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SQLServerとは?特徴と確認すべきデータベースの監視項目

自社に合ったRDBMSを探す中で、SQLServer(エスキューエルサーバー)が気になるといった方もいるはずです。ただ、導入を検討する場合は、SQLServerがどういったものなのかよく理解しておかなければなりません。

そこで、SQLServerについて詳しく知りたい方のため、おさえておきたい概要や、SQLServerの監視項目にはどういったものがあるのかなどを解説します。
この記事を読むことによってSQLServerの基本や監視を考えるうえで重要なポイントが理解できるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。

SQLServerとは

SQLServerとは、リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)の一つです。誰でも直感的に操作できる「SQL Server Management Studio」というSQL Server管理用ツールが用意されていることが特徴です。
提供しているのは、OfficeシリーズなどでもおなじみのMicrosoft社で、正式名称は「Microsoft SQL Server」です。

Microsoft社が提供していることもあり、同じくMicrosoft社提供のWindowsのシステムと相性が良いということで広く使用されています。

有料のものだけではなく無料で利用できるエディションも用意されているので、まずは使い勝手を確認したいといった場合は無償のものから試すことが可能です。世界的に見て人気の高いDBMSでもあります。

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SQLServerの特徴

RDBMSには、有料・無料を合わせるといくつか種類があります。その中でもSQLServerはどのような特徴があるのかから解説してきます。

特徴①初心者でも操作しやすい

SQL Serverでは「SQL Server Management Studio」というSQL Server管理用ツールが標準提供されています。SQL Server Management Studioを利用することで初心者でも簡単にデータベースの操作が可能です。

特徴②セキュリティの信頼性が高い

セキュリティ性能においても優れています。複数人のユーザーが同時にアクセスすることが可能であるほか、各データやユーザー別にアクセス権限を付与することも可能です。
これは、外部からの不正アクセスを防ぐことにもつながります。セキュリティを重視したいと考えている場合にもSQLServerが役立つはずです。

それから、バックアップや復元、復旧に関する機能も充実しています。万が一に備え、データの破損に備えることも可能です。

特徴③Windows OSとの相性が良い

マイクロソフト社の製品であるためWindows OSとの相性が良い特徴を持ちます。
Windowsであれば手軽に導入が可能です。
Microsoftの公式サイトからダウンロードし、ファイルを開くだけでインストールできます。

また、マイクロソフトが開発したC#といった言語との相性も良いです。

特徴④機能を拡張したSQLを利用できる

SQLServerでは、SQLを独自に拡張した「T-SQL(Transact-SQL)」と呼ばれるデータベース言語を利用することになります。このT-SQLは、マイクロソフト社とSybaseの共同開発によって誕生しました。

大きな特徴として、癖が強い仕様で取得に時間がかかってしまうものの、その他のSQLよりも高度な操作が行えます。より高度な機能も利用できるようになるため、開発の幅が広がるのもメリットです。

特徴⑤有料版と無料版を選択できる

SQLServerは、有料版のもののほかに無料版も用意されています。無料版は特定の制限はあるものの、実際に使用してみて仕様感を確認するのに便利です。

無料で利用可能なのは、5つあるエディションのうち、開発やテスト用途に限定されている「Developer」、小規模データベース向けのエディションである「Express」の2つです。Express Editionに関しては簡単な手順で上位エディションへのアップグレードも可能です。

SQLServerの監視が必要な理由

SQLServerに限ったことではありませんが、データベースの障害を予防したり、トラブルが発生したりした際にいち早く対応するためには、監視が欠かせません。

適切に監視を行うことは、正常にデータベースやサーバーを稼働させることにもつながります。監視を行うことで現在SQLServerが正しく機能しているか把握できるのはもちろんのこと、最新の情報を得ることも可能です。

SQLServerのデータベース監視項目

データベース監視項目は多ければ多いほど良いと考えてしまいがちですが、監視項目が増えるとそれだけコストも時間もかかります。そのため、自社で必要な監視項目を見極めていかなければなりません。

例えば、死活監視、メッセージ監視、容量監視、性能監視などが必要です。それぞれについては以下で詳しく解説していきます。

データベース監視の方法

データベース監視には、いくつかの方法があります。

まず、死活監視です。死活監視とは、サーバーから正しい応答があるか、システムの機器類といったものが正常に動いているかなどをチェックすることをいいます。生死監視とも呼ばれるものです。

それから、メッセージ監視と呼ばれるものもあります。これは、SQLServerがサーバーログに出力するインフォメーションやエラーメッセージを調べるものです。ログの監視を行うことにより、いち早くエラーを検出できます。

容量監視も必要です。各種領域でデータベースの更新に必要なディスク容量が足りなくなってしまった場合、大規模な支障につながってしまう恐れがあります。これを防ぐため、ディスクの使用率・空き容量といったものの監視が必要です。容量不足が起こりそうな場合は、増設するなどしてトラブルに備えられます。

他にも、性能監視としてSQLが遅かったりロック待ち時間が長かったりしないかなどを監視することも重要です。

データベース監視のメリット

データベース監視を行うことにより、さまざまなメリットがあります。

まず、データベース障害が起こる前にその前兆を検知することが可能です。例えば、リソース不足につながりそうな場合なども気づきやすくなります。
実際に障害が起こってから対応するとなると、大規模な損失につながってしまうこともありますが、定期的にデータベース監視を行えば重大障害の抑止にもつながるのがメリットです。これは、トラブルが起こった際の被害を最小限にとどめることにもつながります。

また、実際にデータベース障害が発生した際に、どこに問題が起こっているのかをいち早く特定することも可能です。データベース監視を行っていない場合は問題箇所の特定が難しくなり、復旧に時間がかかってしまいます。

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データベース監視のデメリット

データベース監視には、デメリットもあります。一般的に24時間365日常に人の目で見て対応するのは難しいので、監視ツールを導入するケースが多いです。ですが、ツールの導入にはコストがかかってしまいます。

どの程度高性能なツールを導入するのかによって費用が変わりますが、予算の範囲内で導入が可能か確認しておかなければなりません。

また、データベース監視に関する専門的な知識を持っている担当者を置く必要もあります。自社で対応が難しい場合は、総合的に対応可能な専門業者を頼るなどの対策も必要です。

監視項目について理解を深めよう

いかがだったでしょうか。SQLServerとは何か、特徴やデータベース監視項目について解説しました。基本的なポイントがご理解いただけたかと思います。専門性が高いこともあり、自社での対応が難しいと感じた方もいるのではないでしょうか。

自社対応が難しい場合は、コーソルにご依頼ください。各社データベース製品に関する専門家として、それぞれのお客様の多様なニーズにお応えしています。

この記事の監修者

監修者の写真

舛井 智行 (ますい ともゆき)

営業本部 企画&マーケティング部 次長

《資格》

Oracle Master Gold、Oracle RAC Expert、Linux Expert、LPIC Level1、Dbvisit Standby Certified Associate、基本情報技術者

《略歴》

2004年コーソル入社。2019年まで一貫してOracle Databaseの設計・構築・運用のサービス提供に従事。リモートDBAやリモート監視のサービス化、働き方改革プロジェクトで人事制度改革を手掛ける。2019年からライセンス販売強化のため企画&マーケティング部に異動。DbvisitやToad、DPAの取扱開始、販売促進活動を推し進め、ライセンス販売事業の売上拡大に注力中。

《主な著書》

オラクルマスター教科書 Gold DBA Oracle Database AdministrationⅡ
オラクルマスター教科書 Silver DBA Oracle Database Administration I
オラクルマスター教科書 Silver SQL Oracle Database SQL
Oracleの基本 ~データベース入門から設計/運用の初歩まで
プロとしてのOracle入門
Oracle Database 10g Oracle Enterprise Manager 逆引きクイックリファレンス

《担当者様からの一言》

コーソルはOracle Databaseの技術力において日本有数の知見を有すると自負しています。Oracle Masterの最高峰資格である『Oracle Master Platinum』の取得者数も日本No.1です。Oracle Databaseのことはもちろん、それ以外のDBについてもリモートDBAサービスを始めとした様々なサービス、製品を駆使してお客様のお困りごとを解消いたします。お困りごとがあればコーソルまでご相談ください。

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峯岸 隆一 (みねぎし りゅういち)

インフラソリューション部 市ヶ谷クラウドサービスチーム シニアエキスパート

《資格》

Oracle Master Gold、ORACLE MASTER Platinum、Oracle RAC Expert、
Oracle Database Cloud Service Oracle Infrastructure as a Service Cloud 2017 Implementation Essentials、
Oracle Cloud Infrastructure 2018 Architect Associate、
Oracle Cloud Infrastructure 2019 Architect Professional、
AWS Certified Solutions Architect – Associate、OSS-DB Silver、
MySQL 5.6 Database Administrator、基本情報技術者、テクニカルエンジニア(データベース)

《略歴》

2006年コーソル入社。2021年までOracle Databaseを中心にMySQLやGoldenGateなど、多岐にわたる製品のサポート業務に従事。2021年から企画&マーケティング部に異動し、Nutanix NDBサービス化、Qlik Replicateサービス化、AWS、OCIなど様々な製品のサービス化、クラウド環境上の製品検証、ブログ執筆を手掛ける。2023年からOCI技術に磨きをかけるべくOCI基盤の設計・構築業務を遂行中 。

《主な著書》

オラクルマスター教科書 Gold DBA Oracle Database AdministrationⅡ
オラクルマスター教科書 Silver DBA Oracle Database Administration I
オラクルマスター教科書 Silver SQL Oracle Database SQL  Oracleの基本 ~データベース入門から設計/運用の初歩まで

《担当者様からの一言》

コーソルはOracle Database製品および周辺製品において特化した技術力を有している会社です。また、育成にも力を入れており、新卒などOracle Databaseの知識がないエンジニアでも数年でOracle Master Platinumを取得するほどのエンジニアに育て上げることに成功しています。クラウド分野(AWS、Oracle Cloud)にも積極的に進出しておりますので、Oracle Databaseに関するサービスをご要望であればプラットフォーム問わず対応できるコーソルにご連絡下さい。

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