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コーソルのサービス
Oracle Cloud Infrastructure(以下、OCI)はオラクル社が提供しているクラウドサービスです。
ソフトウェアやアプリケーションを提供するSaaS、OSとOracle Databaseを提供するPaaS、OSを提供するIaaSなどシステムを構成する全領域をカバーする多様なサービスが提供されています。
【OCIにおけるIaaS / PaaS / SaaSの提供範囲】
IaaS | PaaS | SaaS | |
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アプリケーション | |||
自立型データベース | |||
ミドルウェア | |||
OS | *1 | ||
*1 | |||
サーバ | |||
ストレージ | |||
ネットワーク | |||
セキュリティ | |||
監視 |
*1:IaaSのOSはクラウドベンダー提供のものを利用する・利用者が用意したOSイメージを利用するいずれも可能
利用者責任範囲
クラウドベンダー責任範囲
クラウドベンダーとしてオラクルは後発ですが、後発クラウドベンダーであるからこそ、そして長きにわたりミッションクリティカルなシステムのデータベースとして採用されてきたオラクルだからこそクラウド上でミッションクリティカルなシステムの稼働を見据えて必要な要件、パフォーマンス、コストを兼ね備えたクラウド環境を提供しています。
ミッションクリティカルなシステムでは、様々なシステムから接続されることもあり、トランザクション量もけた違いです。
OCIでは最適化されたネットワーク構造や高性能基盤(Autonomous Database / Exadata)などを用いてシステムのトランザクション量に合わせて適切に処理可能です。
また、クラウド利用料金も他クラウドと比べて圧倒的に低コストであり、多大なトランザクション量が走るミッションクリティカルなシステムにうってつけの基盤となっています。
以降でミッションクリティカルなシステムに耐えうるOCIのアーキテクチャやOCIだけの強みをご紹介します。
OCIは低レイテンシのネットワーク構造
ネットワークのレイテンシは非常に小さいですが、小さなレイテンシが積み重なるとミリ秒以下の処理性能が求められるシステムではボトルネックとなり得ます。
OCIではミッションクリティカルなシステムでの利用を見据え、レイテンシを最小化するネットワーク構造となっています。
一般的なクラウドベンダーのネットワーク構造
階層型ネットワーク
OCIのネットワーク構造
Leaf & Spine型ネットワーク
OCIはExadata基盤を利用できる唯一のクラウド
Exadata、Oracle Databaseを利用している方であれば一度は耳にしたことがあるかと思います。
Exadataはオラクルが提供するOracle Database用に最適化された超高速なデータベース基盤で、業界業種問わずミッションクリティカルなシステムで多数採用されています。
OCIではExadataを稼働基盤として選択することが可能です。
OCIはRACや自立型データベース も利用可能
Oracle Databaseの可用性対策手法 Real Application Clusters(以下、RAC)、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
他のクラウド環境では構成できないRACですが、OCIでは構成することが可能です。
さらに、次世代型Oracle DatabaseとしてAutonomous Databaseという自立型データベースも提供されています。
Autonomous DatabaseはDBの管理・監視・チューニングや障害発生時のデータ損失ゼロでの自動フェイルオーバーなど、管理者が手動で行っていた様々な運用業務をデータベース自身が自動で実行します。
また、Autonomous Databaseの稼働基盤はExadata上ですので、パフォーマンスも最適化されています。
OCIは適切なCPU数を設定可能
多くのクラウドベンダーではCPU数とメモリ量は個別設定できません。
結果、必要なリソースをCPU数で選択すると過剰なメモリ量が割り当てられる、メモリ量で選択すると過剰なCPU数が割り当てられる、といったことが発生します。
OCIではCPU数、メモリ量、ディスクサイズをきめ細やかに設定できますので、過剰にリソースが割り当てられてしまう心配がありません。
1OCPUは他クラウドの2vCPU相当
OCIではCPU単位をOCPUと表します。
Intel製CPUではハイパースレッディングが有効であり、vCPUはコアでなくスレッドと等価です。一方OCPUは1コアと等価です。
このことから他クラウドと比べてOCIはCPUのコストパフォーマンスが高いと言えます。
OCIの圧倒的なコストパフォーマンス
クラウド環境は従量課金が基本であり、クラウド環境を利用し続ける限り利用料金が発生し続けますのでコスト管理はクラウドを利用する企業にとって重要なポイントです。
OCIは他クラウドベンダーと比較して圧倒的なコストパフォーマンスを誇ります。
他クラウドではお金を支払ってパフォーマンスを手に入れますが、そのお金を支払って手に入れたパフォーマンス、OCIで通常提供している環境と同等以下かもしれません。
OCI PaaS環境への移行時、OracleライセンスをBring Your Own License(以下、BYOL)することで100日間まで並行稼働OK
システムリプレイスによる移行期間は通常数カ月~1年ほどかけて行われます。
移行期間中は移行元と移行先それぞれでOracle Databaseが稼働しますので、移行元と移行先それぞれのOracleライセンスを用意する必要があります。
ですが、移行元がOracle Databaseライセンスを保有する環境(オンプレミス環境等)、移行先がOCI PaaSだった場合、オンプレミスで利用しているライセンスをOCI PaaS環境でも最長100日間まで並行利用が可能という特典があります。
移行元環境と移行先環境の並行稼働期間が100日以内であれば移行先環境のOracleライセンスを用意する必要はありませんので、大きなコスト削減が可能です。
ただしこの特典は、移行先がOCI PaaS環境に限った特典ですのでご注意ください。
OCIはAzureやGCPとシームレスに連携可能
オラクルはAzureやGCPとパートナーシップを発表し、AzureやGCPからOCIへシームレスに接続が可能となっています。
これにより、アプリケーションはAzureやGCPで稼働させ、パフォーマンスが求められるデータベースをOCIで稼働させるマルチクラウド構成が実現可能です。
OCIはサーバなど実際に利用した分だけが課金対象となる従量課金モデルです。
従量課金モデルをOracle PaaS and IaaS Universal Credits(以下、UC)と呼びます。
UCには Pay As You Go と Annual Flex の2つの支払いプランが用意されています。
Pay As You Go
毎月利用した分を後払いするプラン
メリット
・使った分だけ支払える
デメリット
・Support Rewardsが使えない
・毎月請求処理が必要
Annual Flex
年額クレジットを前払いするプラン
メリット
・支払いが基本1回で済む
・Support Rewardsが利用できる
デメリット
・クレジットが余る可能性がある
・最低購入価格が$2,000
OCIを利用する場合、OCI利用契約が必要です。
OCIの利用契約は次の2パターンがあります。
お客様が直接オラクル社と契約する場合、OCI上の利用基盤選定やリソース、ネットワーク、セキュリティ、監視、環境準備などクラウド上のすべての作業をお客様自身で実施いただく必要があります。
一方、OCI販売パートナー企業を介して契約する場合、OCI販売パートナーが企業が提供しているOCI設計・構築サービスを利用できます。
コーソルもOCI再販権を有しておりますので、是非OCI利用契約を検討している際にはお声がけいただけますと幸いです。
コーソルでは他のパートナー様同様、OCI設計・構築サービスのご提供はもちろん、他のパートナー様ではあまりやられていない運用開始後の運用サポートとしてコーソルOCIサポート、リモートDBAサービスもご提供しております。
お気軽にご相談ください。
OCIでのサポート窓口はオラクル社であり、お客様が直接オラクル社に問い合わせを行う形となります。
従来のOracle Databaseではライセンスを販売したパートナーがサポート窓口も提供し、問題事象の切り分けや調査、オラクル社へのエスカレーションなど面倒な部分引き受けていました。
一方、OCIではお客様自身で問題事象を切り分け、問題となる部分を絞ったうえでオラクル社のサポート窓口へ問い合わせる必要があります。
この点が従来のOracle Databaseと大きく異なる部分ですので、ご注意ください。
自分たちで問題の調査や問題個所切り分けができるだろうか・・・という不安をお持ちのお客様もいらっしゃるかと思います。
そのようなお客様向けにお客様とオラクルサポートの間にコーソルが介在する様々なサービスを用意しています。
コーソルのサポートサービスをご利用いただいた場合、お客様は 起きた問題・確認したい事項を弊社窓口へお問い合わせください。
お問い合わせいただいた以降は、弊社側で問題調査や問題切り分けを行い、必要に応じてお客様へログ採取のご依頼やメーカーへのエスカレーションを実施いたします。
データベースに関することならお任せください