOracle Databaseのバージョンに依存しない本質的な内容が問われる形になっています。よって、特に理由がない限り、旧体系(Oracle 12c向け試験)ではなく、新体系の試験を受験することをお勧めします。

ORACLE MASTER 2019新資格体系とは – 18c/19c対応

コーソル執筆のORACLE MASTER関連書籍

コーソルでは、以下のORACLE MASTER関連書籍を執筆しています。 これらの書籍には、「PC操作すらおぼつかない新卒入社者であっても、研修開始後約3か月半でORACLE MASTER Bronzeを取得できる」教育ノウハウが注ぎこまれています。

ORACLE MASTER Bronze DBA 2019試験対策本を執筆しました

ORACLE MASTER Silver DBA 2019黒本を執筆しました

黒本著者によるORACLE MASTER Silver SQL 2019学習方法

ORACLE MASTER Gold DBA 2019試験対策本の発売日が決定しました

参考: コーソルのエンジニア育成とORACLE MASTER

コーソルは、Oracle Databaseをはじめとするオラクル製品と仮想化製品に特化してプロフェッショナルサービスを提供する企業です。

コーソルは、エンジニアのスキルアップを重視する会社であり、それを十二分に踏まえて、人事制度や資格取得支援制度がつくられています。

制度面を整えるだけではなく、現場レベルで試行錯誤しながらエンジニア育成に奮闘しています。 コーソルは、会社創設3年後の2007年4月から毎年継続して新卒を採用しています。また、近年はおおむね4半期ごとに第二新卒を採用しており、 未経験者の育成には定評があります。

db tech showcase Tokyo 2019 コーソルのエンジニア育成セッション 発表骨子と資料の公開 #dbts2019

ORACLE MASTERの最上位試験であるPlatinumについては、Oracle Databaseについての多くの知識を問う丸2日間の実技試験であることによる有用性を高く評価し、若手エンジニアが成長するなかで取る資格として位置付けています。

その結果、コーソルはORACLE MASTER Platinumについて2016年6月以降 累計 No.1/7年連続単年 No.1を達成しています。

7年連続ORACLE MASTER Platinum取得者数No.1! Oracle Certification Award 2020

ORACLE MASTER Platinum取得に向けての取り組みについては、日本オラクル Oracle University様の人材育成活用事例として取り上げられています。

  • 本記事は情報提供を目的にしています。情報には正確を期していますが、これを保証するものではありません。
  • 書籍に関する質問については、書籍記載の「本書内容に関するお問い合わせについて」を参照してください。これで解決しない場合は、翔泳社の問合せページから問い合わせてください。
  • オラクル社の試験については、Oracle University に確認ください。

プロフィール

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渡部 亮太

・Oracle ACE
・AWS Certified Solutions Architect - Associate
・ORACLE MASTER Platinum Oracle Database 11g, 12c 他多数

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