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コーソルのお役立ちコラム

コーソルでは経験豊かなエンジニアが、Oracle Databaseに関するお役立ち情報を発信しています。
データベースのチューニングや設定にお役立ていただけます。

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データベースの種類は?役割やメリット・課題について詳しく解説

情報を監理・整理するためにはデータベースが欠かせません。データベースにはさまざまな種類がありますが、データベースの役割やメリットなどは基本的には同じなので、使いやすく、活用しやすいデータベースを使うようにしましょう。

今回は、データベースの種類や役割、メリットについて詳しく解説します。また、データベース導入時の課題やデータベースの注意点などについても言及するので、ぜひ参考にしてみてください。

データベースとは

データベースとは、コンピュータ上で集められ、きちんと整理された情報群のことです。データベースにはさまざまな種類があるため、自社に合ったシステムを使うことでより情報を管理しやすくなります。

データベースがあることでほしい情報をいつでも簡単に取り出せるため、業務効率も上げられるのではないでしょうか。

データベースの種類

データベースと一概に言っても、実はさまざまな種類があります。それぞれのデータベースには特徴があるため、自社に合った種類を選ぶ必要があるでしょう。ここでは、データベースの種類ごとに特徴を詳しく解説します。

【関連記事】:データベースの種類とデータベース管理システムの代表的な製品

階層型データベース

階層型データベースは、データをツリーのように管理するデータベースのことです。下層のデータをまとめて上層のデータに反映し、上層のデータからさらに上層のデータを構成する形になっていて、データを階層に分けて管理する形になっています。

いわゆる会社の組織図のようなものであり、一般社員の上に係長や課長、そのうえに会社役員が記載されているようなものです。必要な情報にたどり着くルートが一つしかなく、一本道を行くようなものなので欲しい情報を取り出しやすいのがメリットといえます。

ただし、情報が重複することもあるので注意が必要です。会社でいえば、経理と総務両方に同じ人の名前が記載されているようなものであり、柔軟性には欠けるといえるでしょう。

ネットワーク型データベース

ネットワーク型データベースは、網目状の構成になっていて、関連性のあるデータを結び付けて構成されているデータベースです。階層型データベースをより細かく分岐させた形になります。

そのため、情報を別々に登録する必要がなく、データの重複が避けられるのが特徴です。欲しいデータも取り出しやすく、データ構造に依存してしまいがちといった欠点はありますが、優秀な構造のデータベースといえるでしょう。

リレーショナルデータベース

表形式のデータベースが、リレーショナルデータベースです。表を組み合わせることで複数のデータベースを関連付けて管理できるのがメリットであり、情報を取り出しやすいデータベースです。

その分、プログラムは複雑になってしまいますが、多くの情報を整理しやすく視覚的に理解しやすい特徴があるため、もっとも普及しているデータベースの形式といえるでしょう。

NoSQL

NoSQLと呼ばれているのは、厳密にはデータベースの種類ではありません。リレーショナルデータベース以外のデータベース管理を総合してNoSQLと呼びます。

特徴としては、異なるデータ構造を取り扱うことができる点であり、拡張性やパフォーマンスが高いために多くの情報を処理することが可能です。そのため、大量のデータを処理する際にはNoSQLが使用されます。

データベースの役割・メリット

データベースの役割は、情報の効率的な管理にあります。情報を効率的に管理することができれば、欲しい情報もすぐに手に入れることもできるでしょう。

目当てのデータを見つけるのに、あちこちにアクセスする必要がなく、無駄な労力を省けます。また、1人しかデータベースにアクセスできないということはなく、複数人が同時に欲しい情報を検索できるのもメリットです。

【関連記事】:データベースの導入で期待できるメリットと気をつけたいデメリット

リレーショナルデータベースの課題

多くの企業で使用されているデータベースといえば、リレーショナルデータベースです。しかし、課題も当然あります。リレーショナルデータベースの課題は、大量のデータを処理する場合に時間がかかってしまうという点です。

基本的に表形式で管理するリレーショナルデータベースは、データ量が多すぎれば処理速度が遅くなってしまい、パフォーマンスの低下も招きます。さらに、複雑なクエリを処理できるのはリレーショナルデータベースのメリットではあるものの、複雑なクエリもパフォーマンスの低下につながります。

パフォーマンスを最大限発揮したければ、ある程度専門的な知識を持った人が運用する必要があり、とくにデータベースの設計や保守、運用にかかわる広範囲にわたる知識がある人なら、よりデータベースの有効活用が可能です。

また、音声や画像などのデータには対応が難しく、そういったデータを管理するのは非効率である点も、リレーショナルデータベースの課題といえるでしょう。

NoSQLの課題

NoSQLは、まだこれから利用者が増えていく可能性の高いデータベースですが、データを頻繁に削除、あるいは更新をするとデータの整合性が疑われる場合があるので注意が必要です。

また、リレーショナルデータベースとは異なり、あまり複雑な検索に向いていないことや、データ構造が多くクエリ実行が効率的ではない点もNoSQLの課題といえます。

データベースを導入する際の課題

データベースはデータを管理・整理し、欲しいデータを簡単に取り出すことができる点がポイントといえますが、導入に際しては、課題もあります。ここでは、データベースを導入する際の課題について解説します。

①導入コスト

データベースを導入するには、導入コストがかかります。当然ながら、無料で導入することはできません。とくに、大量のデータを保管するためには高額なサーバーが必要になります。そのため、また、導入コストだけでなく運用コストがかかる場合もあるため、注意が必要です。

ただし、データベース導入に際して初期費用で悩んでいるなら、開発から必要なオンプレミス型ではなく、ネットワーク上にデータの保存ができるクラウド型データベースを検討するのも一つの手段です。なぜなら、クラウド型データベースであれば初期費用や運用コストがかなり抑えられるからです。

②データ処理速度

データベースを導入する際には、データの処理速度も問題となります。とくに大量のデータを処理したいのであれば、データベースによっては処理速度が大きく低下することも考えられるからです。

リアルタイムで情報を必要とする職種の場合は、データの処理速度は大きな問題となるため、導入前によく検討する必要があるでしょう。

また、データ処理をするたびパソコンがフリーズしていては、意味がありません。そのため、情報の処理速度を重視したいのなら、処理速度が速いデータベースを選ぶようにしましょう。

③データベースの操作

データベースの操作がわからないというのも、導入前に注意したい点です。データベースがいくら便利だとはいっても、全く使い方がわからない、操作が難しすぎるなどあれば、意味がありません。

そのため、選ぶ際には直感的に操作でき、専門知識があまり必要なくても運用できるデータベースが良いでしょう。

④データ抽出

欲しいデータを取得するのに時間がかかってしまうようでは、そもそもデータベースの意味がありません。そのため、必要としているデータをすぐに抽出できるデータベースを導入するようにしましょう。

⑤定期的なデータ取得

定期的なデータの取得は、データベースに負荷をかける要因になっている場合があります。たとえば、日々の売り上げや日報のデータ抽出などです。そのため、導入前に定期的なデータの取得が必要な場合は、データ抽出の条件付けをする必要があります。

⑥他システムとの連携

データベースは、他システムとの連携をしていない場合は、その性能を最大限発揮することはできません。

なぜなら、蓄積したデータを活用するためには、他システムとの連携が必要だからです。そのため、データベースを導入する際には、他システムとの連携を視野に入れておくようにしましょう。

データベースを導入する際の注意点

データベースにはさまざまな種類がありますが、自社にあったデータベースを選んで活用する必要があります。しかし、導入するにあたってはいくつかの注意点があります。ここでは、データベースを導入する際の注意点について詳しく解説します。

セキュリティ対策をする

データベースを導入するにあたっては、セキュリティ対策をしっかりしておく必要があります。なぜなら、蓄積されたデータは重要なものであり、外部に漏れて良いものではないからです。

とくに個人情報が含まれている場合は、よりセキュリティ対策をしっかり行う必要があります。そのため、データベースを導入する際には、必ずセキュリティの対策を行うようにしましょう。

使いやすいツールを選ぶ

データベースにはさまざまな種類があるものの、その中でもとくに使いやすいツールを選ぶことが重要です。

社内にデータベースの知識がある人や、エンジニア・プログラミングができる人がいるなら、そういった人の能力に合わせたデータベースを選ぶのもよいでしょう。

データベースは、構築や保守管理業務が欠かせないため、そういった点で取り扱う従業員の能力はしっかり把握し、より使いやすいツールを選ぶようにします。

また、サポート体制もデータベースごとに異なるため、どのようなサポートがあるのかなども確認しておく必要があります。

費用を検討する

データベース導入に当たっては、費用の計算も重要な点の一つです。いくら自社にあっていてよいデータベースであっても、費用が高すぎて予算に合わないとなれば、導入はできません。

また、初期費用だけでなく、取り扱う社員の教育費用やデータベースの運用コスト、必要なくなった時のための廃棄費用などもすべて含めて計算する必要があります。もし予算以上になってしまうようなら、余分な機能などはカットしましょう。

データベースには多くの役割やメリットがある

いかがでしたでしょうか。この記事で、データベースについて詳しくご理解いただけたと思います。膨大なデータを管理するためには、専用のデータベースが必要です。コーソルのデータベース「Oracle Database」は、高機能・高性能となっているので、データベースの導入を考えているならおすすめです。データベースのプロフェッショナルであるコーソルは、データベースに関するニーズに応えることができます。

この記事の監修者

監修者の写真

舛井 智行 (ますい ともゆき)

営業本部 企画&マーケティング部 次長

《資格》

Oracle Master Gold、Oracle RAC Expert、Linux Expert、LPIC Level1、Dbvisit Standby Certified Associate、基本情報技術者

《略歴》

2004年コーソル入社。2019年まで一貫してOracle Databaseの設計・構築・運用のサービス提供に従事。リモートDBAやリモート監視のサービス化、働き方改革プロジェクトで人事制度改革を手掛ける。2019年からライセンス販売強化のため企画&マーケティング部に異動。DbvisitやToad、DPAの取扱開始、販売促進活動を推し進め、ライセンス販売事業の売上拡大に注力中。

《主な著書》

オラクルマスター教科書 Gold DBA Oracle Database AdministrationⅡ
オラクルマスター教科書 Silver DBA Oracle Database Administration I
オラクルマスター教科書 Silver SQL Oracle Database SQL
Oracleの基本 ~データベース入門から設計/運用の初歩まで
プロとしてのOracle入門
Oracle Database 10g Oracle Enterprise Manager 逆引きクイックリファレンス

《担当者様からの一言》

コーソルはOracle Databaseの技術力において日本有数の知見を有すると自負しています。Oracle Masterの最高峰資格である『Oracle Master Platinum』の取得者数も日本No.1です。Oracle Databaseのことはもちろん、それ以外のDBについてもリモートDBAサービスを始めとした様々なサービス、製品を駆使してお客様のお困りごとを解消いたします。お困りごとがあればコーソルまでご相談ください。

監修者の写真

峯岸 隆一 (みねぎし りゅういち)

インフラソリューション部 市ヶ谷クラウドサービスチーム シニアエキスパート

《資格》

Oracle Master Gold、ORACLE MASTER Platinum、Oracle RAC Expert、
Oracle Database Cloud Service Oracle Infrastructure as a Service Cloud 2017 Implementation Essentials、
Oracle Cloud Infrastructure 2018 Architect Associate、
Oracle Cloud Infrastructure 2019 Architect Professional、
AWS Certified Solutions Architect – Associate、OSS-DB Silver、
MySQL 5.6 Database Administrator、基本情報技術者、テクニカルエンジニア(データベース)

《略歴》

2006年コーソル入社。2021年までOracle Databaseを中心にMySQLやGoldenGateなど、多岐にわたる製品のサポート業務に従事。2021年から企画&マーケティング部に異動し、Nutanix NDBサービス化、Qlik Replicateサービス化、AWS、OCIなど様々な製品のサービス化、クラウド環境上の製品検証、ブログ執筆を手掛ける。2023年からOCI技術に磨きをかけるべくOCI基盤の設計・構築業務を遂行中 。

《主な著書》

オラクルマスター教科書 Gold DBA Oracle Database AdministrationⅡ
オラクルマスター教科書 Silver DBA Oracle Database Administration I
オラクルマスター教科書 Silver SQL Oracle Database SQL  Oracleの基本 ~データベース入門から設計/運用の初歩まで

《担当者様からの一言》

コーソルはOracle Database製品および周辺製品において特化した技術力を有している会社です。また、育成にも力を入れており、新卒などOracle Databaseの知識がないエンジニアでも数年でOracle Master Platinumを取得するほどのエンジニアに育て上げることに成功しています。クラウド分野(AWS、Oracle Cloud)にも積極的に進出しておりますので、Oracle Databaseに関するサービスをご要望であればプラットフォーム問わず対応できるコーソルにご連絡下さい。

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